目標と目的。
似ているようでちょっと違う。
「目標」は数値化できる。「数値目標」という。英語でいえばターゲット。
数値化すると、努力目標となって、がんばる気力が出てくる。
でも、数値目標にとらわれるとしんどくなる。
あなたは何のためにやっているんですか、と手段と目的が混乱してくる。
音楽でもそばでも、そうではないか。数値目標にとらわれると心を失う。
「忙」という字は心を失うという意味だそうだが、目標にとらわれると心を失って、本末転倒となる。
「目的」は数値化できない。価値観の実現とか、ひとの役に立つとか、そういう心のものだ。
そのあまりに遠い目的の実現のプロセスに目標値を置く。
先のりんけんさんのインタビューみると、音楽を楽しもうという目的だけあって、売上枚数という目標にとらわれていないように感じる。
だからこそ、リラックスして聞ける曲ができるのだろう。
できれば「珊瑚の子守唄」も、ティンクティンクにはりんけん流に張りつめ感なく、みんなの心の癒しにつながってほしい、という「目的」だけを意識してメジャーデビューをしてほしいと思う。
りんけんさんのように大成した方とティンクティンクは違う。
「未完」のティンクティンクが「目的」だけでスタートするとどうなるのか?
その成長プロセスにエピソードが生まれ、ストーリーが生まれる。
それは時代を反映したものになるだろう。
多くの人の「なんとかしてあげたい」というエネルギーを生んで、
共感や感動も生んでいくことだろう。
その結果として「目的」が達成される。
「目標」はスタッフとファンが共有すればいい。