メダカ飼育の睡蓮鉢で、初めて咲いた姫スイレン。
8月25日(木)天気曇り。今年の夏は、コロナ騒動で家に巣ごもり。秋の気配も感じられるようになり、涼を求めドライブ。鮎釣りを横目に、久慈川に沿って一路大子町へ。
この地には、「奥久慈大子 七福神巡り」があり、「明日では遅い、今すぐ実行」の教えに従い、早速御朱印帳を持参して訪問。紅葉前の緑一色の山々、境内の木々も一見の価値。※お寺紹介は、大子町商工会作成「奥久慈大子 七福神巡り」より引用。
鮎下る里七福の古寺巡る
【高徳寺】1558年開山、本尊は釈迦如来。山門は、4本のケヤキの丸柱で組み立てられ、室町時代末期の建築様式。
「恵比寿(えびす)」を祀(まつ)る。左手の鯛はメデタイを表し、商売繁盛、無病息災、家内安全、交通安全など、すべてのめでたいことを授ける心を表現。
【慈雲寺】1152年開山、徳川家の加護を受け隆盛を誇り、弘法大師作といわれる千手観世音菩薩が本尊。
五穀豊穣の神「大黒天」を祀る。日本神話の大国主命と読みが同じであり、御神徳が似ていることから、慈悲深く高貴を授ける神様と信仰。
大黒天は、福袋と内出の小槌(こづち)を持った姿で米俵に跨(また)がっているが、大子の大黒天は、「弁財天」、「毘沙門天」、「大黒天」の顔が三つあり、「三面大黒天」と呼ばれる。
【性徳寺】1490年、本堂を下野宮から移築、本尊は大日如来。観音堂には、運慶作で日光輪王寺にあったとされる観音像が祀られる。
勇気、商売繁盛の神「毘沙門天」が祀られる。左手に宝塔を持ち、右手に如意宝珠を持ち、厳しい顔で勇気を与え、笑顔と財宝とを授けてくれる。
【永源寺】1446年に創建。本尊は釈迦如来。1864年、天狗党の乱で寺の大半を焼失。1953年に再建、「もみじ寺」として著名で、以前訪れている。
芸能の神「弁財天」を祀る。もとは水の神、日本に伝来してから弁舌や音楽を司る芸能の神として信仰。弁舌の神であるため、知恵や学問は福財をもたらしてくれることから、財宝を与えてくれる神として信仰。そして、「弁才天」が「弁財天」となり福の神となった。
大子の弁財天は、手が八臂(はっぴ)あるので、「八臂弁財天」とも呼ばれる。「臂」は「ひじ」のこと。
今回は、四福神のお寺参りができた。次回は、三福神の徳にもあやかれるよう、お参りしたい。風光明媚に加えて、果物や農産物などおいしいものが豊富な町なので、楽しみに再訪したい。
お昼は、懐かしい「味噌ラーメン」専門店で、信州味噌を使ったラーメンを頂いた。食が細くなり、一杯のラーメンも完食が難しいときがあるが、スープまで完食できた。炙(あぶ)ったチャーシューが絶妙。
【GONBEEの一言】
お寺の掲示、「追いあげ 追いつけ 追いこすな」。高齢者としては理解できる。しかし、「追いこすな」の意味が深い。
努力の最終目的は、どこに設定するのか。相手に追いつけば、相手は追い越されまいと努力する。そうなると、追い上げからまた始まる。そのような互いの努力が、相乗効果として前向きにさせるのでは。
いくつになっても、自分の趣味や興味関心、やりたいことなどに励んでこそ、生きることに日々の価値が見い出せる。ゴルフ、ジョギング、陶芸、釣り、ドライブ、家庭菜園、盆栽、例をあげれば・・・。
それぞれの領域で、思うようにならず迷走しながら、自分の極みを求め続ける。そこにあるのは、相手との比較ではなく、自分としての究極の納得と考えれば、理解できる。
追いあげ、追いつけは、相手の存在を意識しての切磋琢磨。最終的な着地点は、自分の決断が大切ということだろう。
後期高齢の漫画家が、人は人、自分は自分でいいじゃないかと、「逆らわず、いつもニコニコ、従わず」という、お医者さんの言葉を紹介。
「従わず」は厳しい、感謝の気持ちと笑顔で人に接するためには。「逆らわず いつもニコニコ マイペース」くらいかな。自己責任で。