快読日記

日々の読書記録

「癒しのチャペル」辛酸なめ子

2021年08月11日 | エッセイ・自叙伝・手記・紀行
8月10日(火)

癒しを求めたさまざまな体験記「癒しのチャペル」辛酸なめ子(白夜書房 2003年)を読了。

ここ数年来のにわかなめ子ファンのわたしですが、
18年も前の辛酸なめ子は期待以上にエグかったです。

ボランティア体験では「プロの障害者」の強靭な精神力に打ちのめされ、
ジョン・レノン・ミュージアムでは、「ジョンはヨーコの囚われの身であった」と確信、
80歳の森光子が18歳の少女を演じた舞台上の姿を描いたイラストは悪意に満ち、
正月の一般参賀では当時の天皇陛下の前立腺に思いを馳せる…。

特に、女子アナや中森明菜とファンとの込み入った関係を看破する辛酸なめ子には敬服しました。

偏狭な今の日本だと、確実に各方面に謝罪しなきゃ収まらないものもある気がします。
とりあえず、辛酸なめ子が今回の東京オリンピック開会式に関係してなくてよかった…と胸を撫で下ろしました。