
久しぶりの更新でございます。

ようやく試験期間も終わりの静けさを見せ始め、管理人もレポートを1つ残すばかりとなりました。

本日は、この猛暑日のなかバイトに行かなければいけません。
久しぶりに働くので、眩暈などで倒れないようにしなければ、と思いつつも、クーラーの効いている部屋の中で自宅待機していたりするのです。
今年の夏休みの目標をボチボチと考えてみました。
やはり卒論も近いし、本を読むクセをつけたいなというのもありますし、資格の勉強もしたいと思っていますし、教職やってるからには専門知識を増やさなければ、といろいろと夏休み期間に詰め込もうとしています。失敗しなければいいけれど・・・
そんななか、久しぶりにフランス文学に手をつけ始めました。
エミール・ゾラの『制作』という本です。
今日、その上巻を読み終えて、これから下巻に手を出すところです。
岩波文庫で、上下2札組になっているのですが、なかなか読みやすいし、ゼミで印象派のことを少し勉強したので読んでいて楽しい。
たぶん、春の語学研修もあってパリの空間が少し分かるから、さらに面白みが倍増していると言った感じでしょうか。
ただ注意しなければいけないのは、この本、すでに上巻が絶版になっていて、管理人もサイト「日本の古本屋」(http://www.kosho.or.jp/servlet/top)というところから入手したものです。他に翻訳は・・・あるのかしら? まぁ興味のある人は、原著に挑戦してみるのもいいかもしれません。
主人公のクロードを中心に、印象派時代のパリで起こる物語です。
本作では印象派のことを「外光派」と呼ぶなど、ところどころ微妙に設定は変えてありますが、なるほどゼミの先生がいっていた通りフランス第二帝政期を知るにはいい勉強になります。
ゾラといえば、ドレフュス事件などで「われ、弾劾す」などの批判(?)を行った人というイメージが強いかもしれないけれど、作品を読んでいると正直、ユゴーの作品より時代が下っているせいか、読みやすいと素直に思った。
またゾラの目指した「自然主義」なるものもどことなくつかめてくる。
「ルーゴン=マッカ―ル叢書」の隠された偉大な取り組みも、最初知ったときは驚いてしまった。

そんな感じで、夏休みは少しゾラについて調べてみようか、と考えたりもしている。
さすがにこの猛暑日に、外に出て遊ぶというのは、管理人の性にはあわないような気がする。
画像は、ゴッホの「夜のカフェテラス」。なんとなく本を読んだ後に、印象派の絵を調べていたら、これもいいなぁ~と思ったので。
一年の時ゴッホでプレゼンやったよ。
ゴッホの人生も壮絶だよね。
ちなみに『制作』って本も、ゴッホの生涯に似た感じです。ようは画家の一生を描いた感じで、しかもゾラの時代だから、印象派の画家になる訳で、ゴッホも被る時代だよね。
あ、彼は後期印象派なのか。
当時の画家たちが、みーんなこんな生活だったのかと考えると、疑うのも面白そうです。