アメリカ留学から帰国して もう20年が経とうとしています。
私が在籍していたNIHのラボは、耳鼻科医と言語聴覚士で構成されていました。ボスのラドロー先生は言語聴覚士で、ラボでは時々面白い英語を話していました。全く意味不明の言葉が飛び交った時は、後でこっそりと同僚に「あれはどういう意味?」と聞いていたものです。そのほとんどはいわゆるスラングと言われる英語でした。
クリニックの仕事が早く終わった時には、皆にスラングについて教えてもらった(講義をしてもらった)事もあります。中でも面白かったのはこちら、どれもとにかくまずは言葉を言われて、どんな意味かを想像して私が答えていくという形式でした。だからどのスラングも私にとっては、その文字のままでイメージして記憶しています。どうですか、そのままの意味で解釈するととても変でしょ。
Hit the nail on the head (頭の上に杭を打つ
Let the cat out of the bag (かばんから猫を出す
Look a gift horse in the mouth (もらい物の馬の口の中を見る
※これらの意味はこちら → リンク:アメリカで知ったスラングについて
ところで、ラボでボスがよく使っていたフレーズを思い出しました。それがこれです。
Thank you for million.
ありがとうという場面は生活の中でしょっちゅう出てきます。かといって、いつもthank youだけでは物足りませんか? バリエーションとしては thanks が簡単で使いやすいですね。もちろん学校で習った thank you very much や thank you so much も丁寧でいいですよ。また thanks a lotもよく使われます。しかし前述したボスの使うmillionは当時私は初めて聞いた表現だったので、そんな言い方もあるのかと感心したものです。とても多くの事(ミリオン:100万)にありがとうというニュアンスでしょうね。調べてみると、慣用句では以下の使い方が多いようです。
Thanks a million
でもボスはこれを使っていなかったなあ。そうそう、それからボスは超忙しい人だったので、ラボに戻ってきたと思ったら走ってまたどこかへ行ってしまう事が常でした。そんな忙しいボスに何かを頼もうとすると、よくこう言われました。
Sorry, Naoya. I’m up and running.
この捨て台詞でかわされた事が何度あったことか! Up and running とは「順調に機能している」という意味ですが、私にとっては『むちゃくちゃ忙しくて走り回ってる』という意味で理解していました。
このように生活の中で触れ合ったり、偶然発見する意外な英語って本当に面白いのです。日本で習う英会話もいいのですが、やはり英語の環境の中に飛び込む事で そこでしか体験できない面白い事にいっぱい遭遇しながら 生きた英語は自然と身につくように思います。私も先月久しぶりにニューヨークに行った時におもしろい体験をたくさんしました。それによって自分の中の、英語に対する好奇心がふつふつと湧き上がってきたように思います。英語は決して難しいものではありません。実は本当に面白いものなのです。
な
私が在籍していたNIHのラボは、耳鼻科医と言語聴覚士で構成されていました。ボスのラドロー先生は言語聴覚士で、ラボでは時々面白い英語を話していました。全く意味不明の言葉が飛び交った時は、後でこっそりと同僚に「あれはどういう意味?」と聞いていたものです。そのほとんどはいわゆるスラングと言われる英語でした。
クリニックの仕事が早く終わった時には、皆にスラングについて教えてもらった(講義をしてもらった)事もあります。中でも面白かったのはこちら、どれもとにかくまずは言葉を言われて、どんな意味かを想像して私が答えていくという形式でした。だからどのスラングも私にとっては、その文字のままでイメージして記憶しています。どうですか、そのままの意味で解釈するととても変でしょ。
Hit the nail on the head (頭の上に杭を打つ
Let the cat out of the bag (かばんから猫を出す
Look a gift horse in the mouth (もらい物の馬の口の中を見る
※これらの意味はこちら → リンク:アメリカで知ったスラングについて
ところで、ラボでボスがよく使っていたフレーズを思い出しました。それがこれです。
Thank you for million.
ありがとうという場面は生活の中でしょっちゅう出てきます。かといって、いつもthank youだけでは物足りませんか? バリエーションとしては thanks が簡単で使いやすいですね。もちろん学校で習った thank you very much や thank you so much も丁寧でいいですよ。また thanks a lotもよく使われます。しかし前述したボスの使うmillionは当時私は初めて聞いた表現だったので、そんな言い方もあるのかと感心したものです。とても多くの事(ミリオン:100万)にありがとうというニュアンスでしょうね。調べてみると、慣用句では以下の使い方が多いようです。
Thanks a million
でもボスはこれを使っていなかったなあ。そうそう、それからボスは超忙しい人だったので、ラボに戻ってきたと思ったら走ってまたどこかへ行ってしまう事が常でした。そんな忙しいボスに何かを頼もうとすると、よくこう言われました。
Sorry, Naoya. I’m up and running.
この捨て台詞でかわされた事が何度あったことか! Up and running とは「順調に機能している」という意味ですが、私にとっては『むちゃくちゃ忙しくて走り回ってる』という意味で理解していました。
このように生活の中で触れ合ったり、偶然発見する意外な英語って本当に面白いのです。日本で習う英会話もいいのですが、やはり英語の環境の中に飛び込む事で そこでしか体験できない面白い事にいっぱい遭遇しながら 生きた英語は自然と身につくように思います。私も先月久しぶりにニューヨークに行った時におもしろい体験をたくさんしました。それによって自分の中の、英語に対する好奇心がふつふつと湧き上がってきたように思います。英語は決して難しいものではありません。実は本当に面白いものなのです。
な