(上は、コウライテンナンショウの花が咲く前のもの。偽茎の模様がマムシっぽいそうだ。)
芽と実は見た事があるんだけど、
花は見たことがなかったんである。
この間の観察会のとき、
「日なたではもう咲いてるのもあるんですよ」
と言っていたから、
もう無いかな、と思ったけど行ってみた。
6月1日のことである。はははだいぶ前だ。
涼しい、ていうか冷たい風が心地よい。
ああ今日も、湖の向こうに海が見える。
きれいだな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/35/2d53feef9a6b2d3853cff671c1e2ffe8.jpg)
手前が湖、その向こうの青いのが海(太平洋)
最初はぜんぜん見つからなかった。
あれー…この辺のはずって思って
目を凝らしてみても、
ぜんぜんない。
とうとう、テンナンショウ君の次に写真を撮った、
マイヅルソウの近くまで来た。
あちゃー…
通り過ぎちゃった。
もしかして、もう枯れた?
いやいや枯れたら
とてもじゃないがこの辺に実るような
シロモノに見えない、トロピカルな
果実が出来てるはずだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/67/dda798129d886b6a90dd93b235f97cd4.jpg)
トロピカルな果実でしょ?
あれ。草刈りの跡がある。
草刈りして刈られちゃった?
まさかねえ。
観察会で紹介するような植物を
カンタンに刈っちゃうわけも
ないだろう。
仕方ないから引き返す。
散歩してる時もそうなんだけど、
行きと帰りでは、
見える植物が違う。
行きで見た植物を帰りにも見つけられるって
殆どない。
逆に、行きでは見なかった花を
見つけたりすることができる。
だから逆に、
行きで見つけられなかった
コウライテンナンショウの花を
見つけられるかも知れない。
確か、行きは左手にあったんだから、
帰りは右手を注意深く見ながらゆっくり歩く。
あれ?
あれじゃない?
あのか細いそっぽむいたやつ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/3d/c3546c763f0475fc9387527ccb584348.jpg)
そっぽ向いてたのでちょっと回り込んで撮ってみた。
ホントの花は、緑色の
筒(仏炎苞)の中に入っていて見えない
そうだ。
ひょろんと、葉を両側に付けて立ってる様子は
なんだか羽でも生やしたヘビみたいだ。
んで1つ見つかると、あっちにもこっちにも
結構羽根を広げた蛇みたいなのが
佇んでるではないか。
(なぜかみんな背中向けてる感じだ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/b6/10d0ca12c530a80c95dfcc86da86729a.jpg)
これなんて今にも飛び立ちそうだ。
よく川なんかで、魚が一匹見えると
次々別の魚が見えてきて、
実はあちこちにうようよいるのが
分かったりする。
目が慣れるんでしょうね。
正面(?)に回り込めるのがいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/8f/d2344960e4179f0634dddd59c43373bf.jpg)
コウライテンナンショウの花は、
この仏炎苞の中にできるそうだ。
中に棒が立っている、下の方に
つくそうだ。
肉穂花序(にくすいかじょ)というそう。
この花、雄株と雌株があるそうで、
性転換もするとのこと。
雄株には仏炎苞に穴があって
虫が出られるけれど、雌株には無いそう。
雄株に入って、花粉をつけて、雌株の
仏炎苞の中に入って、受粉の手助けをして、
そのまま閉じ込められると言う…。
(中には仏炎苞の中で子育てする虫も
いるらしいです。敵もさるもの引っ掻くもの
だ)
面白い植物だなあ。
それにしてもなんで、みんな
そっぽ向いてるんだろう。
道の両脇に咲いてて、
みーんな背中向けられてるみたいで、
なんなんでしょうね。