Entre ciel et terre

意訳して「宙ぶらりん」。最近、暇があるときに過去log整理をはじめています。令和ver. に手直し中。

泣かないでアマテラス!

2006年09月14日 | 日々雑感

最近、天気がはれませんね。だったりだったりだったりしました。

こう、雨が何日も続いてしまうと、『古事記』の天照大神の説話を思い出してしまいます。

ことの始まりは、スサノオノミコトというのが、天照大神の下で働いていた機織女工たちを殺してしまい(暴力をふるっただったかな?)、それに悲しみショックを受けた天照大神は「天の岩戸」というところに隠れてしまいます。

天照大神は、神様のなかで一番偉い、みたいな感じで、しかも名前からも判るように「天照」つまり太陽神的役割なのです。ゆえに隠れてしまったあとの世界は暗闇に包まれ、世界中に悪気の流れが満ち、忌々しいものなどがあふれ出たといいます。

どこかこの話の部分には「パンドラの匣」のような一面も見えてきます。

困った神々は、手分けして天照大神を探し出します。
そこでウズメノミコトとかが天照大神の隠れている「天の岩戸」を見つける訳ですが、どう説得しても彼女が穴から出てくることはありませんでした。(天照大神の代名詞に「彼女」と使っているところに注目して置いてください。)

そこでさらに困った神々は、あることをしようとします。
それは「天の岩戸」の前で、大地が鳴り響くほどの舞踏をし、衣装を纏い歌ったりの騒ぎをしようということでした。

天照大神はその音をかすかに聞き取ります。そして「何で私がいないのに皆は楽しんでいるんだろう?」と気にかけるようになります。

「天の岩戸」の前には予め宴を催す係り、天照大神が少しでも天の岩戸からでてきたら穴を塞ぐ岩をすぐにどかせるように力持ちの神をそばに控え、さらに奥に引っ込まれないように天照大神をつかまえるための係りなどもいました。

天照大神が外の様子が気になり、天岩戸からちょこっと顔を出したとき、その役割分担が功を奏し、天照大神を天岩戸から連れ出し、再び世界に光が戻ったという話でした。





この「天岩戸」を使って中島みゆきが夜会をやっているのですが、そのエンディングで流れる歌を聞きました。「泣かないでアマテラス!」というのですが、まるで最近の雨模様を吹き飛ばしてくれそうな終り方なんです。

なんとなく、神話の話を浅はかな知識でしてしまいましたが、でも日本の昔話とかを読み直してみると、意外と自然の描写が多かったりします。そこに情緒を感じ取れるか否かは読み方、読む状況によって変わるのでしょうけれど、ある意味現代の小説より奥深い気がします。



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地上に悲しみが尽きる日はなくても
地上に憎しみが尽きる日はなくても
それに優る笑顔が
ひとつ多くあればいい
君をただ笑わせて
負けるなと願うだけ
泣かないで 泣かないで
泣いて終わらないで
泣かないで 泣かないで
泣いて終わらないで

地上に悲しみが尽きる日はなくても
地上に憎しみが尽きる日はなくても
それに優る笑顔がひとつ多くあればいい
君をただ笑わせて
負けるなと願うだけ
泣かないで 泣かないで
泣いて終わらないで
泣かないで 泣かないで
泣いて終わらないで

泣かないで 泣かないで
泣いて終わらないで
泣かないで 泣かないで
泣いて終わらないで
ほほえんで
ほほえんで
ほほえんで
アマテラス!



(参考ブログ→http://blog.goo.ne.jp/titanx2/e/6cb70dc6231c140ae6705a5515078cfb)


5 コメント

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Unknown (Unknown)
2006-09-14 21:51:48
笑っているといいことが起こるってことを、また新たに勉強になったよ



泣かないで 泣かないで でも悔し涙、嬉し涙は美しい
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コメントどうも♪ (管理人)
2006-09-14 23:23:02
>Unknown

微笑ほど素晴らしいプラスパワーはありませんよね。

パワーとか書くから、またややこしく感じてしまうけれど、実は微笑ほど周りを明るくできるのもないっさね。



美しい涙もあるけど、悔しい涙もありますね。

そんなときは是非、微笑ましい姿になってください。
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Unknown (豆腐小僧)
2006-09-15 01:21:35
豆腐小僧充電完了しました!!(・Д・)>

ということでカキコできるくらい元気になりました。

微笑み…それはあるだけで回りを和まします…まるでアマテラス。

しかし、いくら神だろうと毎日微笑みを浮かべるのは無理でしょうな。

銅像や肖像画の菩薩や他の神さんはもしかしたらあの微笑みは、自分たちが立場上人間より偉いと思って下の者どもを格下にみて嘲笑っているのかもしれませんよ。

実は豆腐小僧が中学の修学旅行で大仏をみたときに思ったことなんです。

もっともなぜこんなことをいうかと言うと…(酒)ヽ(゜∀゜)ノヽ(°Д゜)ノ(酒)

こんなんなってるからでーす♪

そろそろ暴\走する前に退避しときます。
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Unknown (管理人)
2006-09-15 02:45:55
>豆腐小僧

「いくら神だろうと毎日微笑み浮かべるのは無理」

アンタ、なかなかいい目線してると思うよ♪

それが見下しなのかどうかは別としてね。

そもそも宗教というものが、キリスト教みたいに、果たして「国」のために動くものだったかどうかは考えられないでしょうし。



でも、神が地上の人間を見下して笑う、という人間らしさな考え方。

つまり、誰の根底にもひそむドロドロとした感じ、エゴを表現にはピッタリな例えですよね。

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ヒフミヨはこころ(🔲) (数哲句(「肉中の哲学」))
2022-01-11 21:04:47
ヒフミヨは天岩戸の祝詞かな
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