ライチは「茘枝 れいし」とも言います。「茘」という字も「枝」という字も「枝 えだ」を意味します。これは、昔中国では、必ず枝に実をつけたまま売っていたことに由来します。何故枝につけたままかといいますと、色が変わりにくいからです。中国の古典に「荔枝生巴峡间 {茘枝は巴峡(四川省にある地名)に生ず」という有名な文章があります。この中に、「若离本枝,一日而色变,二日而香变,三日而味变,四五日外,色香味尽去矣。」と書いてあります。これは、「もし枝から実を離してしまうと、一日にして色が変わり、二日にして香りが変わり、三日にして味が変わり、四,五日も経てば色も味も香りもことごとく無くなってしまう。」という意味だったと思います。唐の玄宗皇帝は茘枝が好きだった楊貴妃のために、四川省巴峡から都の長安まで、リレー式に早馬を走らせて茘枝の小枝を送らせたとの有名な逸話もあります。
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