「和議成立」
「陛下の御身になれば和議以外に方法はないのです。趙殿も丞相であるからには国家を重んじるべきです」と趙鼎に言う秦檜。趙鼎は朝廷を重んじるからこそ金の要求を拒むと返す。受諾すれば国や民を害し、天下の道を謝る、私なら和議は承諾しないと。「それは朕が国や民を害するという意味か?」と高宗が聞く。趙鼎は滅相もないと頭を下げるが、秦檜は「趙殿の本意はどうであれ、この事態で言い逃れはできません。もし趙殿が金に謝罪をし礼をもって遇すれば、金も寛大な処置を心がけるはずです」と言う。金に善意はないと思っている趙鼎が承服しないと、丞相でありながら責任を放棄するのか、と怒る高宗。
高宗は趙鼎に「隠居するがよい」と告げる。
官を辞してまで金との和議を拒否した趙鼎。高宗は「どうすればよい?」と秦檜に聞く。秦檜は金は陛下に跪礼の強制はしておりません。私が陛下の代わりに膝を折り、詔書を受け取ります」と話す。高宗がそれで金が納得するか心配すると「私にお任せを」と言う秦檜。「そちの国を思う気持ちと、批判に屈せぬ気概に朕はいたく感動しておる」と高宗は言う。
岳飛が書物を読んでいると、慌てた様子で部屋に入ってきた張憲が「大変だ。陛下が和議を決めた」と言う。趙鼎殿が罷免になり、秦檜が丞相府を取り戻したと。「奸臣に権力を握られてしまったか」と怒りが込み上げてくる岳飛。岳飛は高宗に上奏書を書く事にする。
“和議は断じてなりません。金に膝を折れば尊厳を失います”と岳飛は上奏する。それに対し“民が戦から逃れられるなら、朕は己の体面をもって和議と引き換えるつもりだ”と返す高宗。岳飛は“淮河、長江は天険であり、金軍を阻んでいますが河南、陝西は奪還しても防備が必須の土地です。金にとって平坦な中原は攻めやすく、江淮は攻めにくい土地です。河南、陝西の返還には金の企みがあります。我が軍を江淮の線上から中原におびき寄せ、全滅させる作戦です。靖康の変以後、和議を餌に十年余り惑わされたまま宋はいまだ奸を語りません。和議を結べば近い将来必ずや災いを招きます”と再び上奏する。それに対しても“官吏はただ保身を図り、朕が明州の海上にいた時、助になる者はいなかった。和議についてはそちが心配する必要はない”と返事を出す。
さらに岳飛は“金は信に値せず、和議は頼むに足らず。秦殿の策略に沿えば後の世にそしられます”と訴える。それでも“秦丞相についてはそちの誤解であろう。心配する必要はない”と高宗が書いてきたため、岳飛は“どうか職を解き、天下に向け私の隠居をお告げください”と出す。朕への脅しだと思った高宗は、いくら望んでも罷免などせぬ、許さん、と却下する。それを読んだ岳飛は“私は業障が深いため、一族を巻き添えにして双親も亡くし不孝を極めています、親孝行として3年間、墓の側で生活し、先祖を守る決心をした私をお許しください”と書く、その要望すら聞かず、即刻、幕営に戻るように言う高宗。
河を渡れ、と大きく書いた岳飛は、筆を投げ、怒りの声を上げる。
斡離不と密会した秦檜は、跪礼が免れないなら代理を立てることは可能で?と聞く。軽々しく許可できないと斡離不は言うが、秦檜が「私が確固たる地位を築ければ、我らは北と南で相呼応することができます。その時は現在の地位に甘んじることはありません」と話し、斡離不は承諾する。
秦檜が跪礼すると聞き、巧妙な作戦だと笑う斡離不。
張用の店に来た梁興は、素素も交えて話しをする。
高宗が金との和議を受け入れたことや、岳飛に対する仕打ちに3人は怒り、和議の当日に金を一網打尽にしようということに。
和議の当日。民衆が和議の反対を訴える中、秦檜が跪礼をする。そこに張用や素素、梁興たちが現れ秦檜たちに襲いかかる。大混乱になり、梁興は秦熺に斬られてしまう。
梁興を診た医者は、失血が多いため全治には時間がかかると言う。必死で看病をする素素。
