5月5日(火)
「マンガの深読み、大人読み」夏目房之介(イースト・プレス)を読みました。
梶原一騎が好きなので、「巨人の星」論と「あしたのジョー」論はそれぞれ2回ずつ精読。
とくに「ジョー」論は読みごたえありました。
当時の担当編集者や、ちばてつや本人へのインタビューは、
読んでるだけでも汗ばむような熱量でした。
さらに、夏目房之介の「ジョー」分析!
漫画家兼評論家のよさが遺憾なく発揮されていて、
例えば、亡くなった力石をみんながかこむ場面の“影”に注目したところ(部屋の光源はなんと力石の遺体!)、
さらに、登場人物を“梶原側”と“ちば側”に分け、
ちばてつやが受け入れにくい“梶原側”の人物が、連載が進むにつれてどんどん“ちば側”に獲得されていく様子(と、それにつれて当初の“ちば側”の人物が描かれなくなっていく様子)の指摘には大納得!!
「深読み」が決して見当違いにならず、作者自身も気づいていない作品の“キモ”をグイとつかみきっていて爽快でした。
このステイホーム期間に「あしたのジョー」まとめ読みっていう選択肢もいいかもしれないです。
「マンガの深読み、大人読み」夏目房之介(イースト・プレス)を読みました。
梶原一騎が好きなので、「巨人の星」論と「あしたのジョー」論はそれぞれ2回ずつ精読。
とくに「ジョー」論は読みごたえありました。
当時の担当編集者や、ちばてつや本人へのインタビューは、
読んでるだけでも汗ばむような熱量でした。
さらに、夏目房之介の「ジョー」分析!
漫画家兼評論家のよさが遺憾なく発揮されていて、
例えば、亡くなった力石をみんながかこむ場面の“影”に注目したところ(部屋の光源はなんと力石の遺体!)、
さらに、登場人物を“梶原側”と“ちば側”に分け、
ちばてつやが受け入れにくい“梶原側”の人物が、連載が進むにつれてどんどん“ちば側”に獲得されていく様子(と、それにつれて当初の“ちば側”の人物が描かれなくなっていく様子)の指摘には大納得!!
「深読み」が決して見当違いにならず、作者自身も気づいていない作品の“キモ”をグイとつかみきっていて爽快でした。
このステイホーム期間に「あしたのジョー」まとめ読みっていう選択肢もいいかもしれないです。