ましログ

日常と好きなものと母の自宅介護の極私的記録

手を伸ばす

2019-04-26 08:05:00 | 日記
100%自分のためだけに使える時間は貴重だ。
ここ数年常にまわりのあれやこれやを考え
自分がやれねば迷惑がかかると思い
逃げずになんとか踏ん張ってやってきた。
そんな労苦はどこ吹く風
してもらって当然
めんどくさいから
厄介ごとを押し付けられ
皆知らんぷり。
そろそろ限界も近いのかもしらん。
弱く
なめられてると
人はどんどんつけいってくる。
人間の度し難さを嫌というほど学んだ。
何者でもなくていい
ただ叶わぬ夢に手を伸ばし続けていたい。
そんなささやかな希望すら
蜘蛛の糸で地に引きずり込まれる。
無念
無力
絵を描く時間が欲しい。

歩み

2019-04-23 00:56:00 | 日記
帰り道
乗り換えの電車へ急ぐ
誰もが遅れまいと
同じ足並みで早足で歩く
 
一人だけゆっくり
杖をつきながら
足を悪くした老婆が進む
私は思わず立ち止まる
 
母の面影を重ねる
 
駅で立ち尽くし
不安そうに私を待っていた時の記憶
 
人混みの動線の中心で
まわりに舌打ちされながら
私に見つけてもらおうと
手を握りしめていた
 
私は恥ずかしくなって
強引に手を引き
叱責した
 
なぜあの時
気づけなかったのか
 
帰路を急ぐ人々と
老婆がぶつからぬよう
私は歩みを遅める
後ろから同じ速度で進む
時間の流れが変わる
老婆はホームにつき
椅子に座る
電車がやってくる
乗り込んだことを横目に
私は反対の電車を待つ
 
母はもう歩くことはない
だけど
家に帰れば
ベッドの上で宇宙を眺めてる
まだ手を握る時間は残されている

歌をくれ

2019-04-22 00:06:52 | 日記
休みの日に久しぶりに二泊三日で東京へ。
もうポカポカしてきたので
暑いかなと思ったけれど
仕舞う前にお気に入りの革ジャンを着て行った。
まだトキオはそれほどでもなく
夜は冷えた。
正解。


友人二人と飲み語らい、
推しの女優さんのイベントで大爆笑し、
詩人のかき鳴らす轟音LIVEに嗚咽し、
10年来の美容師さんに髪を切ってもらって帰ってきた。

新たな出会いと長い付き合い。

会った人全てが
自分に可能性がある事を楽しんでいた。
そこに混ざって自分も笑えていた。
驚いて、そして気づく。

ああ、一周まわったんだな
らせん階段を一段上がったところにいれてるんだな
また戻ってしまうかもしれない
でも、まあいいや

先月まで
あきらかに精神も体調も疲弊しまくっていた自分が
浄化され、力が戻ってきている事を感じる。

観る景色を己で変える意思を持つことは
こんなにも清々しいのかと。
その実感が素直に嬉しい。

毎日生きることが挑戦ですよ!
歌をくれ!
なあ、そうだろう!

詩人もとても嬉しそうだった。



たくさんのお土産をもらえました。
感謝。

今宵の一曲
eastern youth [ソンゲントジユウ]

老人と老犬

2019-04-11 22:20:00 | 日記
煙草を吸いに外へ出る。
散歩をする老人と老柴犬がいる。
同じ時を過ごしてきたのだろう一人と一匹は
共に腰が曲がっている。
ゆっくりゆっくり
足を前に出して歩く。
寄り添う事の幸せ。
ルペ・ペレスの葬儀を聴きながら
今夜も
母との時間を私も歩む。