《4/26読了 筑摩書房 2012年刊(2004年同タイトルで洋泉社刊、2009年「新版 底抜け合衆国」として洋泉社刊、の単行本を文庫化) 【エッセイ アメリカ】 まちやま・ともひろ(1962~)》
「かつてプレスリーやビートルズのレコードを焼いたのはキリスト教の教会だった。それでもラジオのDJはロックを流し続け、ベトナム戦争時は多くの反戦歌を流した。ラジオは言論の自由の象徴だったのだ。しかし、今回の「焚書」と反戦歌弾圧を行っているのは当のラジオ局。しかも、政府と癒着した巨大企業だ。アメリカは確実にイヤな国になりつつある」(153p)
「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」(文春文庫)より前、2000~2004年「アメリカが最もバカだった4年間」に発表されたコラム。
ああ、アメリカに生まれてなくてよかった~!と言いたいところですが、中にいたらその異常さにはなかなか気づかないですもんね。
そこがアメリカでも北朝鮮でも日本でも、正気を保って生きていきたい。
そのために有効なのは町山智浩みたいな「正確かつ公平にものごとをとらえる力」と「笑う力」ではないか、と感じました。
気さくで柔らかい語り口の土台にある知的・精神的足腰の強さに引きつけられます。
/「底抜け合衆国-アメリカが最もバカだった4年間」町山智浩
「かつてプレスリーやビートルズのレコードを焼いたのはキリスト教の教会だった。それでもラジオのDJはロックを流し続け、ベトナム戦争時は多くの反戦歌を流した。ラジオは言論の自由の象徴だったのだ。しかし、今回の「焚書」と反戦歌弾圧を行っているのは当のラジオ局。しかも、政府と癒着した巨大企業だ。アメリカは確実にイヤな国になりつつある」(153p)
「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」(文春文庫)より前、2000~2004年「アメリカが最もバカだった4年間」に発表されたコラム。
ああ、アメリカに生まれてなくてよかった~!と言いたいところですが、中にいたらその異常さにはなかなか気づかないですもんね。
そこがアメリカでも北朝鮮でも日本でも、正気を保って生きていきたい。
そのために有効なのは町山智浩みたいな「正確かつ公平にものごとをとらえる力」と「笑う力」ではないか、と感じました。
気さくで柔らかい語り口の土台にある知的・精神的足腰の強さに引きつけられます。
/「底抜け合衆国-アメリカが最もバカだった4年間」町山智浩