第6章無線設備
(2)電波の型式
赤紫色の文字は、法規の
用語のページで確認して下さい
今回は、電波の型式のお話を致します。
無線通信士の法規の試験では、通信の仕方に関する法
規定が中心になりますが、無線技術士の場合、技術操
作が主な仕事になりますので、無線設備が試験の中心
になります。
この様に受験する資格により出題の中心が異なります
。
しかし、 通信士の場合でも ”無線設備”について、 有
る程度、法律の定めを知らなければ、なりません。
勿論、通信をする上での必要最小限度です。
今回お話をします電波の型式とは、搬送波の変調方式
や伝えられる信号の種類とチャンネル数 (アナログか
?デジタルか? はたまた、それらのチャンネル数)と
具体的な信号の中身(音声かTVかFAXか等)をアルファ
ベットと数字で表したものです。
電波型式の表記は、後で述べます様に 2つのアルファ
ベットとその間の数字で構成されています。
当講座の姉妹校にTOITAの「航空無線通信士受験クラ
ブ」と言うブログがありますが、そちらでは、そのブ
ログが検索された時の検索ワードが分かる様になって
います。
その検索ワードに「電波型式の覚え方」と言うものが
ありましたが、電波法は、ハードと通信方法を規定す
る法律ですので、覚え方では、なく、ハードを理解す
る事が重要です。
理解すれば、記憶に残りますが、何かに関連付けて覚
えると言う様な記憶方法に頼っていては、正しく、記
憶に残りません。理解が伴わない記憶は、短期記憶で
今からですと試験前には、消えてしまいます。理解し
た事柄は、一生、残ります。どうせなら、一生の記憶
にして下さい。
電波の型式は、無線技術士の場合、重要ですので毎回
の様に出題され、その範囲も広いのですが、航空無線
通信士の場合は、無線通信が主な業務ですので、航空
無線に使用される範囲の電波型式を知っていれば充分
です。
(1)最初の文字
主搬送波の変調方式を表します。
その内の幾つかを列挙します。
A・・・・・・振幅変調 (搬送波と2つの側波帯
から成る)
H・・・・・・振幅変調の内、1 つの側波帯を取
り除いたもの (搬送波と、片方の
側波帯から成る)
R・・・・・・低減した搬送波と1つの側波帯
J・・・・・・1つの側波帯のみ
F・・・・・・周波数変調(FM変調)
G・・・・・・位相変調
C・・・・・・残留側波帯(搬送波と上側波帯 そ
れに下側波帯のうち搬送波に近い
部分を一部残したもの
(2)数字
主搬送波を変調する信号の種別
(アナログ かデジタルか/副搬送波の有無/信号の
チャンネル数)
0・・・・・・ 変調する信号が無い場合
2・・・・・・ 副搬送波をデジタルの 1チャンネ
ルで変調した物
続きは、12月の「法規」と「工学」のページでお読み
下さい。
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