「明るみになった真実」
真実が分かり、イルサンは「私が未熟だったようだ。これまで…何の罪もない方を屈辱し続けてしまった」とチュイに頭を下げその場を後にする。「父さん」とミンチュが追いかけようとするが「1人してさしあげよう」と止めるスンホ。
バイツァオはチューユエンと2人きりになり、お茶を入れながら「先輩のおかげで潔白を証明できました」とお礼を言う。お茶を渡すバイツァオとチューユエンの手がふれ、互いに意識し合う2人。
チューユエンが「僕からの告白で迷惑をかけたね」と言う。「私…」としか言えないバイツァオ。チューユエンは「いいんだ。もう気にしないでくれ。これからも“先輩”として君の手当てや勉強を手伝うよ」と言う。困った時は相談にも乗る、でも僕を避けたりしないで、と。その会話をシャオインが陰から聞いていた。
何も言わないバイツァオにシャオインは我慢ができず、2人の元へ駆けていく。
「黙ってちゃダメよ。断わりたいのかと誤解される」とバイツァオに言うシャオイン。シャオインはバイツァオの代わりに「ずっと先輩に片思いを。松柏に来てすぐ先輩を好きになったんです。先輩に関する物は全部大切にしてた。接骨木のリースとか、例の万年筆とか。あと薬を頂いた時は空き瓶まで洗って保管してるんです。かわいいでしょ」チューユエンに話す。先輩のことが大好きなんです、と。
チューユエンが「本当かい?」とバイツァオに聞く。「それは…」と言い、恥ずかしそうにうつむいてしまうバイツァオ。シャオインは「先輩もこの子が好きなら、今日から2人は恋人同士ですね」と言い、2人の手を合わせてしまう。「お幸せに」と言いながら、その場を離れるシャオイン。
そのすぐ後、通りかかったルオバイとティンハオが、手をつないでいるバイツァオとチューユエンを見かける。
ルオバイたちに気づき、急いでチューユエンから手を離すバイツァオ。
バイツァオは急いでルオバイのところへ行き「どうしてここに?部屋で寝ていたはずじゃ?」と聞く。しかしルオバイは何も言わず行ってしまう。
「ルオバイ先輩の顔色、すごく悪かった。まだ熱があるの?」とバイツァオがつぶやく。ティンハオが「2人は恋人に?」と言うが、バイツァオは答えられない。「君の知らない事実がまだあるぞ。来いよ、話がある」と言い、ティンハオはバイツァオの手を引いて歩き出す。
つらそうに部屋に戻ってきたルオバイ。イーフォンはすぐに椅子に座らせる。ルオバイが腕をケガをしていることが分かり、チューユエンを呼びに行こうとするイーフォン。それを止めたルオバイが「救急箱を頼む」と言う。
「誰にも言うな」とルオバイが口止めをする。イーフォンはバイツァオのために警備員を捜してたのか。あいつはそのことを?」と言う。
「2年前からずっと俺は君が好きだ。どんどん好きになる。初めての気持ちだ。会えないと会いたくなり、チューユエンにも嫉妬した。君と過ごす時間が何よりも楽しい」とバイツァオに真顔で言うティンハオ。バイツァオが戸惑い「私はそんなふうに思ったことなくて…」と言いかけると「分かってる、俺が苦手なんだろ」とティンハオが言う。バイツァオは「ティンハオ先輩のことは尊敬してる。でも特別な気持ちはない。ごめんなさい、からかわれてると思って…」と謝る。
「なぜ謝る?何度もフラれてる。君のおかげで俺のハートは鍛えられた。だが、もう1人いたんだ。君を愛する男が」と言うティンハオ。
ティンハオは「お願いします。証明してください、彼女が正しかったと。彼女が好きなんです。命に代えても守りたい」と泣きながらパクに頼んでいたルオバイを思い返す。
「今日からは、もう口説いたりしない。だが、よき友達になってくれ」とティンハオが言う。
笑顔で「ありがとう」と言うバイツァオ。「諦めたとたんに笑顔とは皮肉だな」と言ったティンハオは「とにかくよく考えろ。君が本当に好きなのは誰だ。チューユエンか」と問う。バイツァオは混乱していて、うまく答えることができない。ティンハオは「そいつは気持ちを口にしない。だが君を想ってる。どんな見返りも求めない深い想いだ。そいつを大切にしろ」と話す。バイツァオが「何のことか、私にはよく分からない」と言うと、ふっと笑い「いずれ、きっと分かる」と言うティンハオ。
