http://www.youtube.com/watch?v=JNfg-TI9rnU
日本で言うところのAOR風キャメルのアルバムというべきか、あるいはキャメル屈指の歌モノアルバムというべきか、
まあいずれにせよ1978年に発表された"Breathless"から"Summer Lightning"を取り上げてみました。
イントロからのヴァースが終わると、いやぁ夏って感じがします。
元々ロックは若者にとって踊れる音楽だった訳ですが、時代を経ると踊れる要素は減っていきました。
特にプログレでは。キング・クリムゾンとかピンクフロイドじゃ流石に踊れないでしょ?
でもこの曲はリズムのノリが良い。アンディ・ウォードという人はなかなか器用なドラマーだと思います。
そのドラムに乗せてピーター・バーデンスのエレクトリックピアノとアンドリュー・ラティマーのギターが絡んできます。
バックに徹してコーラスの邪魔をしていない辺りが、前回の"Lady Fantasy"との大きな違いでしょうか。
そこを進歩と見るか、普通のロックになってしまったと嘆くのかで、
古参のキャメルファンかどうかがわかるかもしれません。
ボクはどっちも好きですけれどね。
バックコーラス付きのヴォーカルも夏風味を大きく盛り上げる要素でしょう。
淡々とした歌い方がかえってジリジリと燃え上がるような心の動きを表現しているかのようです。
それにしてもリチャード・シンクレアは本当に声質が良い。
歌が上手いかと言われると、必ずしもそうではないと思うところもあるんですけれどね。
後半はアンディの長いギターソロがあり、古参のファンも納得できるところじゃないかと思います。
この曲はYou Tubeだと著作権の関係でブロックされることが多いようです。
現在のところは問題なく聞けるかと思いますが、一応デイリーモーションのほうもリンクしておきます。
但しこっちのリンクはあまり音は良くないんですよねぇ…。
山のほうは皮膚病の療養のため、現在お休みしています。
夏の縦走は予定していますが、あまり期待せずにお待ちください。