真実の扉

「何もしないことをする時」「何も考えないことをする時」・・本当の自分の扉が開く

固有の特殊事情

2009年09月24日 08時34分36秒 | 宇宙の法則

私はいま「宇宙の理」というミニコミ誌に17年ぐらい連載を続けていますが、昨年の9月から「新しい地球への秩序転換」という連載を続けています。
実際には新しい地球の秩序を書く事は稀になってしまって、タイトル通りの内容とは違いますが、そのときのはじめのものを読んでいまして、地球には、日本には、本当は「問題」などないのだなぁ、と思いました。
意識の転換だけですぐにでも幸せな社会は成り立つと感じました。

いつもは私の古い書き物はホームページの下の欄にリンク掲載していましたが、ブログのほうが訪問者が圧倒的に多いので、汗
こちらに掲載します。
文書は多少手を加えてあります。


思うところがあったら Clickしてね。。。
 


昼下がりのコーヒーブレイク (2008年9月号)
新しい地球への秩序転換
固有の特殊事情

 

 背が高い低い、顔が良い悪い、頭が良い悪い、生まれながらに身体に障害がある・・・
 こういった生まれながらの格差というものは私たちに選択肢を与えてくれることなく、与えられています。たとえ不幸と思われることであっても、私たちは現実として甘んじで受け入れなければなりません。


 では、お金持ちの家に生まれることも、財を「与えられたこと」で、貧乏人の家に生まれることも「与えられぬこと」として、すべて感謝し、受け入れるべきものなのでしょうか。
 環境というものは、生まれ来る前に「魂」が自ら希望したり、納得していたりしている可能性が大なのですが、「心」としても受け入れなければならないことなのでしょうか。
 四句御箴言から鑑(かんが)みれば、もちろん答えは「イエス」です。


  与えられたことを感謝して受けよ
  与えられぬことを感謝して受けよ 
  与えられたことを拒む これ欲なり
  与えられぬことを欲する これ欲なり


 受け入れたくなかったと思うそれぞれの諸事情でも、特に身体的なことはどうしようもないことです。
 ただ、心はそのいきさつを知りませんので、御法度(腹を立てたり、悲しんだり、恨んだり、憎んだり、嫉んだり、不平を言ったり、心配、いらいらするする心)の心を起こしてしまうのです。
 洗心が出来てくれば、前生からのその経緯を知っている魂の波動を感じることが出来、素直に受け入れる環境が出来てくるでしょう。
 またたとえ、洗心がまだ侭ならなくても、宇宙の法則を良く学び社会は己の映し鏡ということが理解できれば、たとえ一時的に御法度の心を出しても、一日の喧騒から離れ、その日の出来事や自分の心の動きを静かに振り返った時、自分の固有の特殊事情が学びの環境であることに気づき、現実を受け入れやすくなることでしょう。

 
固有な特殊事情


 人にはそれぞれの固有な特殊事情があります。しかし何故、そんな特殊事情があったのか、あるいはやってくるのか、それは殆どの場合、前生の記憶がないので本人にも判りません。
 まして他人からは判断できません。特殊事情としての苦しみとか運命的な環境とかは外見からは判らないことが多いです。 この固有な特殊事情は学徒(「宇宙の理」の読者)一人ひとりも例外なしに背負っています。
 どうして自分のことを人は理解してくれないのだろう。
 自分はどうして人と違うのだろう。
 周りの人はみんな幸せそうなのに自分どうして幸せではないのだろう。
 自分は何故こんなに過酷な運命を授かったのだ? 
 一人でそう嘆いてみても、他人だって似たような苦しみを、他の部分でしている可能性が高いのです。
 決して自分だけが苦しみを抱えているわけではありません。
 外見上は穏やかに見えても、内心では葛藤を多くの人が内に秘めているのです。



二つの特殊事情(1)(変化不能と変化可能)


 特殊事情には本人の努力で変更可能なものとそうでないものと二つあります。
 変更不可能な特殊事情の代表は身体的なことなどです。
 身体的なことは努力しても思うようにならないことが多いです。
 身体障害者となっても受け入れるしかありません。
 家族も障害者を持ったことを自分のこととして受け入れるしかありません。
 さてしかし、人間が自ら作り出しているハンディもあります。
 現代では生まれながらにして受け入れなければならないこととしては貧富の差がありますが、この貧富の差というものは赤ん坊が作り出したものではなくて、社会が作り出したもので、本当は修正可能なのです。親の財産を親の死後、子が相続するといったことは人間が作り上げた既得権システムです。
 政治家の二世議員などに継がれる既得権を私たちは批判しますが、生まれたときから私たちは既得権の恩恵に授かっているのです。


