てつやんの日々尽力

健康第一をモットーに、体にいい食のこと、美しい風景、読書等、自分がいいと思ったことを記録していこうと思い、開設しました

「長い道」・「少年時代」の舞台を訪ねて =序章=

2023年02月02日 | 日記

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昨年(2022年)の4月に藤子不二雄A先生(以下A先生と書く)が旅立たれた。私としては子供の頃から親しんだ漫画家だったので、寂しい気持ちになった。記事を読んでいて、作品の一つである「少年時代」は漫画も読んでいなかったし、映画も見ていなかった。みたい気持ちが強くなったので、まず漫画版を読み、続いて映画版も見た。中身の違いが少しあるものの、共通するのは人の心の闇と、理想と現実を上手に描いていると感じた。

この「少年時代」は、柏原兵三先生(以下兵三先生と書く)の「長い道」という原作を元に、A先生が自らの疎開体験も取り入れながら書いたのだと分かった。なので兵三先生の自伝的小説「長い道」を読んでみることにした。

漫画版「少年時代」映画版「少年時代」「長い道」表紙

画像:左から漫画版「少年時代」・映画版「少年時代」・「長い道」表紙

読み終わり、同じように人の心の闇と、理想と現実を上手に描いた作品だと感じた。ただなぜこの作品を書いたのだろう?と思った。自分だったら蓋をしておきたいような内容のことを書いているからである。再度読み直してみると、舞台である富山の山や海の美しさ、味噌や米が美味いことが書いてあり、地理的要素が含まれているのだ。私は学生時代地理を学んでいたので、そこから調べてみたら分かるかも知れないと感じた。それなら富山に足を運んで調べてみようと決めた。今回学んだ(インプット)ことは、インターネットで発信(アウトプット)すれば、「長い道」を読んだ人がより深く理解出来るのではないか?と思ったのだ。

まず「長い道」で気になったところを書き出し、それを元に当時のことを知る方や、地元の方から話を聞ければと思った。次に「長い道」に出てくる地理に関し、舞台である入善町の地理的要素を交えて紹介出来ればいいのではと思った。またインターネットで調べていると、富山市の「高志の国文学館」で9月から12月まで兵三先生の没後50年のイベントがあり、何か参考になることがあるかも知れないと思い、この時期に合わせていくことに決めた。それまでに文学と地理の下調べを済ませ、10月に富山へ足を運んだ。

幸い当時のことを知る方、入善町の地理に詳しい方、文学館の方から話を聞くことが出来、資料を貸して頂けた。これらを繋ぎ合わせ、より深く「長い道」を理解出来た。その取材した内容をこれから書いていきますので、よかったらお付き合いください。

=入善の章その一=へ続く

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