佐藤愛子の 「90歳。何がめでたい」 友達から借りて読んだ、一人で声を出して笑えてくる。
来るか?日本人総アホ時代・・・何が書いてあるのだろう読んでいるうちに納得
今佐藤さんは93歳現代の世の中に鋭いチェック、マイナンバー・スマホ利用、将来行政手続き可能、
調べたり、考えたり、記憶したり、努力しなくても皆答えが出る。
年よりが敬意をはらわれなくなったのは、この急速な文明の進歩の為だ
文明の進歩は我々の暮らしを豊かにしたかもしれないが、それと引き換えにかって我々の中にあった
謙虚さや感謝、がまんなど精神力を磨滅させていく。
進歩はこのくらいで良い、進歩が必要なのは人間の精神力。
新聞の人生相談・・・
趣味で絵を描き個展の案内を出したが誰も来なかった、むなしく落ち込んでいるとの相談
相談者は30歳、今の人は皆忙しいのだ、自己チュウの世の中、私描く絵なんて見たいとも思わない
と思うことができれば、落ち込んでむなしくなることもないのだ。
そういう時代を経て、今がある・・・
男女は平等。女性は主体性を持って社会に出て働き、報酬を得て自立した人生を生きられる様になった。
離婚は女の恥ではなくなって、新しい未来への出発点になった。「私生児」という陰湿な言葉は無くなって
「未婚の母」という名称が生まれた。夫の給料が足りなければ、自分で働いて補うことが出来るし、自分
のお金だから気兼ねなく使える。かくて日本女性は強くなったのではなかったのか?
智的になったのではないのか? 主体性をしっかり身につけたのではないのか?
なのにこの人生相談は、これはいったい何なのだろう。自分の心の持ち方、感じ方まで他人に教えて
もらわなければならないとは・・・。
佐藤さんの友人は言った。「世の中平和なのよ、要するに」なるほどね、何の不足もない平穏な暮らし
の中では悩んで考えこむ必要が無い、考えない生活の中からは強さ、自立心、何も生まれない、
生まれるのは依存心ということ。
平和はありがたいが、平和もこんな落とし穴があるのだなあ・・・・と、私はやっと気がついた。
佐藤愛子さんが書かれた中のほんの一部ですが読んでいて納得することばかり
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