 ユートピアに生まれるか、生まれなかいも選択できません。
 先進国に生まれるか、発展途上国や貧しい国に生まれるかも選択できません。
 しかしユートピアにするとか豊な国にするとかはできます。
 地球規模で見れば、貧富の差を無くすということは「地球は一つ」として個々の国益など考えないで団結して邁進すれば必ずできます。
 障害者の子を持つことを親の特殊事情としないことだって本来はできます。カルマがあることもありますが、みんなが自分しか考えていないのでできないだけです。
 国や企業や家庭という枠も同じことです。
 皆、自分の利権を手放していません。
 何故、特殊事情が存在するのかということを考えてみれば、現地球社会というのは全体を愛せないので、先ず自分を愛することから始まります。
 次に家族を愛し、次に自分の属する組織を愛することを学び、そして最終的には自分と他者の垣根を取り払うのです。ですから、スポーツで自分を犠牲にして闘い、チームの勝利を第一に考えるということは否定されることではないのです。
 自分しか愛せないよりはマシなのです。しかしそれは愛の完全性からは程遠く、混乱と争いを作り出します。その混乱を作り出し、それに気づいてもっと広い愛に気づき、本当の愛を作り出すという段階を踏むのが不良星界の学びなのです。


 現在の地球の負の部分の苦しみというのは


1.経験する必要があります。経験してその


2.原因に気づきそれを


3.是正する段階が必要です。
 現在の地球人類は苦しみを経験していても、その原因には気づいていません。
 原因に気づいていなければもっと苦しみを生産してしまいます。
 それはカルマとなって今、溢れ出してきています。
 今の混乱は予定通りとも言えるのです。 


 混乱の原因の分離から発している利権、私有というのは、本来は(ユートピアの話ですが)おかしなことなのです。
 実際にユートピアには利権の元になるお金も私有財産制もありません。
 しかし不良星界では運命的なことは、それなりに超えなければならない特殊事情として存在しているので、今それをすべて否定すると単に無責任で終わってしまいます。
 本来はその特殊事情に気づいていき、心の秩序形態を変え、社会の秩序形態を変化させなければなりません。


 年金にしても公務員と中小企業や自営業に格差があるのはおかしな話です。
 少子化とか契約社員・派遣社員を勝手に作り出して、裕福層だけが老後の資金を潤沢にもって定年を迎えるというのも酷い話です。
 医療制度にしたって、後期高齢者切り捨て制度だけでなく、お金持ちしかまともな治療が受けられない制度が近づいてきてしまいます。
 しかしこれらは全部、エゴを無くして皆が平等・公平に所有しようと決断すれば、医療問題も食糧問題も、すべてなくなってしまいます。
 様々な問題の対策は「洗心」による自我意識(エゴ)の消滅ですべて解決します。
 ともかく不良星界(ユートピアではない星)の人々は今、この不平等や不幸と思える心の環境を洗心によって、それぞれに与えられた学びとしての特殊材料として捉え、受け入れるのと同時に、不平等や不幸と思える現実の生活環境を誠実に変えていこうと行動するという二つの努力が必要だと思います。
 ユートピアまでに洗心が間に合わない地球人がほとんどですが、私を含めた宇宙学徒は、努力によってまだまだユートピアに移行できるチャンスがあります。



二つの特殊事情(2)(本人と他人からの観点)


 特殊事情を私は二つの観点に仕分けします。
 一つは、自分の特殊事情は


 「(不利を)与えられたこと」
 「(有利を)与えられぬこと」として自分が授かった環境です。


 それぞれは学びの機会を与えられたものとして感謝してそのまま受け入れる観点(姿勢)が大切です。
 もう一つは、他人の不幸の特殊事情を観て、その人を助けたいという思いやりの気持ちが動いたら、自分に正直な心を保って行動を起こすという観点(姿勢)です。
 一つの特殊事情は確かにそれぞれ固有のものなのですが、それは他人の特殊事情にもリンクしていて、「事情」を共有するという現実を作っています。


 前号まで話題にしていた医療を例にとって見ます。
 医療に関して当事者の病人は病気を受け入れなければならないので、肉食を中心とした飽食・偏食を改めるなどの食習慣の改善や、被害妄想的な思考パターンの改善、洗心といった自助努力をする一方、当事者以外の人は他人の病を何とか救ってあげたいと思う心が大切です。
 そしてユートピアになっていない地球なりの正常な医療環境の構築を目指さなりません。



