あさのあつこさんの『福音の少年』を読みました。
この作品は、あさのさんが「本当に書きたかった作品」と語ったという物語。私としては、あさのさんのいちばんの作品は『バッテリー』だと思っているので、それ以上のものを期待してページをめくり始めました。
平穏な地方都市で、夜中にアパートを全焼する火事が起きた。犠牲者はそのアパートに住んでいた9人。当夜、明帆の家にいた陽は、この火事で両親を喪ってしまう。そして同じアパートに住んでいた陽の幼馴染であり明帆が付き合っていた少女・藍子も焼死体で発見された。ふたりが謎の多い「火事」の真相を探り始めたとき、生前の藍子を取材したかったというルポライターの男が現れる。そしてただの「火事」は「事件」へと発展し――。
さ~、結論から言いましょう。「やっぱ『バッテリー』が最高!」
少年の友情を描くことではホントに巧い作家さんだと思います。読者をぐいぐいと作品の世界に引き込むテクニックもお見事だし、とても面白い物語でした。でも、やっぱり私は『バッテリー』の方が断然好き。あさのさんが『バッテリー』以上にこの作品の方が書きたかった、という思いは、私にはキャッチできませんでした。
それと、タイトルにある「福音」なんだけど、何故「福音」だったのでしょう? どこに「福音」があったのか、私の読み方が悪かったからわからないのだろうか?
どうにもスッキリしないので、改めて「福音」の意味を調べてみました。
「福音…1 喜びを伝える知らせ。よい便り。 2 イエス=キリストによってもたらされた人類の救いと神の国に関する喜ばしい知らせ。また、福音書にしるされているキリストの生涯と教え。」
やっぱり作品の何が「福音」なのか、わからない…。
スッキリしないまま、ここに久々登場のまるこちゃんに「福音」について聞いてみると、こんな答えが。
まるこ「エヴァンゲリオンですね」
とみ「は? 何でアニメの話になるかなぁ~?」
まるこ「フフフ。知らないのなら教えてあげましょう。福音をギリシャ語で言うと「エウアンゲリオン」。ギリシャ語で「良い」が「エウ」で「知らせ」が「アンゲリオン」。つまり、福音=エヴァンゲリオンなのです!」
とみ「(しまった! こいつ、アニオタでもあったんだ!)そ、そうなんだ…。教えてくれてありがとね…」
(早々にその場を立ち去る)
結局、『福音の少年』のタイトルの謎は残ったままなのでした。
この作品は、あさのさんが「本当に書きたかった作品」と語ったという物語。私としては、あさのさんのいちばんの作品は『バッテリー』だと思っているので、それ以上のものを期待してページをめくり始めました。
平穏な地方都市で、夜中にアパートを全焼する火事が起きた。犠牲者はそのアパートに住んでいた9人。当夜、明帆の家にいた陽は、この火事で両親を喪ってしまう。そして同じアパートに住んでいた陽の幼馴染であり明帆が付き合っていた少女・藍子も焼死体で発見された。ふたりが謎の多い「火事」の真相を探り始めたとき、生前の藍子を取材したかったというルポライターの男が現れる。そしてただの「火事」は「事件」へと発展し――。
さ~、結論から言いましょう。「やっぱ『バッテリー』が最高!」
少年の友情を描くことではホントに巧い作家さんだと思います。読者をぐいぐいと作品の世界に引き込むテクニックもお見事だし、とても面白い物語でした。でも、やっぱり私は『バッテリー』の方が断然好き。あさのさんが『バッテリー』以上にこの作品の方が書きたかった、という思いは、私にはキャッチできませんでした。
それと、タイトルにある「福音」なんだけど、何故「福音」だったのでしょう? どこに「福音」があったのか、私の読み方が悪かったからわからないのだろうか?
どうにもスッキリしないので、改めて「福音」の意味を調べてみました。
「福音…1 喜びを伝える知らせ。よい便り。 2 イエス=キリストによってもたらされた人類の救いと神の国に関する喜ばしい知らせ。また、福音書にしるされているキリストの生涯と教え。」
やっぱり作品の何が「福音」なのか、わからない…。
スッキリしないまま、ここに久々登場のまるこちゃんに「福音」について聞いてみると、こんな答えが。
まるこ「エヴァンゲリオンですね」
とみ「は? 何でアニメの話になるかなぁ~?」
まるこ「フフフ。知らないのなら教えてあげましょう。福音をギリシャ語で言うと「エウアンゲリオン」。ギリシャ語で「良い」が「エウ」で「知らせ」が「アンゲリオン」。つまり、福音=エヴァンゲリオンなのです!」
とみ「(しまった! こいつ、アニオタでもあったんだ!)そ、そうなんだ…。教えてくれてありがとね…」
(早々にその場を立ち去る)
結局、『福音の少年』のタイトルの謎は残ったままなのでした。