三連休。
前回の診察で処方された新しい薬のおかげか、飲み始めて15日目くらいから明らかに調子が良くなってきました。
激しい落込みから軽い落込みへと改善しました。
軽い落込みがあると言ってもずいぶん楽です。
初日の土曜日は大雨で、午前10時半に予約していた歯医者に行った以外は自宅でのんびりと過ごしました。
半年に一度歯のクリーニングを行っており、土曜日がそうでした。
おそらく誰でもそうでしょうが、歯医者というのは嫌なものです。
歯を削ったり詰め物をしたり。
私はクリーニングだけですが、それでもいつも億劫です。
昨日、日曜日は午後そごう千葉店に出かけました。
北海道物産展で買い物を楽しむためです。
大変な人出でしたが、 物産展のなかでも北海道はテンションが上がります。
旨い海産物や北海道ならではのスイーツがあります。
うす味の貝の漬物とルイベの粕漬、それにウニとイクラとカニがヤケクソ気味にてんこ盛りになった海鮮丼を購入。
どれも少々高かったですが、良い買い物をしたと思っています。
晩はそれらで熱燗を頂きました。
秋から冬にかけて酒の味が一段上がります。
飲みすぎには気を付けなければならないと思いつつ、つい深酒してしまうことも多々あります。
今日は小説を読みました。
桜木紫乃の「俺と師匠とブルーボーイとストリッパー」です。
舞台は昭和50年代の釧路。
グランドキャバレーで照明係として働く青年と、失敗ばかりしている手品師の師匠、ブルーボーイ(オカマ)のシャンソン歌手、年増のストリッパーが繰り広げる人情喜劇です。
3人は全国どこへでも出かけて行って一か月ほどキャバレーなどで公演をする旅芸人。
おそろしくぼろいキャバレーの寮で一か月、照明係の青年と同居生活を送ります。
青年の父親が亡くなったり、母親が行方知れずになったり、手品用の鳩が死んだり、寮が火事で丸焼けになったり、色々あるのですが、何事も起きない小説であるかのような錯覚を覚えます。
誰もが半ば人生を諦めていて、その諦念が何も起きない物語に感じさせるのです。
そこはかとなく漂う諦念がスパイスとなって読む者の心に染み入る良い小説だと思います。
三連休明けの明日は殊更憂鬱が激しいでしょうが、仕方ありません。
サラリーマンの宿命ですから。