野老の里

奥武蔵をメインに日帰りの山歩きを中心としたブログです

今日の一曲 Million Dollar Bash by Fairport Convention ~バカ騒ぎ~

2013年09月12日 | 今日の一曲

http://www.youtube.com/watch?v=cAWDj31AKIQ

安倍総理の五輪プレゼンでの演説が評価されているようです。
ボクは招致に成功したから評価しようとか特には思いません。オリンピックはやりたい人がやれば良い。
それより演説を聞いて、相変わらずどうしようもねぇなぁと思いつつも、
他方一点だけ評価できるところもありました。
しょうもないなぁと思ったのは「東京は安全です」って言ってたところ。
原発被災者からするとこれは悪夢を思い起こさせる言葉です。
民主党政権がやたらと強調した「安全」という言葉。もう福島の人はそんなものには騙されないんですよ。
ボクが政府がやっていることで一番拙いと思うのは、安全だからと説得しようとしていることです。
安全ですと言って過酷な原発事故を起こしておきながら、
「直ちに影響はありません」とか言われてもだれも信用しないでしょ。
で、放射線量が少し下がってくれば、「もう安全だから帰れ」、「家の周りは除染してやったから納得しろ」、
「家の中の除染は個人の財産だから自分たちで何とかしろ。政府には責任がない」
って言われれば、誰も帰りたがらないのは当然です。
本当は、被災者は皆「政府が責任取ります」という言葉が聞きたいのです。
不安だけれども、政府が病気とかの責任を取ると言えば、「何とかやってみんべ」という気分になる。
しかし政府はなかなか責任を取るとは言いません。
その中で安倍総理は「汚染水問題は政府の責任で処理する」と明言しました。
ボクは素直に評価して良いことなんじゃないかと思います。
まぁ口で言うだけなら簡単ですけれどね。
ボクなんかは、水漏れするようなタンクが敷地一杯に並べられているのを見るとゾッとします。
あれ、大きな地震が来たら大丈夫なんかねぇって。皆、もう大きな地震なんか来ないって思い込んでない?

さて雑談はこれくらいにして、
今日はトラッドフォークバンドのフェアポート・コンヴェンションが1969年に発表したアルバム"Unhalfbricking"から
「100万ドルのさわぎ」を取り上げてみました。

フェアポート・コンヴェンションというとトラッドフォークというイメージが強いのですが、
この時期に台頭してきたバンドですから、やっぱり一筋縄ではいきません。
フォークとロックの融合を果たしたThe Byrdsの影響は相当に受けていたことは想像に難くありませんが、
それだけでなく、当時流行りだったハードロックやプログレなどの影響も受けていたのでは?と感じさせるところもあります。
リード・ヴォーカルのサンディ・デニーはThe Strawbsとともに活動していた時期もありましたし、
次作アルバム"Liege and Lief"のメドレーなどはフォークとしてはかなりハードな演奏を展開しています。
なので、トラッドというイメージから避けていたロックファンにも是非聞いていただきたいところ。

今日取り上げた曲の元歌はボブ・ディラン。
但し本家がアルバムに収録したのはずっと後なので、どういう経緯でフェアポート・コンヴェンションが知ったのは謎です。
ボブ・ディランのライヴなどで演奏されていた曲だったのでしょうか。
英語版ウィキだとロカビリー風の曲だとの記述がありますが、フェアポートの場合、カントリー風と感じるところもあります。
これは客演のデイヴ・スウォーブリックのマンドリンの影響が大きいのでしょう。
"Liege and Lief"から正規メンバーとなるデイヴ・スウォーブリックは
本作の"A Sailor's Life"などでもヴァイオリン(フィドル)を披露しています。
フィドルとかマンドリンとか入ると、ボクにはどうしてもカントリーっぽく聞こえてしまうんですよね。
カントリーは正直あまり好きじゃないのですが、バカ騒ぎの感じは良く出ていると思います。



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