意識が戻った梁興に、素素は薬を飲ます。「子供の頃、風邪を引いた君は、私の父に薬を飲まされ嫌がっていたな」と話す梁興。「梁兄さんがひと口飲んで手本を見せた。“2人で一緒に飲めば苦さが半減する”って言ったわね」と素素が懐かしそうに言う。あれから1人で薬を飲めなくなったと。梁興は実を言うと子供の頃、薬を飲むのは一番の苦手だったと言う。「ならどうして…と言いかけて素素は梁興の気持ちに気付く。
目を伏せ「気持ちは分かるわ。だけど…」と言う素素。梁興は「まだ岳飛を?」と聞く。素素は「忘れたいわ。でも忘れることは難しいの」と答える。
寝台に座りながら素素は岳飛からもらった短剣を見つめる。“この剣が君を守ってくれる”と言った岳飛を思い返す素素。
馬を前に秦檜と話していた高宗に、張俊が挨拶をする。「岳飛は朕の呼び出しに応じたか?」と聞く高宗。張俊は「ご要望を漏れなく伝えましたが、岳飛は拒絶しました。蘆山で墓を守ると言い張るのです」と答える。「朕が厚遇することをよいことに、功績を鼻にかけおごっておるのか」と言う高宗。張俊は「“世が治まり盛事を見るこの時、功のないまま禄を受け部隊に向ける顔がありません。それでもなお疑念を持つに到ります。和議を請う者に企みあり、へりくだった態度で昇進する。金を倒して燕雲を取り戻し、国に報いることを期待しつつ天地に誓ったように、金を属国とすることを願います。私は拝謁には値せず、謹んで賀表を奉じお祝いを申し上げます”」と岳飛が和議について書いた賀表を読む。
「岳飛は故意に民の歓心を買っていると思われます。おごり高ぶるだけでなく、朝廷に逆らっております。奴はただ一心に他の部隊を併呑したいのです。今回の拒絶も陛下に対する脅迫が目的かと。努めて他軍と協力するのも謀反の兆しです」と言う張俊。
張俊はさらに大白に乗った岳飛の絵を見せ「絵の持ち主である河東の義士は捕虜でしたが、岳飛に釈放されたそうです。釈放された者たちは皆自宅の壁に岳飛の肖像画を掛けております。岳飛は人気を笠に、陛下に逆らっております。民の称賛を得るような行動は、反逆心を持つ証拠です」と話す。
高宗は秦檜に「どう思う?」と聞く。秦檜は「反逆の意思についてはむやみに憶測はできませんが、気性の激しい馬は飼い主の命を聞きません。馬を人に置き換えると、よく分かる事です」と答える。
秦檜の家で猫がいなくなる。「早く捜せ。張り紙を出して連れ戻すんだ」と言う秦檜。
王氏は「復職したばかりだから慎重にしてね」と秦檜に言う。しかし秦檜は「分かってないな。こういう時こそ勢いを見せ、周りの人間を威嚇し、反抗する者を取り除くのだ」と言う。
ーつづくー
久しぶりに素素と張用が見れて嬉しい(*´ー`*)
梁興と素素はお似合いだと思うんだけど…。
でも、素素の一途に好きな気持ちも分かるから難しい。
趙鼎も隠居させられ、秦檜の思うツボの状況に。
張俊も秦檜派だものね。
どんどん岳飛の立場も悪い方に…。
上奏も隠居も却下って…(;д;)
疑ったり、おごっていると言うのなら、そのまま岳飛のことも隠居させてあげたらいいのに…(o´д`o)=3
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素素の座っている姿が男役みたいで
カッコいいですねー
張嘉倪さん、ボーイッシュな感じが凄くお似合いです♪
張鼎さんが去り、
秦檜と金の癒着が・・・
そして、岳飛と高宗のすれ違い。。。
宋はどうなってしまうのでしょうか?
あの3人組も何気に店員さんらしく?全うに働いていて。
私も梁興と素素はお似合いだと思います。
岳飛と高宗との書簡のやりとり
北伐もダメだけども隠居もダメ、岳飛を有事のためのキープとして置きたい狡い高宗。
秦檜>岳飛となってきていて・・・。