高校受験の数学学習法
数学
①数学は、ペレ出版の「語りかける中学数学 問題集」がお勧めです。
この問題集の最大の特徴は、左ページに問題、右ページに答えと解説があることです。(ただし、さすがにスペースの関係か、すべての答えと解説が右ページとはいかず、一部の問題は巻末に答えと解説があります。巻末を参照するが面倒だと思ったら飛ばして先に進んでください。無理して全部することはありません)
全部で1000ページを超える分厚い問題集です。その分、内容もなかなかのものなので、これ一冊(と直前の過去問)だけで、たいがいの高校の受験数学に対応できます。
はじめのうちは、分厚くて重いので、中途半端で時間切れになってしまわないかと不安を感じるかもしれませんが、わりとサクサクすすめることができるように構成されているので、10日もやっていると、もうこんなに進んだのかという充実感が感じられるはずです。
やり方
タイマーを使って10分計ります。そして問題を1問ずつ。解いて→答え合わせをして→解説を読んで→次の問題に進んで・・・・。を繰り返します。
はじめは小学校の算数の復習からですが、この問題集にかぎっては、やさしい問題も初めから解いていきます。
もし始めた時期が遅くて、受験までに全部が終わらなくても、解いたら解いた分だけ数学の実力が向上しています。気にしないで前に進みましょう。
はじめから解きましょうと言いながら、混乱させるようで心苦しいのですが、681ページの平面図形以降は別の問題集と思って、これより前と後で交互に解いていきましょう。(たぶん高校入試の配点も5対5ないし6対4のはずです。)たとえば、きのう前半の代数を解いたら、きょうは後半の平面図形という具合です。
10分では手ごたえがない、もう少し学習したい、というのであれば、10分を2回、またはタイマーを15分に設定しましょう。その日の体調やアタマの具合に合わせて、調整しましょう。ただし、1日最低10分間の学習時間は守ってください。これを毎日続けられるかどうかが、高校入試の合否へのカギとなります。
数学が得意ではない人は、この問題集の姉妹編である参考書の「語りかける中学数学」を用意しておきましょう。解説を読んでも意味が分からないときに、参考書として使うのにはこの本が最適です。おそらく、いま市販されている中学数学の参考書の中で解説が最も丁寧でわかりやすいのではないかと思います。
計算が得意でない人へ。
解き方が分かっていても、計算が合わないで答えが間違ってしまうという人も少なくないでしょう。私自身もそうでした。そうした人たちにお勧めするのが、小学生用の計算ドリルです。
たとえば、
くもんの小学生ドリル計算シリーズ「3年生たし算・ひき算」
「3年生かけ算」
「4年生わり算」
小学生用の教材ですが、たし算、かけ算、わり算は、大人になっても桁数が多くなるとけっこう間違うものです。
1日1枚ずつ、じっくり解いて、どこで間違いやすいのか、気をつけなければならないのか、確認していきましょう。裏表に問題があるので、1日に表か裏の片側でじゅうぶんだと思います。(高校受験では、計算の速さは問われませんが、正確さは問われます。逆に言うと、解き方さえわかっていれば計算で時間が足りなくなることはありませんが、計算を間違うとせっかく解き方が分かっていても得点がもらえません。計算の正確さに磨きをかけるためにドリル学習は必要です。
(進学教室でも教えてくれない)数学のさらに詳しい学習方法は、章を改めて紹介します。
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