(上は、コウライテンナンショウの花が咲く前のもの。偽茎の模様がマムシっぽいそうだ。)
芽と実は見た事があるんだけど、
花は見たことがなかったんである。
この間の観察会のとき、
「日なたではもう咲いてるのもあるんですよ」
と言っていたから、
もう無いかな、と思ったけど行ってみた。
6月1日のことである。はははだいぶ前だ。
涼しい、ていうか冷たい風が心地よい。
ああ今日も、湖の向こうに海が見える。
きれいだな。
手前が湖、その向こうの青いのが海(太平洋)
最初はぜんぜん見つからなかった。
あれー…この辺のはずって思って
目を凝らしてみても、
ぜんぜんない。
とうとう、テンナンショウ君の次に写真を撮った、
マイヅルソウの近くまで来た。
あちゃー…
通り過ぎちゃった。
もしかして、もう枯れた?
いやいや枯れたら
とてもじゃないがこの辺に実るような
シロモノに見えない、トロピカルな
果実が出来てるはずだ。
トロピカルな果実でしょ?
あれ。草刈りの跡がある。
草刈りして刈られちゃった?
まさかねえ。
観察会で紹介するような植物を
カンタンに刈っちゃうわけも
ないだろう。
仕方ないから引き返す。
散歩してる時もそうなんだけど、
行きと帰りでは、
見える植物が違う。
行きで見た植物を帰りにも見つけられるって
殆どない。
逆に、行きでは見なかった花を
見つけたりすることができる。
だから逆に、
行きで見つけられなかった
コウライテンナンショウの花を
見つけられるかも知れない。
確か、行きは左手にあったんだから、
帰りは右手を注意深く見ながらゆっくり歩く。
あれ?
あれじゃない?
あのか細いそっぽむいたやつ。
そっぽ向いてたのでちょっと回り込んで撮ってみた。
ホントの花は、緑色の
筒(仏炎苞)の中に入っていて見えない
そうだ。
ひょろんと、葉を両側に付けて立ってる様子は
なんだか羽でも生やしたヘビみたいだ。
んで1つ見つかると、あっちにもこっちにも
結構羽根を広げた蛇みたいなのが
佇んでるではないか。
(なぜかみんな背中向けてる感じだ)
これなんて今にも飛び立ちそうだ。
よく川なんかで、魚が一匹見えると
次々別の魚が見えてきて、
実はあちこちにうようよいるのが
分かったりする。
目が慣れるんでしょうね。
正面(?)に回り込めるのがいた。
コウライテンナンショウの花は、
この仏炎苞の中にできるそうだ。
中に棒が立っている、下の方に
つくそうだ。
肉穂花序(にくすいかじょ)というそう。
この花、雄株と雌株があるそうで、
性転換もするとのこと。
雄株には仏炎苞に穴があって
虫が出られるけれど、雌株には無いそう。
雄株に入って、花粉をつけて、雌株の
仏炎苞の中に入って、受粉の手助けをして、
そのまま閉じ込められると言う…。
(中には仏炎苞の中で子育てする虫も
いるらしいです。敵もさるもの引っ掻くもの
だ)
面白い植物だなあ。
それにしてもなんで、みんな
そっぽ向いてるんだろう。
道の両脇に咲いてて、
みーんな背中向けられてるみたいで、
なんなんでしょうね。
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