忘れられた日本 金色夜叉 尾崎紅葉 生誕の地 のお稲荷様 増上寺 散策
首尾稲荷神社 増上寺地 近く
「来年の今月今夜、この月を僕の涙で曇らせてみせる」
熱海の名前を全国に広めた明治時代の小説「金色夜叉」。
明治30年1月~35年5月まで読売新聞に掲載された連載小説でした。
尾崎紅葉が執筆中に亡くなったため未完成のまま終わっても、
熱海を訪れる人が「お宮さんが蹴られたのはどこ?」と
探すことから、大正8年には「金色夜叉」の碑が建てられたほど。
物語の力って、すごいですよね。
ドラマティックなセリフや物語でも、尾崎紅葉自身は江戸っ子気質で面倒見よく
兄貴肌だったよう。
その紅葉の産土神(うぶすながみ)である首尾稲荷大明神。
家と家の間にはさまれるように建つ東京らしい小さなお稲荷様です。
増上寺から徒歩数分で行ける、文豪の故郷です。