先週末に千葉の実家へ行ってきた。
午前は...弟の入院費の支払いへ行き、
午後は...兄と一緒に父親が入所しているグループホームへ移動。
父のホーム内での生活状況を施設長さんに聞いてから
面会をしてきた。
コロナ禍のため、弟の病院は面会制限(禁止)継続中。
だけど、グループホームでは
『時間予約制』『2名まで』『10分間』『部屋ではなく事務所で』
という条件付きで、面会をすることが出来た。
(事前に電話で予約をしておいた)
4月、父親から何度か電話があった。
(すっかりスマホが使えるようになった→通話のみだけど)
その電話内容は
「ここはご飯の量が少ない、全くお粗末な食事だ!」
「家で好きなものを沢山食べたい、家に帰らせろ!」
「こんなに元気なのに、どうしてここへ閉じ込めておくんだ!」
と『食事に対する不満』、『家に帰りたい』という内容ばかりで
どれも怒りながらの電話だった。
家に帰りたい...
これは弟が入院して間もない頃に言っていた言葉と同じ。
自分が病気であることを全く認識していない弟は
面会の度に
「兄ちゃん、家に帰りたいよ」
「早く帰ろうよ...」
とボクに訴えていた。
当時を思い出すと涙が出そうになる。
現在、認知症専門のグループホームに入所している父も
自分が認知症であることを認識していない。
さらに、糖尿病は患者本人には痛みのない病気であるため
食事制限される理由も分からずに、ストレスが溜まる一方なのだろう。
「どこも悪くないのだから、家に帰らせろ!」
「アタシは認知症にはならないで、100歳まで生きる!」
以前の父とは違い、易怒性が増している。
電話でもハッキリ伝わる。
低カロリーの食事を毎日食べ続けていて
怒りがこみあげている。
父と弟。
認知症と重度の統合失調症。
いくつかの点で共通点があるように思えた。
グループホームへ電話をして
食事について問い合わせたことがある。
「血液検査の結果次第で、5月からご飯の量を増やせる可能性があります」
との返答だった。
だがしかし...4月中にその時がやってきてしまった。
自分が病気ではない(と信じている)父は、食事の際に
「死んでもいいからご飯食べさせろよ!」
と言って、スタッフさんを手のひらでドン!と押しのけ
ご飯を好きな量だけ自分で盛ろうとしたのだ。
このような出来事が2度あったという...
(この日、施設長さんから聞かされた)
父の食に対する欲望、怒りが爆発してしまった。
弟も入院して数か月後に、看護師さんに暴力を振るったことがある。
大変ご迷惑をおかけしました...とお詫びした。
弟の時も、病院へお詫びに行っている。
施設長さんから説明を受けた。
父の血液検査データを最初に見せられた。
①3月上旬、②3月下旬、③4月中旬の3回分ある。
2月に血糖値異常により入院し、退院後のデータである。
食前血糖値は(基準値70~109)
①256→②129→③66となり(66は基準値以下である)
おそらく糖尿病の薬を減薬できるのではないかと。
(2月、救急車で運ばれる直前は660だった←現在の10倍)
HbA1cは(基準値4.6~6.2)
3月上旬はデータが無くて
②9.3→③7.0となって、かなりの改善がみられている。
(2月、15.6だった ←現在の2倍以上)
これは、父親が食事制限に協力してくれたからだと褒めてくれた。
ボクは、スタッフさんのおかげにより
薬をキチンと内服していることも大きいと思った。
(自宅での父は、薬の飲み忘れが余りにも多かった)
糖尿病に改善がみられたので、5月からご飯が増量になった。
良かった(^_^)
次に長谷川式認知症スケール(30点満点)の結果である。
2月のテストでは...2点
4月にはなんと...27点
うわっ!?
かなり優秀(^_^)v
糖尿病が改善→認知症も改善している!!
(糖尿病と認知症は医学的に相関関係がある...典型的症例その1)
このテストは40代ぐらいでも、30点満点取れない人が多くいるという。
特に短期記憶の設問や繰り下がりのある引き算が難しいようだ。
知っている野菜を出来るだけ多く言う設問も脳機能が働かないと出てこない。
野菜は10種類答えてやっとこの設問の満点(5点)
5種類までだと0点、6種類目から1点ずつ...途中10秒以上考えたら終了。
このテストは一人で行うと不正確。
誰かに問いを聞かれて行うと精度が高まる。
そして、父と面会をした。
血色もよく言葉はハッキリしている。
2月~3月はポカンとしていたけど
ものすごく元気だ。
4月の電話の時と違って
5月からの『ご飯増量の効果』なのか
怒りの要素が全然無し。
とても穏やかな表情だし、機嫌もいい。
父との面会の様子を録画した。
後で妻や源次郎に見せるために。
面会の途中でボクは
「源次郎に何か一言、カメラに向かって言ってみて」
そのように父に言うと
「源次郎、アンタたくさん勉強しなさいよ。
そうしないと私みたいにポンポンになっちゃうから」
ポンポン(?)...まぁ言いたいことは分からなくはない(^^♪
今後について...
施設長さんからの話としては
①外出・外泊についてはコロナ禍であり
いつまでになるか不透明であるが、現時点では許可できない。
②毎月の血液検査の結果を見て、減薬や食事量を決めていく。
③認知症や糖尿病の他、呼吸器疾患、心疾患も併発しているため
ハイリスクの身体であり施設で療養して頂く。
④現在は歩行器を使い、自力でトイレに行って排泄をしている。
お漏らしは全くしていない。車椅子も使わずに生活している。
これも施設に入って劇的に改善したことの一つ(^_^)
(本人は2~3月にお漏らししていた記憶が無い
というか2~3月の記憶が全く無い...救急車で入院したことも...)
面会中、父に「家にはいつ帰れるんだい?」と聞かれて
上記①~③をボクが何度も説明するが、秒で忘れる(>_<)
再び「家にはいつ...」
堂々巡りを繰り返してしまう。
『記憶力の改善』と言うのは困難なのであろう。
もう、アカン...疲れてきた。
とても10分間の面会で理解させることは無理((+_+))
おそらく、この日面会に来たことも忘れてしまうと思う...
施設長が12分後ぐらいにやってきて(2分増量?)
「そろそろお時間ですが...」と伝えに来ると...
父が突然歌い出した
『ちょう~どぉ~、じかん~とぉ~、なりまぁ~した~♪』
兄とボクは凍りづいた。
オーマイガー!って叫びたいよ...
マジか??
ヤバイくらいにノリノリだ(>_<)
眩暈がしそう...
わざとグループホームに響き渡るように歌っているのか??
もう...外出も外泊もせんでいいわい!!
この状態でディズニーへ行ったら
ミッキーやミニーに迷惑かけるぞ(苦)
あぁ...夢と魔法の国...父を連れて行きたかったのに~(T_T)
父ちゃん、こんな人だったっけ!?
キャラ変している...穴があったら入りたい(/o\)
(認知症は人格変化を起こす場合がある...典型的症例その2)
『鈍感力』を鍛えているところで
『悩みのタネ』を蒔かれてしまった...父ちゃんめ...
考えたくないけど...
まさか、ボクもいずれはこうなるの??
息子に捨てられるかも(汗)
源次郎はボクを...思考停止...(爆!)
※ガーデンネックレスのマスコット、ガーデンベアくん
ガーデンベアくーん!
お願ーい!
具体的には表現できないけど、色々な意味で...
ボクを助けて~!!
...と冗談をブログに書けるうちは大丈夫??(#^.^#)
※写真は全て山下公園で撮ったお花たちです♪