今日は大寒。
そのとおり、雨に小雪が混じる、凍えるような寒さです。
もちろん、事務室は暖房が効いていますが、一歩廊下に出れば、寒くてたまりません。
大寒の 埃の如く 人死ぬる
高浜虚子の句です。
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虚子五句集 (上) (岩波文庫) |
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虚子五句集 (下) (岩波文庫) |
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俳人の死生観がよく表れています。
人の死など、この世のおおきな流れのなかでは、埃のようなもの。
それを大寒という寒々しい言葉とからめ、一種神々しいような、厳粛な雰囲気を感じます。
この清浄な寒さのなか、死んで行ければどんなに良いか、という、昏い退行の欲求を覚えずにはいられません。
ここ数年、フルタイムで働いてはいるものの、気力体力の衰え激しく、このままでは職場のお荷物になってしまいかねない、という危惧も手伝って。
それでも私は、生きなければならないのでしょうか。