「周先生、徒に授ける」
岳飛と楊再興の戦いに勝ったのは岳飛だった。矛を手から離し声を上げて笑った楊再興は、潔く負けを認め「参った。痛快だ」と告げる。楊再興は死を覚悟し「思い切りやれ」と言う。しかし「好漢は殺さない」と言う岳飛。楊再興が負け、張超は手下たちに束になってかかるよう命じる。楊再興はそんな張超の手下たちを次々に倒していく。さらに剣を投げ、張超に刺す楊再興。そこに援軍の劉韐たちが到着する。
「賊と交わり民を害する行為は朝廷の意に反する」と楊再興に言う劉韐。岳飛は「事前に腕を競う約束をしておりました。楊再興は立派な好漢です」とかばう。殺さず新しい道をお与えくださいと。劉韐が納得すると「情けは受けん、完敗だ。また後日、手合わせを願おう」と言うと、楊再興はその場を去って行く。
どさくさに紛れて逃げようとする張用。張用がいると気づいていた王貴は、服を引っ張り止めると「見ない間に盗賊になったか」と言う。「賊も悪党ばかりじゃない。昨夜は俺のお陰で命拾いしたんだぞ。覆面男は俺だ」と張用は返す。「お前だったのか」と言った王貴は、早めに改心し、兄貴と一緒に大事を成すんだ、と言う。しかし張用は「それもいいがな、張超が殺されて後始末に忙しいんだ。兄貴によろしく」と言うと行ってしまう。
李孝娥が琴を弾く中、男たちは詩文を詠むことに。“岳飛 槍を揚げ馬を縦し 英雄憤怒にして恩怨 了結す 休文は多情多感なれど 我 風月を関せず”という詩文の意味が分からず「どういう意味だ?」と聞く牛皐。王貴は「兄貴を褒めてるんだ」と教える。次に岳飛の番になり“雄気堂堂 闘牛を貫き 誓って直節を将って 君讐を報ぜん 頑悪を斬除し車駕を還さば 万戸侯に登壇するを問わず”と詠む。「武芸に秀でているだけでなく、詩文にも才があるとは。恐らく我が宋で並ぶ者のない逸材だ」と言う韓肖胄。そこに岳飛の母と名乗る者が外に来ていると知らせが。
急いで駆けて行った岳飛は、母の前にひざまずく。「川が氾濫し村が全滅した」と話す弟の岳翔。体調を崩した母を医者に診てもらう金もないと。母に不自由をかけたと頭を下げる岳飛。幼い息子の岳雲は、岳飛に「父上」と言うが、もっと幼い安娘は岳飛が触れようとすると岳翔の後ろに隠れてしまう。「安娘が生まれてすぐ従軍したから無理もない」と言う岳飛。
岳飛は家族を昼錦堂の中へ入れる。
母に劉韐と韓肖胄を紹介する。「立派なご子息に感謝しています」と言う劉韐。韓肖胄は特別に煎じた薬を渡し、岳飛は母に飲ませる。そっと劉韐と韓肖胄が出ていき、母は岳飛のためにむいたという胡桃を取り出す。岳翔も食べたがったが諦めさせたと。胸が詰まった岳飛は「母上が食べて」と言うが、母は「いいえ。お前に食べてほしいの」と岳飛の口に胡桃を持って行く。涙を浮かべながら食べる岳飛。
岳飛は師匠がどうしているか聞く。顔を曇らせた母は「お前たちが去ったあと、病を得られてほどなく…亡くなったわ」と話す。そして臨終の時に託されたという、師匠からの手紙を母は渡す。師匠である周侗の手紙には“私は都で80万の禁軍を指導し、弟子には林冲、武松などがいた。お前の天賦は彼らには遠く及ばぬが、優れた才気と洞察力は群を抜く。覚えもよく智謀に長けるが、自尊心が強く傲慢になりやすい。向こう見ずで己の才能に自信を持つあまり、他人への配慮に欠ける。折り合いをつけられぬ頑固者で、忠告に耳を傾けない。お前のその性質が悪いとは言わぬ。短所でもあり、長所でもあるからだ。だが長所を伸ばし短所を抑えなければ、大事を成すための道は険しくなるだろう。弱点を克服し飛躍してくれ。優れた武将も最後は自分自身に勝たねばならぬのだ”と書かれていた。
