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(高川山から富士山)
前回お伝えしましたとおり、現在近場以外の山はちょっと出かけるのが難しくなってしまいました。そこで暫くの間、過去(ブログを開設する前)の山の記録を公開することにしました。基本的に当時記録していた文章をそのまま転載しているので、今の記録とは少し文体等異なるところがあります。ご了承下さい。なお、状況が落ち着いて以降も時々過去編を公開していく予定です。
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高川山といえば富士山の展望で有名な山で、岩殿山から見ると富士山の右手前に見える山がそれに当たる。かつては道の無い藪山だったそうであるが、現在は複数のルートが開かれた人気の山となっている。今回はなるべく人の少なそうな道を歩こうと、初狩駅から沢沿いに上がり、羽根子山を経由して高川山へ登り、直接大月駅へと下るルートを歩くことにした。
朝やや遅い時間に初狩駅に着くと冬晴れの良い天気である。山頂からの富士山に期待が掛かる。駅を降りた登山客の殆どは直接高川山に取り付く道へ進んだらしく、多くの人が道標に従って進んでいく。どうやら沢沿いに進むのは自分だけのようだ。高川山から延びる尾根と大岩方面の尾根の間の明瞭な沢筋には立派な林道が上へと延びている。こんな山の中に舗装道路を作る必要性がどのくらいあるのかわからないが、時々車が通過していくのでもしかすると山の向こうにつながっているのかもしれない。エアリアマップによると破線が鞍部まで続いているが、実際には林道がかなり上まで延びていて、道ははっきりしている。このまま林道を登ると別な場所に出てしまいそうだなと思っていると、砂利道となった林道が尾根へ向かって延びているのが見える。そのまま進むと道が途切れて冬枯れの森が広がっているだけである。とにかくこのまま進めば鞍部に出るはずなので適当に斜面をよじ登ると東西に延びる踏み跡に出た。想像した鞍部とは異なるが、とにかく羽根子山と大岩を結ぶ尾根には出たようである。一応尾根を東に登ると鞍部の先に羽根子山と大岩を示すプラスチックプレートが括り付けてある。鞍部への道はなくなってしまったようであるが、尾根には間違いなく乗ることができた。あとは冬枯れの道を淡々と登るだけである。
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(尾根に乗ったところ)
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(羽根子山と大岩を示すプレート)
羽根子山へは最初植林帯を通る。所々松や落葉樹が生えているところがあり、周辺の山が木の間越しに見える。踏み跡は概ね明瞭だが、植林帯が切れ、雑木林の痩せ尾根となると落ちた木の葉に道が隠されてしまう。なるべく尾根を外さないことと地形図を読みながら進んだほうが良さそうだ。比較的緩やかな道を進んできたが、急斜面を登るようになると神馬(カンバ)沢ノ頭(895)に到着。尾根の一部といった感じで山頂の雰囲気はない。展望は無く、地元山岳会による黄色い山名板が置かれ、高川山を示すプレートが括り付けてあるだけである。高川山は冬枯れの時期にしか見ることができないのではないかと思う。
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(尾根からの展望)
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(冬枯れの雑木林)
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(神馬沢ノ頭のプレート)
神馬沢ノ頭から羽根子山へは冬枯れの痩せ尾根を進む。植林と異なり風が直接吹き付けて道を踏み外してしまうのではないかと思うほどである。羽根子山の手前で木の間越しに真っ白に輝く富士山を見ることができた。この尾根で富士山が見えたのはここだけである。また高川山方面もちょうど木が無く、その姿をよく見ることができる。羽根子山(896)は神馬沢ノ頭よりは広い山頂だが、こちらも展望はない。有志による山名標識が掛けられているだけの地味なピークと言ってよいであろう。
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(冬枯れの痩せ尾根)
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(白く輝く富士山)
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(羽根子山からの高川山)
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(羽根子山のプレート)
羽根子山からはトラロープの括り付けられた急斜面を下りる。このルート、踏み跡は明瞭だが、急傾斜が多く、結構厳しい道と言ってよいと思う。ロープを伝ってようやく基部に下りると高川山から大学生らしき男性二人組みがやって来る。この時間だからなかなか健脚だと思うが、登山スタイルでなかったので、大学での調査かもしれない。基部からは緩やかな道が続き、急斜面に差し掛かるところで女坂からの道に合流する。エアリアでは何故か破線だが、特に難しいところはない。鹿除けと思われるテープを巻きつけた植林帯の急傾斜を登ると笹が生える明るい雑木林をトラバース気味に上がっていく。おそらく男坂からの道と合流したのだろう。トラバースが終わると傾斜のきつい斜面を山頂まで登ることになる。
