ごきげんよう
万葉集 第五巻 八百十五
【原文】
武都紀多知 波流能吉多良婆 可久斯許曽 烏梅乎乎岐都々 多努之岐乎倍米
むつきたち はるのきたらば かくしこそ うめををきつつ たのしきをへめ
【大意】
睦月となり 春がやってきたら このよう梅を見ながら
楽しく一日を過ごそうぜよ
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ごきげんよう
万葉集 第五巻 八百十五
【原文】
武都紀多知 波流能吉多良婆 可久斯許曽 烏梅乎乎岐都々 多努之岐乎倍米
むつきたち はるのきたらば かくしこそ うめををきつつ たのしきをへめ
【大意】
睦月となり 春がやってきたら このよう梅を見ながら
楽しく一日を過ごそうぜよ
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ごきげんよう
むらさきの いとをぞわがよる あしひきの やまたちばなを ぬかむとおもひて
【大意】 :私はいま紫の糸を搓っています、山橘の赤い実をこれに通そうと思って。
紫の糸は私、あの人の心を留めるの。
※ 山橘(ヤマタチバナ)は藪柑子(ヤブコウジ)の古名、
ヤブコウジの別名は十両と呼ばれ、縁起物としてお正月の
寄せ植えなどに使われます。
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ごきげんよう
仮名:さうけふ(そうきょう)に はひおほとれる くそかずら
たゆることなく みやつかへせむ
大意:サイカチの木に絡みつき茂っているクソカズラのように
どんなことがあっても役所を辞めないでしがみ付いていてやる。
皀莢(そうきょう):「サイカチ」の古名
e-yakusou.comから引用
サイカチは、日本古来の植物で、本州の中南部以南の暖地の河原、山野に自生します。
サイカチの名前の由来は、古名の西海子(さいかいし)からきたものです。
サイカチに、漢名の皀莢(そうきょう)をあてることは、正しくは間違いですが、
中国産のシナサイカチ(トウサイカチ)は、皀莢(そうきょう)といい、
形態、応用ともにサイカチに非常によく似ているので、慣用名になってしまいました。
おほと*る:「乱れ広がる」
屎葛(久曾可都良):ヘクソカズラの古名
葉や茎をもむと悪臭があることから、こんな名前になってしまいましたが、
花言葉は「誤解をときたい」となっています。
自分のこと「くそ」なんて言わんでもええのにね。
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ごきげんよう
原文: 伎波都久乃 乎加能久君美良 和礼都賣杼 故尓毛美多奈布 西奈等都麻佐祢
仮名: きはつくの おかのくくみら われつめど こにもみたなふ せなとつまさね
「くくみら」:”くく”は茎、”みら”はニラの意で、ニラの花茎が伸びたもの。
「せな」:女性が、夫・恋人など親しい男性をいう語。
大意:伎波都久の丘にあるニラを 私一人で摘んでも
籠いっぱいになんかなりゃしない、 あなたと一緒に摘みたいわ・・・。
ニラ(韮):ユリ科 ネギ属の多年生草本
花期:8月~10月
葉や茎は食用もしくは薬用として、古くからも利用されていてる万能野菜ですね。
「卵とじが好きです、餃子ももっと好きです。」
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ごきげんよう
ススキ(芒、薄)は花穂の形が馬などの尾に似ていることから
尾花(おばな)とも呼ばれます。
イネ科 ススキ属
こちらでは今でも、カヤ(萱・茅)と呼ぶことの方が多いですね。
くず(葛)/生薬名:葛根(かっこん)
いわゆるカズラです。
マメ科 クズ属
葛根(かっこん)は主に漢方処方の葛根湯の主薬となったり
葛粉は葛餅(美味しいかどうかは別として)にもなり
つるは縄の代わりとなったりと
かつてはスーパー蔓性草本でしたが
今日では、ほとんど有害植物扱いとなってしまいました。
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