快読日記

日々の読書記録

読了『日本会議の正体』青木理

2016年09月24日 | ノンフィクション・社会・事件・評伝
8月15日(月)

『日本会議の正体』(青木理/平凡社新書)を読み終えた。
くしくも終戦記念日、ちょっとゾッとする。

そのメンバーの豪華さと、「教義」の手強さ、何よりその粘り強さ。
ISでも公明党でもそうだが、信仰心を根底に持っている集団って、腹のくくり方が違う。
ちょっとやそっとじゃ揺るがないんですね。思わず敬語だ。
いや、言い換えれば、揺るぐものの方がマトモなのかもしれない、人間らしいっていうか。
さらに怖いのは、今の「日本会議」が、その思想母体である生長の家と完全に絶縁していること。
イスラム教とは似て非なるものになっちゃってるIS、お寺と喧嘩して御本尊不在で、すでに宗教団体の体をなしていないのに宗教法人の座に居座る創価学会とそっくり、と言ったら怒られますか、誰に?
とにかく、糸の切れた凧状態で、暴走しない方が不自然、っていうくらいの危うさ。

何より、彼ら(の中核の人たち)が正義や善意を1ミリも疑わずにいること。
正しい意味の「確信犯」。

さらにイヤなのは、その主張の半分くらいを「なるほど〜」とか思っちゃう自分だ。