ティンハオを呼び出したウンスは「昌海館に来てかなりたつのに、私に会いに来てくれないのね」と言う。「忙しかったんだ。明日、帰国する。すまん、次はゆっくり食事しよう」と言うティンハオ。一瞬顔を曇らせが「分かった、待ってる」と明るくウンスは返事をする。
「さっきのバイツァオとの会話、聞いちゃった」と言うウンス。ティンハオは「聞いたなら黙ってろよ。照れるだろ」と返す。
少しはにかみながら「バイツァオを好きなのね?私のことを好きなのかと思ってた」とウンスが言う。「以前は俺もそう思ってた。でもあいつに会って…」とティンハオが言いかけ「もういい、何も言わないで」とさえぎるウンス。これ以上聞くと悲しくなると。それでもウンスは「だけどフラれたのよね?ふっきれたら、また私を好きになればいい。気にしないわ」と言うと行ってしまう。「弱ったな」とつぶやくティンハオ。
バイツァオはルオバイに会いに行く。しかしベッドに横になっていたルオバイは背を向け、バイツァオが最優秀選手に選ばれたことを話しても何も言わない。
イーフォンに帰るよう言われ、バイツァオは作って来た鶏のスープを渡し部屋を出て行く。
「これで満足か。好きな女を他の男に譲って」とルオバイに言うイーフォン。ルオバイは背を向けたまま、うっすらと目を開ける。
翌日。元武道協会が記者会見で12年前の処分を撤回、チュイの資格剥奪が取り消される。イルサンは改めてチュイに詫び「あなたが手にすべきだった栄冠を、ここでお渡しします」とトロフィーを渡す。
その模様をテレビで見たバイツァオとグァンヤーは喜ぶ。
イルサンは「以前の私では実力不足でしたが、今の力量であなたに挑みたい。来年、正式な試合で勝たせていただく」とチュイに言う。チュイも「楽しみです」と言い、2人は強く握手する。
チュイの妻の墓前に、名誉を挽回したチュイの記事が載っている新聞を置き「姉さん、やっと安らかに眠れるわね」とシェン監督が言う。
食事中、自分の茶碗におかずをおいてくれるグァンヤーが嬉しいチュイ。グァンヤーが「父さん」と言ってくれ、さらに嬉しくなる。
バイツァオがお茶を入れに行き、一緒に食事をしていたチューユエンにも後に続く。チュイに優しくなったグァンヤーを嬉しく思うバイツァオは、少し寂しそうに「実の娘がそばにいるなら、私はもう必要ないですね」とチューユエンに言う。「バカだな、そんなはずない」と言うチューユエン。
しばらくしてチュイにバイツァオが呼ばれる。お茶を持ってバイツァオが戻ると、チュイが「家族で写真を撮ってくれないか」とチューユエンに頼む。バイツァオにも「早く来なさい」と言うチュイ。みんな家族だと。「そうね、私たちは家族。昔からそうだったのに」とグァンヤーも言う。
チューユエンの撮ってくれた写真をチュイが見ていると、グァンヤーにジェン館長から電話がかかってくる。電話を代わったチュイは、すぐに帰国することに。
「もし道場で問題が起きていたら、合宿後、私が急いで帰ります」とチュイに言うバイツァオ。チュイは「お前は最優秀選手に選ばれたんだ。ユンユエ宗師の稽古がある。元武道界の至宝から学べるんだぞ。このチャンスを大切にしろ」と言う。バイツァオがお礼を言うと、チュイは「お礼を言うべきは私だ。失意の底にいた時、ずっとそばで希望をくれただろう。お前のおかげで今日の私がいる」と話す。そして「もう1つ、大事なことを伝えたい。お前が元武道に励んだのは私のためだった。だが、これからは自分のやりたいことに情熱を向けなさい。それが元武道でなくとも必ず応援する」と言うチュイ。
チュイはグァンヤーを抱き締め、合宿所を後にする。
全勝館に戻ってきたチュイに、ジェン館長は「全勝館には入門希望者が殺到し、先輩に師事したがっています。だから、館長に復帰してください」と話す。笑顔でジェンの肩を叩くチュイ。