岳飛は親孝行をしたいので、今は軍に戻れないと劉韐に話す。郷里を再興し、母の病を治した後に戻ると。劉韐は理解してくれ「軍営の門はいつも、お前のために明けておるぞ」と言う。
兀朮は木葉に隠れ、近づいてきた鹿を襲う。鹿を短剣で刺そうとする兀朮の手を、突然現れた翎児が止める。翎児はその短剣で手の甲を傷つけ、兀朮はすぐに布を破き、翎児の手に巻く。
「お前が飛び込んできたせいで骨折り損だぞ」と言う兀朮。翎児は「鹿は美しいし、家族がいるかもしれない。殺したら可哀想よ」と返す。
小さな傷でよかったと言い、兀朮は翎児の手に口づけする。「あなたに殺されるなら本望よ」と翎児は笑う。そんな翎児の額にも兀朮は口づけし「馬鹿なことを。共に年を取ろう」と言う。
兀朮と翎児はふざけ合い、兀朮は翎児を笑いながら倒してしまう。笑い合っていた顔から真剣な顔になり「必ずお前を妻にするぞ」と言うと、兀朮は翎児に口づけしようとする。そこに粘没喝が襲ってくる。「何のつもりだ」と言う兀朮。粘没喝は「翎児は幼い頃から可愛がってきた私の妹だ。傷つけたら殺すぞ」と言う。「つらい思いはさせない」と真剣な気持ちを兀朮は伝える。そして翎児も「私も兀朮以外の男は嫌よ」と言う。
「認めてくれ」と言う兀朮に、粘没喝は条件として「兵の訓練を行なったら、すぐ宋を攻撃する。お前は副元師になれ。私と共に宋を攻め落とすのだ」と告げる。兀朮が「承知するから翎児をくれ」と言い、粘没喝は「いいだろう」とやっと許す。
兀朮と翎児の婚礼の日。粘没喝は兀朮と酒を交わす。
母の足を洗う岳飛。水害に遭った時、嫁は2人の子を顧みずに出ていった、私も年だし新しい嫁を迎えて支えてもらわないと、と母は話す。岳雲は賢いがいたずら好きで言うことを聞かない、安娘はふさぎがちな性格で、ひと言も話そうとしない、幼い2人を思うと胸が痛むと。後添えを迎えるよう母は言うが、岳飛は今はまだ考えられないと言う。そんな岳飛に「韓さんの養女の孝娥さんはいい娘ね。明日、一緒に食事しましょう」と言う母。「良家のお嬢様は、俺では不満ですよ」と岳飛は言う。
翌日。刺繍をする孝娥に「器用なのね」と言う岳飛母。孝娥は「よければ何か刺繍させてください」と言う。岳飛母は優しい孝娥がますます気に入る。
岳翔の作った料理を皆で囲み、食事をする事に。一口食べた韓肖胄は「こんなおいしい料理は久しぶりだ」と言う。
岳飛は母と一緒に食べていた安娘に、箸でつまんだ料理を食べさせようとする。しかし安娘は孝娥のところへ駆けて行ってしまう。孝娥が食べさせると、美味しそうに食べる安娘。母は岳飛に孝娥へ料理を取ってあげるように言う。
皆は岳飛と孝娥が結ばれてほしいと思うが「孝娥さんをどう思う?」と言う母の問いに、岳飛は「朝廷の恩に報いるまで、妻は娶れません」と答える。
岳雲から顔にいたずらされ、大泣きする安娘。そこに韓肖胄が来る。日頃しゃべらない安娘のことを心配する韓肖胄。甘えられる母親もいないと。
岳飛と孝娥に縁があると感じた韓肖胄は「我々で縁を結びましょう」と岳飛母に提案する。感謝する岳飛母。
