今日は俺の担当するお客さんから同僚に対するクレームがあり、その報告を管理職にした。
幸い問題が小さいうちに対処できたから良かったが問題はその後だった。
あまり仲の良くない同僚達には仲間を売った裏切り者として冷たく接せられた。
管理職は面倒事を持ち込むなというスタンスであった。
また関わりのある俺のことを批判していた。
あぁこれが人間関係なのだなと思い知った。
一生懸命やっても、正しいことをしても、嫌な思いをする。
帰りの車の中で『昴』という曲を聴いた。
谷村さんの名曲だ。
歌詞が沁みた。
目を閉じて何も見えず 哀しくて目を開ければ
荒野に向かう道より 他に見えるものはなし
ああ砕け散る宿命の星たちよ
せめて密やかにこの身を照らせよ
我は行く 蒼白き頬のままで
我は行く さらば昴よ
呼吸をすれば胸の中 凩は吠き続ける
されどわが胸は熱く 夢を追い続けるなり
ああ さんざめく 名も無き星たちよ
せめて鮮やかに その身を終われよ
我も行く 心の命ずるままに
我も行く さらば昴よ
ああ いつの日か誰かがこの道を
ああ いつの日か誰かがこの道を
我は行く 蒼白き頬のままで
我は行く さらば昴よ
我は行く さらば昴よ
いい歌詞過ぎる。
一生懸命やっても、批判され、心無い人々から石を投げつけられ、街を去っていく。寒々しい荒野に独り、夜に紛れて。
俺はそういう人生であっても受け入れる。
損な役回りだ。
もう少しうまく立ち回れたら良かったが、どうも俺は苦手らしい。
まぁ、いいじゃないか。
ニヤリと笑って、行こうじゃないか。
心の命ずるままに。
つまらない男だけど、せめて、かっこよくありたい。
そういう昭和な思考。
さらば昴よ。
まだまだ背中で語れない。