あ可よろし

「あきらかによきこと」は自分で見つける・おもしろがる
好奇心全開日記(不定期)

神々の戯れ

2014-02-02 | 本(文庫本)
由良弥生さんがまとめた『眠れないほど面白い 古事記』を読みました。
あっという間に2月です。そして気がつけば1月中に読書記録を1冊分も残さずに過ぎてしまいました。2014も反省することが多くなりそうだな、こりゃ…。

今年の1冊目は小説ではありませんでした。ちょっと大きめの書店で、文庫本のコーナーをブラ~ッと歩いていたとき、目が反応したのがこれでした。
『古事記』は日本史で最初の頃に学んだ「日本最古の書物」とされているものです。だけどその実態を知っているわけではない。「国を作った神様がたくさん出てきて、所謂神話が載っていて、初代の神武天皇から歴代天皇の話になる書物」っていうザックリとした知識のみ。
神話のことであれば、私、出身が島根県で出雲地方にあたるところですから幼い頃からたくさんの神話を聴いて育っております。神話に関しての馴染みはたっぷりあります。でも、古事記を読んだことがあるのかと問われたら「ございません」と答えるしかありません。
「じゃ、ここで出会ったのも何かのご縁だろうから読んでみよう!」となったのです。

『古事記』は、上・中・下の3巻で成っていて、8世紀の初めの頃に完成したものとされています。上巻は天地開闢から天孫降臨までの神々の世の話、中巻は神武天皇から15代・応神天皇までの話、下巻は16代・仁徳天皇から33代・推古天皇までの話が収められています。
企画立案者は40代・天武天皇。稗田阿礼に命じて神話から7世紀後半に至る天皇家の系譜をまとめさせるのですが、すぐにまとめられるような内容ではなく、途中で中断されたこともあり、43代・元明天皇の頃に太安万侶(日本史の授業を思い出す名前ばかり!)が最終的にまとめ上げたもの。完成までに約半世紀かかっているようです。

そして由良さんが現代人にも分かりやすくまとめてくれたこの『眠れないほど面白い 古事記』は、本当に面白かった。「なるほど、そういうものだったのか!」と、目から鱗がぼたぼた落ちました。
日本最古の書物である古事記は、ファンタジーです。神々は無邪気で、戯れが過ぎました。私的には上巻部分だけで十分楽しめました。
年の初めに読んだのが『古事記』というのも、何となく神聖で厳かでちょっとお目出度い雰囲気もあって、良かったのかもしれません。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 634より526? | トップ | 睡眠不足・突入 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

本(文庫本)」カテゴリの最新記事