岳飛が岳雲に罰を与えている所に来た母。岳飛は反省していない岳雲に手を上げようとするが、母は「私がお前をたたいたかい?」と止める。「俺は聞き分けがよかった。この子とは違う」と返す岳飛。「そうかい?」と言った母は「なら、私の言うことをお聞き」と話す。
韓肖胄は孝娥に岳飛との縁談の話をする。「私は好漢であられる岳飛様を尊敬していますが、彼に意志がないかと」と言う孝娥。韓肖胄は、岳飛は将来必ずや宋の大事を成しえるだろう、お前との婚姻も考えてないわけではない、彼は恐れているのだ、お前を不幸にすることを、今は天下が乱れ北方では戦が絶えず岳飛も平静ではいられない、結婚しても翌日、戦に出ていくかもしれず、いつ帰れるかも分からない、それは数年に及ぶかも、その間、岳家のすべてをお前が取り仕切ることになる、お前を1人残すことが岳飛は忍びないのだ、と話す。
岳飛母は縁談の話しをするが、岳飛は嫁となる人に苦労をさせるのが嫌だと言う。それは相手が決めること、稲は干ばつもあれば川の氾濫の恐れもあって、うまく育つか心配、だが植えないわけにいかない、心配しても仕方ない、つまり取り越し苦労だと稲を例に説得する母。
韓肖胄から話しを聞いた孝娥は「おっしゃる苦労は分かりますが、私は平気です。ただ両親の死後、義父上にはお世話になりましたから、おそばでもっと孝行がしたいのです」と言う。韓肖胄は孝娥の気持ちを理解しながらも、岳飛を逃してはいけないと話す。岳飛は親孝行で文武両道でもある、将来は必ず立派な武将になるし、お前を大切にすると。孝娥が「あの方がよければいいのですが…」と言い、それを聞いた韓肖胄は「お前が乗り気ならあとはこの父に任せろ」と喜んで行ってしまう。
母の話を聞いた岳飛は「分かりました。お計らいください」と母に言うと頭を下げる。父が結婚すると決め、喜ぶ子供たち。
ーつづくー
楊再興は負けたけど、潔くてカッコよかった!!
張超に投げたのは剣じゃないと思うの…でも武器がよく分からなくてヾ(●´□`●)ノ
そんなものを投げて殺したということで(;´д`)ノ←おいっ
詩文の時の器が流れる卓?
素敵でしたねー(*´ー`*)
岳飛って子供がいたのね(@_@;)
そんなことも知らなかった私。
そしてお嫁さんは亡くなったわけではなく、逃げてしまったのね…。
安娘のためにも孝娥が必要だと思うし、よかった(*´ー`*人)
そして岳飛母と韓肖胄の2人が手を組んだところが面白かったです♪
師匠も最後まで岳飛のことを思い、素敵な人でした(;_;)
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可愛らしい女の子ですよね(*^^*)
え~♪蘭陵王に出てた子なんですか~♪気が付かなかった・・・。
いよいよ 予告で女将軍登場 登場人物も多く楽しみですよね~♪
csのと気と違って講壇部分カットされてるんですかね?
まあ あの部分は必要ないと思ってましたが。。。(;^_^A
楊再興との関係もよくなりましたね!
今回は、二組のカップルがいい感じでしたねー
兀朮は隅に置けないと思っていたら、ゴールイン♪
岳飛と孝娥も。
義父と母の仲立ちは流石でした!
はじめ迷っていたらしき表情の岳飛も可愛かったですねー
姐姐、流觴曲水用の台というのでしょうか?
