真実の扉

「何もしないことをする時」「何も考えないことをする時」・・本当の自分の扉が開く

政治と国益

2005年04月23日 22時45分02秒 | 政治と世界情勢
 ここのところのテレビを見ていて、過去において日本が侵略国家としてアジアの人々を苦しめた罪があるという観念が完全に定着してしまったかのようです。小泉首相のジャカルタでのアジア・アフリカ会議での発言を聞く各国首脳のコメントなどを見ていると、日本の侵略はもう既成の事実です。

 しかし、まったく侵略的意図と行為が無かったかと言えば嘘になるかもしれませんが、少なくとも日本はかなりのところでアジアの解放に貢献しています。インドやいくつかの国はそれを認めています。というか、これまでは韓国と中国だけが異質だったんです。実際、伊藤博文が韓国併合前に初代韓国統監に就任した1906年に40校にも満たなかった韓国の小学校は、1940年代には1,000校を超えていたのです。韓国人は日本と併合する前はほとんどが文盲だったのです。日本は韓国から搾取するどころか、日本国民の税金を使い960校もの学校を作り、その他道路・ガス・水道の復興などでも多額の税金と多数の人員を投入し、せっせと韓国復興の為に働いたのです。

 自今を犠牲にしても韓国の利益の為に身を削るということは、結果としてアジアの平和、世界の平和へとつながります。その原理をかつての日本の偉大なる意思は理解していました。
 宮沢賢治の言葉を借りれば、世界全体が平和にならないと一人ひとりの平和もやってこないのです。余りにも今の世界は、この単純なる法則とかけ離れ、自国だけの利益に奔走しています。
 そして社会はそこに住む人々の反映ですから、国益、国益と口では言っているようでも、現実はエゴの意識からの出発ですから、実際には政治家や一部の金持ちのための社会構造へと向かっているのです。

 「政治は国益」との意識は、平和を築くための根本的に誤った動機です。

 塩が血圧を上げる、牛乳は体に良いといった嘘などが、たあいのないことに思えるぐらい世界は歴史をミスリードし、真実を知る人までもがそれに迎合してしまっています。まさにサブリミナル効果の顕れです。そしてそれは 〝今も〟 作られ続けています。

 そういった間違った常識のサブリミナル効果として「行政とは国益を追求すること」という間違った観念がまたひとつ、何の疑問も持たずに多くのメディアで囁かれます。
 それぞれの国が自国の利益を追求した政治を肯定し、それに終始して、他国を思いやる心を忘れたのでは、世界は平和には向かいません。政治という大局を司る行為の概念がエゴ丸出しの「国益の追求」では、世界は平和には向かいません。
 こういう「国益の追求は正しい」という意識が「国益の追求は愛国心である」といった間違った概念となり、戦争の元ともなる意識の肯定に繋がっているのです。当然、政治が国益を謳うからには、それは国際政治(騙し合い)を視野に入れての国益(富はすべて自国に)の意識であります。

 今の世界の歴史の解釈もこのようにすべてはエゴに終始しています。
 たとえばアメリカから独立を勝ち取った南北戦争の総司令官で初代合衆国大統領となったジョージ・ワシントンはアメリカでは建国の父で英雄です。しかしイギリスでは憎き敵であったわけで、今でもイギリスの教科書にはその名が記されていないものがほとんどだそうです。
 アメリカの教科書の独立軍も、イギリスの教科書では反乱軍となるわけです。
 正しい判断をとるに、この個別の国という立場を離れて、つまり、国を駒として操っている霊的な意思の動機を観ることも必要となるでしょう。第3者の目で、歴史は正確に見ていく必要があると思います。
 現代では「国益」が常に最優先された政治が世界各国で行われているのですから、平和は来ないのが当たり前なのです。
 先進国において国際舞台でエゴを誇示せず、自分の過ちを(していないことまで)素直に詫びるのは日本ぐらいです。他国は謝るということをしません。そして結局お人よしの日本は、今後も益々サブリミナル効果の下で野蛮な国というレッテルが貼られていくこととなるでしょう。しかし日本はそれでもそれに堪えなければならないでしよう。それでも日本がいつもの日本、古来からの日本を思い出し、日本を生き続ければ、きっと世界は日本に奇蹟を見るでしょう。奇蹟は日本から始まるでしょう。

政治がエゴを認める限り世界平和は訪れない。 
 個は、常に全体のための役割として機能することが宇宙の法則です。
 人間の体と宇宙とを対比し、原子核がどうこういうことは多々ありますが、意識の雛形として宇宙の組織と一人の人間の命令体系(人間の体では命令体系なのだが人の組織では自由意思となる)についてあまりありません。次回はそれについて語ってみたいと思います。
 これは2002年に出版した「真実の扉」にも具体的に書いたことです。この体系を理解すると、真の政治、真の民主主義とは多数決ではなく、100%の合意をもとに成り立っていることを理解していただけると思います。

 人間の体は「意思を持たないジグゾーパズル」で、人間が作る組織は「意思を持ったジグゾーパズル」であるということです。


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写真は「日比谷公園の花壇」
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