本当は何とでもなる諸問題


 医療費の増大ということが叫ばれ、このままですと国民の医療はズタズタにされてしまいます。
 しかし本当に平等を考えて知恵を出し、エゴを捨てれば、問題はすべて無くなります。
 平等・自他一体、つまりすべては配分の問題です。
 贅沢と無駄を無くして医療費に回せば良いし、霞ヶ関埋蔵金が10兆円とか50兆円とかあるとも言われていますがこういうものでしばらく食いつなぐことも出来るでしょう。
 税金を失敬して作ったヘソクリを国民に返すだけです。
 医療費は未来永劫上がり続けるのではありません。
 20年後からは日本の高齢者のピークが寿命を迎え、急速に減り始めるはずです。
 現在75歳以上の老人に掛かる医療費は年間11兆円ですから、全体(33兆円)の1/3。
 ここ20年から25年をどう繋ぐかという問題です。
 貧富の差の不平等を累進税の強化などで是正して格差をなくす構造を作ることや、相続税を大幅アップするとか(これらが実際には下がっている)、もっと内需拡大を前提とした政策を敷くなど、何とかやりくりする方法を考えるべきです。
 京都議定書の数字をクリア出来ずに1兆円とか2兆円とかで有害ガスの排出権をロシアから買おうとしていることや、多分何兆・何十兆円と動いているだろう他の利権も正すべきです。
 先のサミットでも環境問題としてCO2削減が話し合われましたが、まともな科学者は環境問題の常識が嘘だらけということを知っています。
 地球温暖化という環境問題は捏造されたものです。
 世界中で環境ビジネスに何百兆円というお金を回すためのプロパガンダであり、兵器・銃ビジネスと同じです。



 民主党の長妻昭議員によると国からの天下り先4576法人に対しては年間12兆円の税金が支払われているといいます。
 日本の医療費が毎年33兆円掛かっているといっても他の先進国に比べればダントツに低いのです。
 またこのうち国が負担している分はたったの8兆円強です。
 天下り先に支払っている税金などの無駄を削減すれば医療問題はなくなります。
 そういう現実に目を向けて欲しいものです。
 究極的には1500兆円もある日本の個人金融資産を再分配というのもあります。
 これの内訳は株式と証券が全体の10%程度あり、現金、保険・郵貯などの預金の割合が80%あり、結構安定しています。
 それにしても一人当たり何と1100万円以上です。
 ローンなどの負債を除いた純資産でも800万円近いのです。
 更に驚くことに、平成16年度の統計局の「家計調査」では純資産の保有率では60歳代が最も多く、次が70歳以上です。
 保有率は60歳以上で日本の家系総資産の74%をしめ占め、50歳以上で96%になります。
 40歳代まではローンや子供の教育費のためか純資産は平均で200万円程度、30歳代はマイナスです。
 いやぁ、私も50歳代ですが、これは再分配しないとなりませんね。
 もっともこれができたら日本人は洗心完了で、日本だけ優良星界なのでそれは有り得ませんが・・・
 この個人金融資産は毎年12兆円程度増えていますので、お金はあるところにはあるのです。



医療産業活性策


 それと、前回少し触れましたが、不良星界での方法としては、医療に投資するという考えもあるのです。小泉元総理は財政赤字の縮小のため、増税と歳出抑制を意図した「緊縮財政」をとりましたが、これはエネルギーの循環の法則に背く失策です。
 お金は天下の回りものであり、循環させないと経済は活性化しません。
 医療に関してもEUの国々では、医療が経済活性化の要であることが認識されています。
 ヨーロピアン・コミッション(欧州理事会)の05年のレポートによると、EU諸国では医療への投資が経済成長率の16~27%を占めるとあります。EU15カ国に限ると、医療制度の経済効果はGDPの7%に相当して、金融の約5%を上回ったのだそうです。これを日本に当てはめると2007年度のGDPが561兆円ですから、年間39兆円に当たります。


 スウェーデン、フィンランド、デンマーク、ノルウェーなど北欧諸国は税金や保険料の国民負担率が非常に高いですが、医療と福祉産業を活性化して世界のトップ10の経済競争力を維持しています。
 母子家庭、高齢者、障害者も自立して社会貢献できる社会が構築されています。


 ちょっと余談ですが、大阪府の橋下知事のケチケチ政策も間違っていると思います。
 無駄を省くのは大賛成ですが、何でも削減は頂けません。障害者や母子家庭への助成金までカットですから、これは小泉劇場の縮小版です。今、大阪経済は大変に厳しい状況下にあります。
 大阪は中小企業が多いということで不利は確かにありますが、大らかにお金を使わないというところが昔からあります。
 東京に住む私は、大阪にはここ15数年の間に100回以上仕事で足を運んで商談に立ち会っていますが、商人気質というか、お金に細かいというところは否めません。私の仕事に関しては関東では「値切る」ということは殆どされませんが、大阪ではとても多いです。
 それを大阪の人は自慢している節もありますが、結局、それは自分に還ってきます。縮小経済をみんなで作っているのです。
 その反映として橋下知事を頂いたという現象となってしまって、結局、もっともっと大阪経済は縮小していく可能性があります(大阪の人が気に触ったらごめんなさい)。


 以前書いたことと重複することが多く出てくるかも知れませんが、本号よりユートピアに向けての秩序というものを今一度考えてみたいと思います。

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