真実の扉

「何もしないことをする時」「何も考えないことをする時」・・本当の自分の扉が開く

作られた長寿世界一

2010年12月24日 08時42分46秒 | 医療のこと



半月前、介護施設にいる89歳の父の食が進まなくなって意識が無くなり病院に入院しました。
原因は食べられなくなって脱水症状がでたのでした。
それで点滴で栄養を入れて3日ほどして意識は戻ったのですが、元々認知症で家族のことも自分が誰なのかも判らなくなっていて、日中もほとんど眠ったきりです。

経口摂取(口から消化の良い食事をさせる)を看護師さんがしてくれたのですが、なかなか難しいようで医師と相談して「胃ろう」にしようと考えていました。
胃ろうは簡単な手術で胃に穴をあけ器具を取りつけて日に2~3回、30分ぐらいかけて直接胃の入り口に管を付けて栄養物を流し込みます。
食事が終わったら穴に蓋をします。30分付きっきりの必要もないのでとても楽なのです。

しかし父は多分もうすぐに意識が無くなると思われます。
そうすると植物状態で長く生きることが考えられます。
ネットなどで見ると胃ろうで約2年、点滴で2カ月の延命です

その他、いろいろと調べると問題がわかってきました。
調べた後の感想は、ともかく医師のインフォームド・コンセントが足りなかったです。
ガンについて書いたところでも医師の説明不足について感じていますが(ガンの場合は医師がガンの真実を知らな過ぎる)、胃ろうについてネットで調べると医師と看護師は肯定的ですが介護師の多くが胃ろうに関しては否定的なようです。
その介護の大変さが良く判っているのです。

今は私や私の妹とか母がいろいろと調べて胃ろうは止めようのといういう方向でいます。

母は胃ろう経験者からいろいろと話を聞いたようです。
近所やその知り合いに胃ろう経験者が沢山いるのです。
ほとんどが胃ろうにしたことを後悔しているようです。

ある家庭では胃ろうにしてから5年生きて、家で介護したようで、その間地獄だったと言っていたとのこと。


現在は医師が胃ろうを勧めるので胃ろうにするケースが増えています。
病院の看護師も面倒な経口摂取をしなくて良くなるので(胃ろうにすると看護師のいる介護施設か自宅での介護となる)それを勧める人が多いのです。病院で死なせたくないということもあるのかもしれません。

しかし植物状態で何年も延命するのはいかがでしょうか。
高齢者社会で皆さんもそんな判断を迫られる未来があるかも知れません。
昔だったら食事が自力で出来なくなったらそれは寿命ということで、老衰です。
私の祖父もそうして亡くなりました。

日本は世界一の長寿国ですが、今後胃ろうが増えるともっと寿命が延びるかも。


私がジャズシンガーの歌織ちゃんとレコーディングしで歌った曲です。

 家路(遠き山に日は落ちて)
オマケで去年レコしたジャズ風の「ジングルベル」も宜しかったらお聞きください。


思うところがあったら Clickしてね。。。
  

初めてご訪問の方は「真実の扉」ホームページにも是非お立ち寄りくださいませ。






「良い医療技術があれば使うのは当たり前と思っている医師は多く、まして、胃ろう栄養方法は経口食の代替なので、患者や家族の意思確認が必須という意識は薄い。高齢者が本当に胃ろうを望んでいるのかを真剣に考えるべきだ」

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