鳳冠を婁昭君に渡した者が陸貞だと分かり、一世一代の晴れ舞台が台無しにされたと王璇に言う蕭喚雲。陸貞に十二歩搖を出させることで婁昭君との仲を引き裂こうと計画していた王璇も「かような奇策で逆襲されるとは」と返す。
八品掌珍と貴妃のどちらが上か思い知らせてやると思った蕭喚雲は、明後日の正月三日、三品以上の夫人が挨拶に来た時に渡す贈り物を装身具だけにすることにする。「魏の鳳冠を出せるほど優秀な司宝司なのだ。新年のお祝いでは忙しく働いてもらうとしよう」と。
陸貞が高湛から贈られた白粉の器を手に取って見ていると戸を叩く音が。「どうぞ」と陸貞が言うと高湛が入ってくる。嬉しさで駆け寄る陸貞。司宝司で何かあったのではないかと高湛は心配する。陸貞は不思議そうに「何も」と答え、ほっとする高湛。高湛はしばらくの間、用心し、もし誰かに何かをされたら丹娘を使って自分を呼ぶように言う。
高湛が貴妃の心配をしていると分かる陸貞。「あの鳳冠は君が皇太后に渡したのだな」と高湛が聞くと「そうよ。ならば何だと言うの。貴妃には歩搖を渡したわ」と陸貞は答える。高湛は貴妃に楯突いてどうする、と言うが、嫌がらせをしたのは貴妃の方だと陸貞は言う。声を荒げ「これからは面倒でも私に相談しろ」と言う高湛。しかし相手は貴妃で衛兵では何もできないと陸貞は返す。
「心配しないで。皇太后がきっと味方になってくれるはずよ」と言う陸貞。驚いた高湛は、陸貞の手首をつかむと「まさか近付いたのか」と言う。強く握られた手首を高湛から離すと陸貞は「近付いたら何がいけないの?皇太后は優しい方よ。貴妃が何かしても私を守ってくれる」と言い返す。「優しいだと。少しは考えたらどうだ、周太妃のことを忘れたのか」と怒り出す高湛。貴妃は嫉妬深いだけだが、皇太后は平気で人を殺め、いずれ君も亡き者にされると。
王璇からこれまで苦しめられてきた陸貞は、皇太后も善人とは限らないが、少なくとも貴妃のように責めはしないと言う。「君は皇太后の恐ろしさを知らないだけだ。いずれにせよ近付いてはならぬ」と返す高湛。その言葉を命令だと思い「何様のつもり」と陸貞は怒り「皇太后の側にも貴妃の側にもどちらにも近付かない。今みたいに怒らせないから、どうぞ出て行って」と言う。陸貞のためを思って言った高湛も「これ以上言うのはやめる。今宵はもう遅い、帰る」と怒りながら帰って行く。理不尽な高展の態度に陸貞は涙を流す。
貴妃の贈り物が今年は多く、司宝司は混乱する。そんな中、陛下からの命で郡主に贈る玉の腕輪を玉明殿へ届けるようにという連絡が。
たくさんの腕輪が用意され、陸貞自らが届けに行くことにする。
雪の降る中、玉明殿へ行った陸貞。しかし、そこにいた女官から含光殿にて貴妃と共に郡主に会うため陛下は不在、含光殿に行くようにと言われてしまう。
含光殿に向かった陸貞は、阮娘に玉の腕輪を渡す。
陸貞から受け取った腕輪を蕭喚雲に見せる玉翹。蕭喚雲は笑みをうかべ「後のことはそなたにまかせる」と玉翹に言う。
陸貞の前に現れた玉翹は、腕輪を陸貞が用意したのか聞く。「はい。何か不都合でも?」と陸貞が答えると、ひざまずかせる玉翹。そして「己の犯した罪が分からぬのか。司宝司の女官が法を犯すとは。しかも新年だけに許し難い。大罪であるぞ」と言う。まったく身に覚えのなかった陸貞だったが、宮中規則を言わされ、夏至の前までは玉を用いるべからず、ということを思い出す。
貴妃を陥れるために、郡主に贈る腕輪をわざと玉の物に変えたと言い出す玉翹。陸貞はすべてが仕組まれた罠だったと気づく。一緒にいた司宝司の者では証人にならず、陸貞は罰として門外に一昼夜ひざまずくことを命じられる。
丹娘は陸貞が罰を受けていると聞く。すぐに陸貞の元へ行ったが、雪の降り積もる中、ひざまずく陸貞を丹娘の力では助けることができない。急いで丹娘は修文殿に向かうが、忠叔父も外出中で、元禄も高湛のお供で昭陽殿に行っていた。
丹娘は昭陽殿にも行くが、宴の最中で高演とも会えない。