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(トラロープの急斜面)
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(笹の生える雑木林)
人の声が近づくと高川山(975.7)山頂に到着。土がむき出しの山頂には大きな石が散乱しており、その上で多くの人が寛いでいる。山頂から南西に下ったところに大きな岩場があり10人を超える中高年グループが休憩している。それほど広くない山頂におそらく30人以上は居たのではないだろうか。展望は噂通り360°見渡せ、富士山はやや霞んでしまったものの、三ツ峠や杓子山、御正体山、九鬼山、滝子山などが見えている。人が多いせいか高川犬ことビッキーは姿を見せてくれない。どんどん人が登ってくるようなので座るところを確保して昼食にした。
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(高川山から滝子山方面)
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(三ツ峠)
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(岩場を見下す)
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(リニア実験線を見下す 正面は九鬼山)
昼食を終えても相変わらず人が登ってくるようなので下山することにする。北東に延びる尾根を下ると鞍部で禾生駅あるいは田野倉駅へと下る道に分岐するようである。大月駅へ向かうのでまずはその分岐に注意して進むことにする。山頂から少し下ると広い緩やかな尾根を進む。雑木林が多く明るい道である。件の鞍部には「古宿・禾生方面」と書かれたプラスチック板が括り付けられている。結構な急斜面であるためか禾生駅へ下りると言っていたグループも、もう少し先の分岐から田野倉駅へ下りるルートへ変更したようだ。鞍部から少し登り返して小ピークを越えると下りの急斜面となる。田野倉駅への道標はそのままそれに従って進んでよいようである。斜面の途中に大きめな露岩があり、木の間越しにリニア線が走る尾根が見えている。急斜面を下りきるとやや傾斜が緩くなった道が続く。田野倉駅への道標がまたも現れるがここもそのまま進む。すると鞍部になっていて南に田野倉駅へ下る道が付いている。登山道と書かれた道標はその方向を指しているが、鞍部を直線に越えた道のほうにも同じような道標が付いている。ここはおそらく地形図上では丸い小ピークであり、南に下る道は小形山と書かれた集落へと下る道を経て田野倉駅へ向かう道なのであろう。多くの人がここで南に下りるが、一人直進する。
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(古宿・禾生(かせい)分岐)
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(田野倉駅分岐 正面の道を進む…のではなく、左に下る道があったはず)
丸い小ピークから下り始めるとP13と書かれたプラスチック板が木に取り付けてある。ここから先は岩殿クラブによって整備されているようである。Pはおそらくピークのことであろう。その数だけ登り返しがあるということだ。地元有志による整備がなされているだけあって藪もなく歩きやすい道が続く。所々九鬼山方面の展望が開けているところがあり気分の良い道である。585.3のピークの手前で中高年のグループをパスするが、谷側が伐採された585.3のピークも気になる。そこでちょっと寄り道。585.3のピークは思ったより展望がよくなかったが、高川山は良く見える。グループに抜かれたかとも思っていたがまだ先へ行っていないようなので急いで縦走路に戻る。585.3のピークの分岐から少し下りると天神峠である。木造の小さな社が置かれ、松くい虫の調査をしたことを示す立て札にP8とプラスチック板が付けられている。一応道が付いているようなので北の花咲トンネル出口に下りることができるのかもしれない。
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(岩殿クラブのプレート)
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(585.3のピークを望む)
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(天神峠)
天神峠からは584のピーク(峯山)へ向かってトラバース気味に登って行く。南側をトラバースしているため九鬼山や道志の今倉山や二十六夜山がよく見える。振り返ると富士山の頭が薄っすらと見えている。逆にルートを辿っても面白そうである。峯山(584)には木の山名板が括り付けられ、P7と書かれたテープが貼り付けられている。ここからは九鬼山だけでなく菊花山も良く見える。これから進む尾根も南側が伐採されているのがよくわかる。植林された木が大きくなるまでの間、しばらくは展望の良い尾根として歩くことが出来るだろう。
