特別養護老人ホームやすらぎの里川部苑

入居者さんと行う行事や日常生活などの様子、介護現場で感じる入居者さんの暮らしぶりについてお伝えします。

入居者さんの生活の『ベター』を目指して

2020-07-06 00:44:50 | 日記
先日、入居者さんに食事介助を行ったスタッフから「全然食べてもらえなくて、どうするのが正しいのだろう」という話を聞きました。
朝、昼、晩とほぼ食事を摂らず、栄養は栄養剤に頼っている状況の入居者さんです。
『口を開けないのは食べたくないから。本人の意思を尊重して食事を控えよう。』、『少しでも食べてもらえるように時間をかけて粘り強く食事を勧めよう。口を開けて食べる時もあるのだから。』どちらの考えも間違いではないのではないでしょうか。
なぜなら、その入居者さんに良かれと思って考えた介護を実践しようとしているからです。
介護には「利用者本位」という考え方があります。援助者の価値観・価値基準の基で援助するのではなく、利用者の立場・視点に立って援助観を決定していくのが大前提ですが、本人ではないため利用者の立場・視点に完璧に立つことはできません。
だからこそ、こうしたらいいのでは、ああしたらどうだろうと試行錯誤しながら、日々ケアの最前線に立っています。
入居者さんの「よりよい(ベターな)生活」を目指して。

   


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季節を感じるために

2020-07-04 20:54:57 | 日記
日々、適温に調整されたユニット内の生活では、季節を感じる機会も限られています。(コロナ禍の今は特に)
そのため、特養川部苑では、少しでも季節を感じてもらおうと様々な取り組みをしています。
カレンダーを置くことも、当然かも知れませんが、一つの手立てになります。
また、職員が季節を感じさせるような会話をすることも、良い手立てですね。「外は暑いですよ」「梅雨ですね、毎日雨降りです」など
季節を感じる掲示物が飾られているユニットもあります。

     
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施設での看取り

2020-07-03 08:27:34 | 日記
7月1日、川部苑にて入居者様を看取りました。
両ユニットの入居者様と交流のある方でしたので、川部苑を出る際に馴染みの入居者様と最後の対面をしていただきました。
なかなか状況を理解されるのは難しい様子でしたが、普段とは違った雰囲気であることを感じ取られて、最後は職員と手を合わせて送り出しました。
『一度あったことは忘れないものさ。思い出せないだけで。』という言葉がありますが、先に逝かれた方との思い出を少しでも思い出していただけたのではないかなあと思います。
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