ひどい寒さの中でひざまずいていた陸貞は、何度も意識が遠のく。その度に見張りをしていた宦官から蹴られ起こされる陸貞。とうとう気を失い、動けなくなる。
宦官が昼食を食べに行っている間、倒れたままの陸貞に近付く沈碧。「陸貞、どうしたの。ふんっ、まさかこんな日がくるとはね。私と父上を陥れた報いよ」と言うと、沈碧は何度も陸貞を蹴り、行ってしまう。
蕭貴妃は幾度も陸貞にひどい仕打ちをしたが、皇太后は陸貞を擁護して来た、殿下と皇太后の対立を知らない陸貞が皇太后を頼るのは当然だと高湛に話す元禄。元禄の話がもっともだと思った高湛は、自分も陸貞も意地をはりすぎたと言う。
歩いていた高湛は、松の木が倒れてこの先へは行けないと宮女から言われ別の道を行くことに。その時、ふと、雪の中に誰かが倒れていることに気づく。「あれは誰だ」と宮女に聞く高湛。宮女は貴妃殿下に罰を受けた内待局の女官で、半日以上もあそこにいると答える。驚いた高湛が「女官の名前は」と聞くと、名前は知らないが司宝司の者だと言う宮女。はっとした高湛は駆け寄り、陸貞を抱き起こす。
何度も名を呼ぶが、陸貞はぴくりとも動かない。高湛が陸貞を抱き上げると、見張りの宦官が来る。相手が高湛だと分かり、ひざまずいた宦官だったが「連れて行く」と言う高湛に「なりませぬ。貴妃殿下のご命ゆえ、さようなことは」と止めそうに。高湛はそれでも「うせろ」と宦官を蹴飛ばし、連れて行ってしまう。
修文殿へ陸貞を連れて行った高湛。陸貞を診た侍医は「凍死寸前です。これではもう…」と言うが「何としても治せ。治さぬと許さぬぞ」と高湛は返す。
太医が手首に針を刺すと、陸貞が目を覚ます。「貞」と呼びかける高湛。陸貞は体を起こし、助けた高展も罰を与えられると心配すると、また意識を失ってしまう。
高湛は陸貞のされた仕打ちに怒り、修文殿を飛び出して行く。
宴の後、含光殿に行った高演は、蕭喚雲と一緒に酒を飲んでいた。一緒に楽しい時間を過ごせ嬉しい気持ちになる高演。蕭喚雲はこれまでのことを謝るが、さりげなく皇后にできない高演に負い目を感じさせる。さらに陛下を愛しているから嫉妬をすると言い、高演の心をつかむ。そこに高湛が来る。
ただならぬ様子の高湛に高演も蕭喚雲も驚く。声を落として「貴妃殿下に話があります」と言う高湛。「陸貞が半日以上も雪にさらされたのは貴妃に罰を受けた、それゆえですか?」と高湛が聞くと「それは誠よ。陸貞は宮中の法を犯した。それゆえ罰したまで」と答える蕭喚雲。罰を取り消すよう高湛は言うが、蕭喚雲は「私に命じるの?」と言う。
「陛下。貴妃殿下。この際はっきりと申し上げておきます」とこみ上げる怒りを抑えながら言った高湛は、蕭喚雲の目の前で机をばんっと叩くと「よく聞けっ。陸貞は私の最愛の女だ!あの娘への手出しは許さぬ。私が相手になる」と告げると出て行く。
陸貞が最愛の相手だと言われ、衝撃を受けた蕭喚雲は「ならば私は」と震える声でつぶやく。
立ち上がり、よろよろと歩く蕭喚雲に寄り添う高演。
高湛は陸貞を玉明にまかせ、自分は別の部屋へ移ることにする。目覚めても私のことは伏せておくようにと話す高湛。
父や母の名を呼ぶ陸貞の額に口づけをし「心配するな。これからは私がいる。君を守ってみせる」と高湛は言う。
高湛や高演と出会った幼い頃の事を思い出す蕭喚雲。
優しい郁皇后は高演と高湛を紹介し「あなたの遊び相手にして」と蕭喚雲に言う。高演と蕭喚雲は仲良くなっていくが、2人の間になかなか入れない高演。そんな高演に婁昭君は高湛に負けてよいの」と言う。
泣き腫らした目を人に見られたら妙な噂がたつと、蕭喚雲を心配する王璇。「信じない。嘘よね、湛が他の女を愛するなど。湛は言ったわ、私を待つと」と言う蕭喚雲。王璇は一時惑わされていると慰める。
高湛は何年も蕭喚雲に会いに来ていなかった。「やっとやってきたと思ったら、私を責めるためだった」と蕭喚雲は涙を流す。
王璇は火事の時の傷も陛下を助けたためではなく、陸貞を救ったからと気づく。今までずっと湛のために演から妃を遠ざけ、婁昭君にも逆らい続けた蕭喚雲は「それなのに湛は他の女を愛してしまったというの」と言う。