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(峯山へ向かう道 終始展望が良い)
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(峯山から九鬼山)
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(峯山のプレート)
512.9の三角点ピーク手前のいくつかの小ピークからは御正体山から菊花山までの展望と岩殿山・百蔵山・扇山・権現山の展望を得ることが出来た。三角点ピークを過ぎると尾根が平坦となり、田野倉の集落が見えてくるようになる。やや藪っぽいところがあるが、ベンチのある小ピークを越えるとむすび山(463)である。戦前は防空監視哨として使われ、大きく掘られた穴に石積みされた遺構がある。展望は良いのだが人工物が多くちょっと目障り。岩殿クラブのプラスチック板によるとここはP0なのであろう。むすび(結び)山に相応しいと言える。
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(今倉山方面)
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(九鬼山)
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(端は菊花山 その背後に扇山)
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(最奥に権現山 その前に百蔵山と扇山 百蔵山の下に岩殿山)
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(むすび山)
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(むすび山からの展望)
むすび山からの下りはちょっと急で、疲れた体には難儀する。慎重に下ると大きめの車道に出る。中央線の上に掛かる橋を渡ると高川山が見えた。橋から大月駅までは15分ほど。駅前の桔梗屋でお土産を買い込み帰路に着いた
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(橋から高川山)
DATA:
初狩駅9:37~鞍部10:25~羽根子山11:13~高川山11:44~分岐12:45~天神峠13:15~むすび山13:59~大月駅14:28
地形図 都留 大月
前回お伝えしましたとおり、現在近場以外の山はちょっと出かけるのが難しくなってしまいました。そこで暫くの間、過去(ブログを開設する前)の山の記録を公開することにしました。基本的に当時記録していた文章をそのまま転載しているので、今の記録とは少し文体等異なるところがあります。ご了承下さい。なお、状況が落ち着いて以降も時々過去編を公開していく予定です。
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高川山といえば富士山の展望で有名な山で、岩殿山から見ると富士山の右手前に見える山がそれに当たる。かつては道の無い藪山だったそうであるが、現在は複数のルートが開かれた人気の山となっている。今回はなるべく人の少なそうな道を歩こうと、初狩駅から沢沿いに上がり、羽根子山を経由して高川山へ登り、直接大月駅へと下るルートを歩くことにした。
朝やや遅い時間に初狩駅に着くと冬晴れの良い天気である。山頂からの富士山に期待が掛かる。駅を降りた登山客の殆どは直接高川山に取り付く道へ進んだらしく、多くの人が道標に従って進んでいく。どうやら沢沿いに進むのは自分だけのようだ。高川山から延びる尾根と大岩方面の尾根の間の明瞭な沢筋には立派な林道が上へと延びている。こんな山の中に舗装道路を作る必要性がどのくらいあるのかわからないが、時々車が通過していくのでもしかすると山の向こうにつながっているのかもしれない。エアリアマップによると破線が鞍部まで続いているが、実際には林道がかなり上まで延びていて、道ははっきりしている。このまま林道を登ると別な場所に出てしまいそうだなと思っていると、砂利道となった林道が尾根へ向かって延びているのが見える。そのまま進むと道が途切れて冬枯れの森が広がっているだけである。とにかくこのまま進めば鞍部に出るはずなので適当に斜面をよじ登ると東西に延びる踏み跡に出た。想像した鞍部とは異なるが、とにかく羽根子山と大岩を結ぶ尾根には出たようである。一応尾根を東に登ると鞍部の先に羽根子山と大岩を示すプラスチックプレートが括り付けてある。鞍部への道はなくなってしまったようであるが、尾根には間違いなく乗ることができた。あとは冬枯れの道を淡々と登るだけである。
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(尾根に乗ったところ)
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(羽根子山と大岩を示すプレート)