最優秀選手に選ばれたバイツァオにトロフィーが手渡される。
バイツァオは「トロフィーは先輩に贈ります」とルオバイに差し出す。「お前の物だ。必要ない」と言うルオバイ。「でも、選ばれたのは先輩のおかげです。どうか受け取ってください」とバイツァオは諦めない。イーフォンからも「恥をかかせるな」と言われ、受け取ると「岸南まで預かる」とルオバイは言う。
みんながバイツァオの奨励金で盛り上がっている中、トロフィーを見ながらルオバイはそっと頬笑む。
賢武館で稽古を積んできたティンイー。その上達ぶりを見て、シャン監督は「今回、バイツァオに勝ち目はなさそうね」とつぶやく。
夜。チューユエンの部屋にウンスがいることが分かり、バイツァオやシャオインたちは見に行くことに。
親しげにチューユエンと話すウンス。窓からシャオインたちがこそこそ話していると、それにチューユエンが気づく。慌てて隠れたが、結局、チューユエンとウンスにみんな見つかってしまう。
「何してるの?」とチューユエンの腕に手を絡めたウンスがみんなに聞く。お花と月を見に来たとシャオインがごまかし、みんなでその場を後にする。
帰り道「あんな人だと思わなかったの。先輩から告白してきたのにひどいよ」とバイツァオに言うシャオイン。ウンスも見損なったと。「平気よ」と言うバイツァオ。しかし1人になると、いちごのピンを見ながら“チューユエン先輩とウンスさん…本当に恋人なの?”と気になる。
休憩時間にチューユエンがバイツァオにフルーツを持ってくる。気まずそうに受け取るバイツァオ。
チューユエンが行ったあと、バイツァオが沈んだ顔をしていると「チューユエンはそんな人間じゃないぞ。疑問があるなら、本人に聞け」とルオバイが言う。
シャオインは「何をすれば先輩のハートをつかめるの?」とルオバイのことで悩んでいた。その言葉を聞いたイーフォンが「ルオバイは元武道しか頭にない。つまり達人になればやつの心をつかめる」と言う。シャオインが「達人より、女神の方が可能性がある」と返すと「一瞬で元武道の女神にしてやる」と言うイーフォン。イーフォンはその条件としてシャオインの携帯ストラップを“約束手形”として預かると言う。これを出した時は、俺の願いを必ずかなえろと。
ーつづくー
やっぱりバイツァオはチューユエンのおかげでチュイの潔白が証明されたと思っているのね…。
ルオバイがケガを負ってまで頼み込んだのに(*´Д`*)
あぁぁぁぁぁ。
ティンハオ、本当にいい人!
もっとしつこく諦めないと言いそうな気がしたけど、バイツァオのことを考えて身を引くなんて男らしい。
もちろん真剣なルオバイを目の当たりにしたのもあるよね。
そしてティンハオだけが、自分でも気づいていないバイツァオの気持ちを知っている感じ。
ルオバイだって本当はつらいのに「チューユエンはそんな人間じゃないぞ」って(;д;)
やっぱりルオバイすきーーーーっ。(おいっ)
ウンスがまさかティンハオを好きだったとは(✽ ゚д゚ ✽)
チューユエンは兄みたいな存在かな?
いよいよ残りも少なくなって、これからどうなるのか気になる!!
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Berryさんと同じく、ティンハオがいい仕事をしてくれて、人間的に素敵だなぁと思いました。
陰で動いてくれているときは何の見返りも求めず、告白するときは率直に思いを伝える。断られたらあっさり引いてバイツァオに負担をかけないのも優しさですよね(*^-^*)
で、チューユエンは言動がいつも何かあいまいで、ルオバイは心の中が分かりにくすぎる~~(;^_^A
あれだけいつも厳しい表情ばかりされてたら、バイツァオだって、怒らせてると思ってしまうんじゃ・・(;・∀・)
ルオバイに幸せになってほしいけど、ルオバイ自身も変わってほしいな~とも思います。