4月30日(金)
認知症のお父さんとの生活をつづった「女ひとりで親を看取る」山口美江(ブックマン社 2008年)を読了。
認知症という病気の“ぶっ壊れていく感”が生々しく伝わります。
どんどん進行していく病気は、本人も辛いけど家族も不安だし恐怖です。
自分だったらあっさり白旗をあげるのか、
それとも、そうなったらそうなったで乗り切れるのか、
うまく想像できません。
しかし、当事者には乗り切れるかどうか悠長に考えてる暇もないわけで、
最終的に「ひとりで介護するには限界」と言われるところまで行ってしまった山口美江には同情するし、
共感もしてしまう。
だけど、もうちょっと早い段階から他人の手を借りてもよかったですよね、って言っても届きませんが。
自分は強いんだ、という認識で生きる人をわたしは好きだけど、
そういう人ほど脆いんだと気づきたい。
かなり悲惨と言われても仕方ない話を、
そう感じさせない冷静な文章に、
山口美江のダンディズムが漂います。
認知症のお父さんとの生活をつづった「女ひとりで親を看取る」山口美江(ブックマン社 2008年)を読了。
認知症という病気の“ぶっ壊れていく感”が生々しく伝わります。
どんどん進行していく病気は、本人も辛いけど家族も不安だし恐怖です。
自分だったらあっさり白旗をあげるのか、
それとも、そうなったらそうなったで乗り切れるのか、
うまく想像できません。
しかし、当事者には乗り切れるかどうか悠長に考えてる暇もないわけで、
最終的に「ひとりで介護するには限界」と言われるところまで行ってしまった山口美江には同情するし、
共感もしてしまう。
だけど、もうちょっと早い段階から他人の手を借りてもよかったですよね、って言っても届きませんが。
自分は強いんだ、という認識で生きる人をわたしは好きだけど、
そういう人ほど脆いんだと気づきたい。
かなり悲惨と言われても仕方ない話を、
そう感じさせない冷静な文章に、
山口美江のダンディズムが漂います。