富山の放火殺人事件で、現職の警察官が容疑者として逮捕されましたね。
本人は犯行を認めているそうなので、多分犯人なのでしょう。
富山県警だってよほどの確信がなければ身内を逮捕したりしないでしょうし。
加野猛容疑者、高校卒業以来真面目に警察官として勤務し、過去に表彰をうけたこともあり、地域の信頼も厚かったとか。
で、知り合いにインタビューをすると、この手の事件ではよくある、「そんなことをする人には見えなかった」、「真面目でよい人だった」などの人物評が聞かれました。
それはそうだろうと思います。
見るからに暴力団みたいな人は見かけますが、そういう人だって放火殺人をやりそうだとまでは思えないものです。
まして警察官として真面目に勤務していれば、そういうことをしそうだとは思えますまい。
一方、事件発覚後、「やっぱりあいつだったか」とか、「何かやると思っていた」と評されたのが神戸の自称酒鬼薔薇という少年ですね。
あの事件からもう十年以上が経ち、少年は30歳ちかくになって娑婆に出、素性を隠して警察に監視されながらどこかで暮らしているはずです。
少年のお父さんはとうの昔に自殺してしまい、家族との行き来もないようです。
どこで何をしているんでしょうねぇ。
案外隣に住んでたりして。
現職の警察官が凶悪な犯行に及んだ場合、銃は持ってるは、警察の手の内は知ってるは、捜査状況を見られるは、で、かなり困難な捜査になることが予想されます。
身内を逮捕したくない、という組織防衛の意識も働くでしょうし。
その点、今回現職の警察官を逮捕できたのは良かったというべきなんでしょうね。