おくびょうなネコ、時々思いのまま

カギしっぽの(=^・・^=)と綴る日常の平凡

春は来たのか?

2016年02月03日 | 万葉の草花

ごきげんよう

 

          

 

万葉集 第五巻 八百十五

【原文】

武都紀多知 波流能吉多良婆 可久斯許曽 烏梅乎乎岐都々 多努之岐乎倍米

むつきたち はるのきたらば かくしこそ うめををきつつ たのしきをへめ

 

【大意】

睦月となり 春がやってきたら このよう梅を見ながら

楽しく一日を過ごそうぜよ

 

 

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山橘(藪柑子)

2015年11月09日 | 万葉の草花

ごきげんよう

 

 

 

むらさきの いとをぞわがよる あしひきの やまたちばなを ぬかむとおもひて 

 

【大意】 :私はいま紫の糸を搓っています、山橘の赤い実をこれに通そうと思って。

    紫の糸は私、あの人の心を留めるの。

 

※ 山橘(ヤマタチバナ)は藪柑子(ヤブコウジ)の古名、

ヤブコウジの別名は十両と呼ばれ、縁起物としてお正月の

寄せ植えなどに使われます。

 

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屎葛(クソカズラ)

2015年09月19日 | 万葉の草花

ごきげんよう

 

 

仮名:さうけふ(そうきょう)に はひおほとれる くそかずら 

    たゆることなく みやつかへせむ

大意:サイカチの木に絡みつき茂っているクソカズラのように

   どんなことがあっても役所を辞めないでしがみ付いていてやる。

 

皀莢(そうきょう):「サイカチ」の古名

 e-yakusou.comから引用

サイカチは、日本古来の植物で、本州の中南部以南の暖地の河原、山野に自生します。

サイカチの名前の由来は、古名の西海子(さいかいし)からきたものです。

サイカチに、漢名の皀莢(そうきょう)をあてることは、正しくは間違いですが、

中国産のシナサイカチ(トウサイカチ)は、皀莢(そうきょう)といい、

形態、応用ともにサイカチに非常によく似ているので、慣用名になってしまいました。

 

おほと*る:「乱れ広がる」


屎葛(久曾可都良):ヘクソカズラの古名

葉や茎をもむと悪臭があることから、こんな名前になってしまいましたが、

花言葉は「誤解をときたい」となっています。

 

自分のこと「くそ」なんて言わんでもええのにね。

 

 

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茎韮(くくみら)

2015年09月18日 | 万葉の草花

ごきげんよう

 

 

原文: 伎波都久乃 乎加能久君美良 和礼都賣杼 故尓毛美多奈布 西奈等都麻佐祢

仮名: きはつくの おかのくくみら われつめど こにもみたなふ せなとつまさね

     「くくみら」:”くく”は茎、”みら”はニラの意で、ニラの花茎が伸びたもの。

     「せな」:女性が、夫・恋人など親しい男性をいう語。

大意:伎波都久の丘にあるニラを 私一人で摘んでも

    籠いっぱいになんかなりゃしない、 あなたと一緒に摘みたいわ・・・。

 

ニラ(韮):ユリ科 ネギ属の多年生草本

花期:8月~10月

葉や茎は食用もしくは薬用として、古くからも利用されていてる万能野菜ですね。

 

「卵とじが好きです、餃子ももっと好きです。」

 

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尾花葛花

2015年09月15日 | 万葉の草花

ごきげんよう

 

ススキ(芒、薄)は花穂の形が馬などの尾に似ていることから

尾花(おばな)とも呼ばれます。

イネ科 ススキ属

こちらでは今でも、カヤ(萱・茅)と呼ぶことの方が多いですね。



くず(葛)/生薬名:葛根(かっこん)

いわゆるカズラです。

マメ科 クズ属

葛根(かっこん)は主に漢方処方の葛根湯の主薬となったり

葛粉は葛餅(美味しいかどうかは別として)にもなり

つるは縄の代わりとなったりと

かつてはスーパー蔓性草本でしたが

今日では、ほとんど有害植物扱いとなってしまいました。


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