昔から、超能力を身に付けた兵士を作り上げるという話は、SFのみならず、実際の軍隊でも行われてきました。
また、ロンドン警視庁などは、犯罪捜査に超能力者を活用しているやに聞き及びます。
そういった能力はもちろん科学的に証明されていませんが、実際に役立つのなら使おうという英米的な経験主義の思想が見てとれます。
ナチなども、超人兵士を開発しようと躍起になっていたとかいないとか。
わが国では、防衛大学校と電通大学が超能力や超自然現象の研究をしていると聞きます。
このたび、米国防総省で、テレパシー兵士の育成に巨額の資金を投入しているというニュースに接しました。
なんでもそれは純粋な超能力兵士の育成ということではなく、心を読むヘルメットを活用するそうです。
米国ですでに実用化されている四肢麻痺患者向けの「脳波伝送技術」を軍事的に応用することで、数多くのボランティアによる実験の結果、ヘルメットによる命令解読率は45%に達しているとか。
本当ですかねぇ。
テレパシーによる命令を半分近く解読できるとは、驚異的な数字です。
米軍はこれを主に戦闘機などのパイロットに着用させる予定のようです。
私はかねてから、科学が進歩すれば、これまで見向きもされなかった超能力や超自然現象は、当たり前に存在する単なる能力、ただの自然現象とされるようになるだろうと考えてきました。
これはその第一歩ですかねぇ。
数年前、「ヤギと男と男と壁と」という映画が公開されました。
これはLove & Peaceみたいなヒッピーくずれの教官が超能力部隊を作ろうと悪戦苦闘する話で、実話を基にしているそうです。
おれはある技をかけた。この必殺の技を仕掛けると、相手は必ず死ぬ、しかしこの技の怖ろしいところはいつ死ぬかわからいところだ。
と、部隊の精鋭が言います。
で、記者が、
いつ死んだんです?
と、聞いたら、
18年後だ。
と応えて、記者がひっくりがえった場面が印象に残っています。
そりゃ、単なる寿命というものです。
しかしこの兵士、冗談みたいなこの技だけでなく、ヤギを睨みつけること数時間、ヤギを殺害してしまったという実績も持っています。
もっとも、数時間もにらみつけるより、自動小銃で撃ち殺したほうがよほど効率もよく、確実です。
超能力なんて言ったって、不思議ではありますが、実用化には程遠いことを示しています。
それにしてもどうして人というものは、新しい技術や未知なる能力を軍事に応用しようとするのでしょうね。
平和利用だと、技術が進歩しないと言いますが、それではあんまり人という生き物、愚かというものです。
戦闘機乗りにテレパシーでの交信が可能なヘルメットをかぶせるより、もっと役立つ利用法を探したらどうでしょうかねぇ。
口が聞けない人に使うとか。
もしそのヘルメットが100%ちかい成功率をたたき出したら、言葉というものはどうなるんでしょうね。
コミュニケーションということに多大な影響を与えるであろうこと確実なこの技術、なんだか胡散臭いですねぇ。
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