羽根子山へは最初植林帯を通る。所々松や落葉樹が生えているところがあり、周辺の山が木の間越しに見える。踏み跡は概ね明瞭だが、植林帯が切れ、雑木林の痩せ尾根となると落ちた木の葉に道が隠されてしまう。なるべく尾根を外さないことと地形図を読みながら進んだほうが良さそうだ。比較的緩やかな道を進んできたが、急斜面を登るようになると神馬(カンバ)沢ノ頭(895)に到着。尾根の一部といった感じで山頂の雰囲気はない。展望は無く、地元山岳会による黄色い山名板が置かれ、高川山を示すプレートが括り付けてあるだけである。高川山は冬枯れの時期にしか見ることができないのではないかと思う。
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(尾根からの展望)
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(冬枯れの雑木林)
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(神馬沢ノ頭のプレート)
神馬沢ノ頭から羽根子山へは冬枯れの痩せ尾根を進む。植林と異なり風が直接吹き付けて道を踏み外してしまうのではないかと思うほどである。羽根子山の手前で木の間越しに真っ白に輝く富士山を見ることができた。この尾根で富士山が見えたのはここだけである。また高川山方面もちょうど木が無く、その姿をよく見ることができる。羽根子山(896)は神馬沢ノ頭よりは広い山頂だが、こちらも展望はない。有志による山名標識が掛けられているだけの地味なピークと言ってよいであろう。
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(冬枯れの痩せ尾根)
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(白く輝く富士山)
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(羽根子山からの高川山)
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(羽根子山のプレート)
羽根子山からはトラロープの括り付けられた急斜面を下りる。このルート、踏み跡は明瞭だが、急傾斜が多く、結構厳しい道と言ってよいと思う。ロープを伝ってようやく基部に下りると高川山から大学生らしき男性二人組みがやって来る。この時間だからなかなか健脚だと思うが、登山スタイルでなかったので、大学での調査かもしれない。基部からは緩やかな道が続き、急斜面に差し掛かるところで女坂からの道に合流する。エアリアでは何故か破線だが、特に難しいところはない。鹿除けと思われるテープを巻きつけた植林帯の急傾斜を登ると笹が生える明るい雑木林をトラバース気味に上がっていく。おそらく男坂からの道と合流したのだろう。トラバースが終わると傾斜のきつい斜面を山頂まで登ることになる。
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(笹の生える雑木林)
人の声が近づくと高川山(975.7)山頂に到着。土がむき出しの山頂には大きな石が散乱しており、その上で多くの人が寛いでいる。山頂から南西に下ったところに大きな岩場があり10人を超える中高年グループが休憩している。それほど広くない山頂におそらく30人以上は居たのではないだろうか。展望は噂通り360°見渡せ、富士山はやや霞んでしまったものの、三ツ峠や杓子山、御正体山、九鬼山、滝子山などが見えている。人が多いせいか高川犬ことビッキーは姿を見せてくれない。どんどん人が登ってくるようなので座るところを確保して昼食にした。
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(高川山から滝子山方面)
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(三ツ峠)
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(岩場を見下す)
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(リニア実験線を見下す 正面は九鬼山)
昼食を終えても相変わらず人が登ってくるようなので下山することにする。北東に延びる尾根を下ると鞍部で禾生駅あるいは田野倉駅へと下る道に分岐するようである。大月駅へ向かうのでまずはその分岐に注意して進むことにする。山頂から少し下ると広い緩やかな尾根を進む。雑木林が多く明るい道である。件の鞍部には「古宿・禾生方面」と書かれたプラスチック板が括り付けられている。結構な急斜面であるためか禾生駅へ下りると言っていたグループも、もう少し先の分岐から田野倉駅へ下りるルートへ変更したようだ。鞍部から少し登り返して小ピークを越えると下りの急斜面となる。田野倉駅への道標はそのままそれに従って進んでよいようである。斜面の途中に大きめな露岩があり、木の間越しにリニア線が走る尾根が見えている。急斜面を下りきるとやや傾斜が緩くなった道が続く。田野倉駅への道標がまたも現れるがここもそのまま進む。すると鞍部になっていて南に田野倉駅へ下る道が付いている。登山道と書かれた道標はその方向を指しているが、鞍部を直線に越えた道のほうにも同じような道標が付いている。ここはおそらく地形図上では丸い小ピークであり、南に下る道は小形山と書かれた集落へと下る道を経て田野倉駅へ向かう道なのであろう。多くの人がここで南に下りるが、一人直進する。