王璇は殿下を責められないところもあると話す。陸貞は命の恩人、情に厚い殿下は母上が亡くなった直後に蕭喚雲と別れ帝位をめぐって命を狙われた、失意の底で陸貞に出会い情にほだされたと。王璇の話を聞き、高演の妻として祭典の儀式にのぞんだ自分を見て高湛が傷つきあれほど怒ったと考え直す蕭喚雲。「男という者は皆同じ。女に夢中になるのは初めだけ」と言う王璇。
女が男を繋ぎとめるには権力しかない、帝王の絶大な権力だ、私はその権力を湛にもたらすことができる、と言った蕭喚雲は「心配無用。いずれ湛は私の元へ戻る」と笑う。王璇は「しばらくの辛抱です。陸貞のことは私におまかせを」と言う。
蕭喚雲がもう泣きやみ休んだと元福から聞いた高演は、高湛と蕭喚雲が楽しそうに過ごしていた昔の事を思い返す。蕭喚雲に花を持っていた高演だったが、仲睦まじい2人の姿に渡すことができなかった。そこに来た婁昭君は「なさけない子ね。好きなら高湛から奪ってみなさい」と言う。喚雲は湛が好きで、自分では釣り合わないと返した演。
高演はつらい気持ちになり目を閉じる。
修文殿にいた陸貞の意識が戻る。体を起こす陸貞を手伝う玉明。「あなたは?ここはどこ…なぜここに?」と言う陸貞。
ーつづくー
雪の中に倒れている陸貞に駆け寄る所から宦官を蹴っ飛ばして行く所までの高湛がすごくカッコいいぃぃぃぃぃ(*´艸`*)
陸貞を軽々と抱きかかえていたし。
何度もリピしちゃった(///∇//)
陸貞がまたつらい目に遭ってしまって"(ノ_・、)"
高湛が「最愛の女だ」宣言をしてしまったから、さらに心配。
丹娘は泣きながら元禄を叩いていました。
今回は面白いというより、丹娘が可愛かったなぁ(*´ー`*)
金曜日の予告はつらい(;´д`)ノ
月曜日までがすごく待ち遠しいよぉ。
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前半折り返しの回ですね。
これからどんな展開になって行くのか来週が待ちどうしいです。
高湛が今回は本領発揮というか、すごくステキでした。
いままでは力を隠してたのが、蕭喚雲に詰め寄る姿が凄かった。
この三人の幼いころからの関係もわかったけど
蕭喚雲がこれからも陸貞に関わって来るかと思うと
怖いわ。
久々の次回が楽しみなドラマです。
陸貞助かってよかったです。
見てて寒い寒い。
高湛啖呵切っちゃって、かっこいいぃ~!!!!!
今後を考えると、少し心配。
少しじゃなくて、だいぶ心配。
・・・あ~すごく心配だわ。
どんどん楽しみになっていきます。
あの宦官!も沈碧も!許せない!斬首にしたい~
でも、高湛が陸貞を抱きかかえあの宦官に蹴りを入れたのがスーとしましたね!
で!簫喚雲に「よく聞けっーーーーーーー」はかっこよかった!
私が気にしていた、陸貞の看病を頼んだ宮女の名前玉明ですね(o^^o)
玉明、信じれる人ですよね~?
幼い頃の思い出は、高演が少し可哀想に思いました!
うささん、ここでも言わせて下さい!高演のファーストキス!!!!!
これだけは見たくなかった( ; ; )ほっぺかおでこでしょう!!!
やんちゃさんだから?この時は高湛は簫喚雲の事好きだったのかな?
続きが凄く気になりますね~月曜日が待ち遠しいです!
うささん、あらすじには額って書いているのに、おでこおでこ!ってごめんね(≧∇≦)
いつもありがとうございます。
恐ろしい。。。
松の木が倒れていて
高湛に救われて良かったですよね。
松の木ありがとう、なんて(笑)
太医も始めは無理です
といいながら、ハリ治療で復活できるなんて
若さと父の無念を晴らしたいという思いからでしょうか。
この回は、喚雲が本当に残念。
高湛への思いはやはり残っていたのですね。
寄り沿う高演があまりにもやさし過ぎる
と思えてなりませんでした。
なのに、王xuanとの会話はなんでしょう?
高演に失礼すぎます。。。