「日清食品さんにお願いする」 2022-06-30 00:00:00 | 日記 2022年6月30日、錦織が社長室をジャック-。男子テニスの世界ランク6位で、一時帰国中の錦織圭(当時26)が2016年7月14日、所属する日清食品の一日社長に就任。東京都内の本社社長執務室で新製品にゴーサインを出すなど、1時間にわたって“執務”した。東京・新宿区の日清食品ホールディングス本社ビル。この日不在の安藤徳隆社長に代わり、錦織が社長のイスに座った。「すごく優越感がありますね」。いたずらっぽく笑う。営業担当者から、2016年7月4日に発売された「錦織圭選手応援 黄金カレートリオ」について説明を受けると、「できるだけ、スーパーの目立つところに置いてもらうようにしてください。そうしたら僕自ら(売り場に)行きます」と指示。続いて18日に発売されるカップヌードルのエスニックシリーズ3種類を試食した。実は、からいものや酸っぱいものが苦手な錦織。最初に口にした「トムヤムクン」には、思わず「からッ!!」と漏らした。「香りが強くて、本格的な感じですね。僕は苦手なんですけど」。それでも、そのあと口にした「シンガポール風ラクサ」「ミーゴレン」には「甘さの後に刺激がくる。からいのが苦手な人にもちょうどいい」と満足げ。3種類の販売許可書にサインした。さらに、エスニックシリーズのプロモーションでアフレコにも挑戦。2テークを撮り、「もうやりませんよ」と苦笑い。さすがにお蔵入りとなった。「社長は何百人、何千人に指示しなければいけない。僕にはすべてを自分に注ぐテニスの方が合っていると思います」と感想を話した。一方、リーダーという存在について聞かれ、サッカーの本田圭佑が選手としてだけでなく、子供たちのための活動も行っていることについて触れて、「同じスポーツ選手として学ぶことが多い。すごく尊敬しています」と話した。また自身もテニス界で上の年齢になりつつある中、「経験してきたことから、ほかの選手にアドバイスできることも出てきている。若い選手に何かアドバイスできると感じたとき、いうだけはいっておきたいという気持ちは、4~5年前に比べて感じる」と、自覚が芽生えてきていることを明かした。錦織圭社長として、契約選手である錦織圭が活躍したときに、どんなボーナスを考えているかと聞かれ、「一番のご褒美はオリジナルのカップヌードルを作ること。味を自分で決めたいですね」と希望を語った。どんな味がいいか聞かれると、「トムヤムクンはNGで(笑)。何百種類もカップヌードルがある中で、ないモノを作ってみたい。『おいしいの?』と思って、食べたらおいしいという魅力が、カップヌードルにはあるので」と“愛”を語った。近づくリオデジャネイロ五輪にも「ブラジルの食事は心配なところもある。カップ麺はすぐにエネルギーにもなるので、日清食品さんにお願いして、たくさん持っていきたいですね」と話した。最後の“訓示”では「短い間でしたが、社長の時間を過ごせて楽しかった。(実際の社長は)たくさん責任が生まれて楽しいことばかりじゃないでしょうし、今は本業に徹して、社長はいったん辞めます」と辞任を表明した。今後は2016年6月に痛めた左脇腹の治療に専念し、来週には米国で練習を再開。2016年7月25日開幕のロジャース杯(カナダ)で試合に復帰し、リオ五輪でメダル獲得を目指したが、2022年現在は・・・(井森隆)