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(古宿・禾生(かせい)分岐)
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(田野倉駅分岐 正面の道を進む…のではなく、左に下る道があったはず)
丸い小ピークから下り始めるとP13と書かれたプラスチック板が木に取り付けてある。ここから先は岩殿クラブによって整備されているようである。Pはおそらくピークのことであろう。その数だけ登り返しがあるということだ。地元有志による整備がなされているだけあって藪もなく歩きやすい道が続く。所々九鬼山方面の展望が開けているところがあり気分の良い道である。585.3のピークの手前で中高年のグループをパスするが、谷側が伐採された585.3のピークも気になる。そこでちょっと寄り道。585.3のピークは思ったより展望がよくなかったが、高川山は良く見える。グループに抜かれたかとも思っていたがまだ先へ行っていないようなので急いで縦走路に戻る。585.3のピークの分岐から少し下りると天神峠である。木造の小さな社が置かれ、松くい虫の調査をしたことを示す立て札にP8とプラスチック板が付けられている。一応道が付いているようなので北の花咲トンネル出口に下りることができるのかもしれない。
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(岩殿クラブのプレート)
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(585.3のピークを望む)
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(天神峠)
天神峠からは584のピーク(峯山)へ向かってトラバース気味に登って行く。南側をトラバースしているため九鬼山や道志の今倉山や二十六夜山がよく見える。振り返ると富士山の頭が薄っすらと見えている。逆にルートを辿っても面白そうである。峯山(584)には木の山名板が括り付けられ、P7と書かれたテープが貼り付けられている。ここからは九鬼山だけでなく菊花山も良く見える。これから進む尾根も南側が伐採されているのがよくわかる。植林された木が大きくなるまでの間、しばらくは展望の良い尾根として歩くことが出来るだろう。
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(峯山へ向かう道 終始展望が良い)
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(峯山から九鬼山)
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(峯山のプレート)
512.9の三角点ピーク手前のいくつかの小ピークからは御正体山から菊花山までの展望と岩殿山・百蔵山・扇山・権現山の展望を得ることが出来た。三角点ピークを過ぎると尾根が平坦となり、田野倉の集落が見えてくるようになる。やや藪っぽいところがあるが、ベンチのある小ピークを越えるとむすび山(463)である。戦前は防空監視哨として使われ、大きく掘られた穴に石積みされた遺構がある。展望は良いのだが人工物が多くちょっと目障り。岩殿クラブのプラスチック板によるとここはP0なのであろう。むすび(結び)山に相応しいと言える。
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(今倉山方面)
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(九鬼山)
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(端は菊花山 その背後に扇山)
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(最奥に権現山 その前に百蔵山と扇山 百蔵山の下に岩殿山)
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(むすび山)
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(むすび山からの展望)
むすび山からの下りはちょっと急で、疲れた体には難儀する。慎重に下ると大きめの車道に出る。中央線の上に掛かる橋を渡ると高川山が見えた。橋から大月駅までは15分ほど。駅前の桔梗屋でお土産を買い込み帰路に着いた
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(橋から高川山)
DATA:
初狩駅9:37~鞍部10:25~羽根子山11:13~高川山11:44~分岐12:45~天神峠13:15~むすび山13:59~大月駅14:28
地形図 都留 大月