2月7日(日)、河原子行。父親の命日が1月31日(日)なのですが、この日は、「勝田マラソン」が実施されます。途中でコースと重なる道路がありますので、渋滞を考慮して、今年は昨日、墓参しました。また、2月16日(火)は、母親の命日ですが、平日でこちらも行けませんので、間をとっての墓参です。
家内と二人での墓参りになりましたが、とても天気が良く、さわやかな陽ざしを受け、ゆっくりとお参りできました。お墓から見た、正面と、山側、海側の景色です。お墓が墓地の入り口にありますので、とても見晴らしも良く、日当たりの良いところです。夫婦水入らずで、日向ぼっこをしながら、父はラジオを聴き、母は裁縫でもしていることでしょう。
「寒の入り」。我が家恒例の行事となりました。寒仕込みの味噌作り。大豆は今年も2Kg。麹は今年も神奈川から頂きました。糖尿や高血圧の夫婦にしてみれば、塩分少なめの手作り味噌は、なににも代えがたいものです。
意気込みの
念いが具材
おこと汁
野良の仕事も
事始めかな
事典などを調べますと、古くから、この 2月8日 を「 事八日(ことようか) 」と呼び、新しい1年の営みがはじまる日とされたそうです。「事」とは、お正月の神事のことで、12月8日と2月8日に行う行事を総称して「事八日」。地域によってお正月を中心として12月8日を「事始め」、2月8日を「事納め」とするところと、1年の農事を中心として2月8日を「事始め」、12月8日を「事納め」とするところもあるとのこと。
事八日(ことようか)には、目籠(めかご:目を粗く編んだ、物を入れる竹籠のこと)を軒先につるすならわし。目籠は神様が訪れるための目印となるように、また、一つ目小僧などの妖怪が、たくさん目をもつ籠に驚いて逃げ出すようにという、魔除けの意味。
他にもこの日には、針仕事を休み、いつも使っている針に感謝して供養する「針供養」。これは江戸時代にはじまった行事で、折れた針や曲がった針を豆腐、こんにゃく、大根などに刺して寺社におさめますと、裁縫が上達。
すべてのものに神霊が宿っていると信じていた日本人の、ものを大切にする心が生みだした素晴らしい行事です。この日に、無病息災を祈って食べる野菜たっぷりのみそ汁が「お事汁」です。
おこと汁は別名「六質汁」(むしつじる)とも呼ばれ、元々は芋、大根、にんじん、ごぼう、小豆、こんにゃくの6種類の具を入れて作ったみそ汁です。ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、寒い季節に体の芯から温まる伝統の健康長寿食、先祖の知恵でしょう。
【お事汁の作り方】
【材料】(2人分) 里芋...2個 大根...10cm にんじん...1/2本 ごぼう(細)...1本 小豆...大さじ2 こんにゃく...1/2枚 カツオのだし汁...3カップ みそ...大さじ4
あさつき...適量
【作り方】
①里芋はよく洗って皮をむき、厚さ2cmの輪切りにする。
②大根は皮をむき、厚さ1cmのいちょう切りにする。
③にんじんは皮をむき、厚さ5mmの半月切りにする。
④ごぼうは皮をこそげ、食べやすい大きさの乱切りにする。
⑤小豆はさっと水で洗う。
⑥こんにゃくは熱湯でさっとゆでてアクを抜き、一口大に手でちぎる。
⑦鍋に①から⑥の具を入れ、だし汁を注ぎ入れ火にかける。
沸騰したら弱めの中火にして、具が柔らかくなるまで25分ほど煮る。
⑧具が煮えたら、みそを溶き入れ火を止める。
⑨器に盛り、あさつきを添える。
野菜はお好みでいろいろ加えるとより美味しさが増しそうです。れんこんなどの旬の根菜がいいかも。今日は寒いので夕飯は、「お事汁」もより一層美味しそう。