文武両道でしたね、岳飛。
NORIKOさんが仰っていた张籽沐ちゃんは
蘭陵王とは違った感じでした~
そのあと二人でイチャイチャしていたらウジュいきなり襲われて。刺客かと思ったら、粘没喝!シスコンだったなんて、びっくりぽん。
粘没喝に認められて、二人は結ばれましたね。
一方主人公の岳飛。シングルファーザーだったなんて。孝娥さんが気になるのに、なかなか進展しない。韓パパと岳飛ママの後押しでなんとかまとまりそうですね。
timeさん、流觴曲水用の台というのですね。
初めて見ました。
timeさんのタイトルにもありますが
岳飛が楊再興のことを、孝娥は岳飛のことを同じく「好漢」と言ってましたね。
漢は漢でも「好漢」なんですね!
好漢がありました。私は巨漢しか思いつかなくて(>_<)
他にもたくさん好漢が登場してますよね。
そこで、うささん。
敵味方関係なく「気になる好漢マイランキング」はいかがでしょうか。
岳飛は独身じゃなかったのね。
もう二人の子どもがいて、それに奥さんに逃げられたなんて・・・。
そんな大変なことをお母さんから聞いても何もびっくりした感じじゃないし・・・。
でも孝娥さんと結ばれそうで良かったです。
それにお師匠さんの手紙は、他人への配慮に欠けるとか頑固者だのと好漢とはほど遠いような。
優しすぎて融通が利かないということでしょうか。
岳飛は情け深い好漢だけど、いつかその情けが仇となって返ってきそうな気がします。
「おまえにも家族がいるだろう」と逃がしてもらったのに山賊は逆恨みしてたものね。
好漢も度がすぎる(本人はそんなつもりではないでしょうが)と嫉妬されるよね。
ウジュカップルも良い感じだし、皆さんと同じような感想を持ちました。
もう岳飛にどっぷり嵌まりそうです。
敵味方関係なく「気になる好漢ランキング」はどうでしょうか。
でもお師匠さんの手紙は、他人への配慮に欠けるとか折り合いをつけられぬ頑固者とか、好漢からほど遠い内容でした。
優しすぎて裏表がない分、融通が効かないということでしょうか。
まさに長所の裏返しは短所ですね。
岳飛は情の深い好漢ですが、その情が仇になって返ってきそうです。
逃がしてやった山賊が逆恨みしてましたもの。
好漢も度が過ぎる(本人はそんなつもりはない)と嫉妬されそうです。
岳飛は独身じゃなかったんですね。
二人の子どもまでいて、奥さんに逃げられたなんて。
そのことをお母さんから聞いても、びっくりするわけでもなくて。
でも孝娥さんと結ばれそうで、良かったです。
ウジュカップルも良い感じですね。
皆さんと同じような感想を持ちました。
岳飛にどっぷり嵌まりそうです。
詩を詠む場面は平安時代の曲水の宴に似ていて風流で、岳飛って文武両道!なんだ~と感心してたら…
岳飛、子持ち、しかも二人も!それでもって奥さんに逃げられた!?びっくりぽんでした(ーー;)
でもまぁ、孝娥と結ばれそうだからいいか!?
韓殿とお母さんの強気なお節介がなければお互い惹かれながらもくっつくことなさそうな雰囲気でしたよね…
ウジュたちの結婚式は13爺と敏敏を思い出しました~(*^^*)
貞ちゃんはNORIKOさんに教えてもらってなければ気づきませんでした。
ちょっと雰囲気違うけど可愛いのは同じですね、そのうちおしゃべりもするようになるのかな?
週明けからバタバタしてて3話目にしてもう遅れぎみになってます…
頑張ってついて行かないと(> <)
あの弟とか息子とか、あとあと活躍しますので、気にしてみて下さいませ。
まったく気づきませんでしたー。
そういえば確かに(*´艸`*)
わー、有り難うございます♪
とっても可愛い女の子ですよね(*´ー`*人)
お返事がなかなか書けなくてごめんなさい(;△;)
少しずつ登場人物が増えていってますね。
お名前を覚えるのが苦手なので心配ですが
これからどんな人が出てくるのか楽しみです(*´ー`*人)
和伊さんはCSでの放送も見られていたんですね。
私は見ていないので分からないのですが
BS放送はカットされているかも…。