あ可よろし

「あきらかによきこと」は自分で見つける・おもしろがる
好奇心全開日記(不定期)

澤瀉屋さ~ん

2015-07-30 | スポーツ・エンタメ
今年の誕生日エンタメ。これまでですと映画とかクラシックのコンサートに出かけていましたが、今回は誕生日当日が千穐楽の歌舞伎座7月公演にしました。
1月の新春公演のときも迷ったのですけど、昼の公演と夜の公演、どちらも観たかったです。昼公演だと獅童さんや門之助さん、猿弥さんが出ているし、夜は左團次さんの古典のお芝居が観られる。もう観たい役者さんがどちらにもいるから困りました。
結局選んだのは「千穐楽なんだから、最後の最後を観てはどうか?」と。それに、市川中車さんが主役の『牡丹燈籠』があるのです。中車さん、つまり香川照之さまですね。ここでもよく書いていますが、私は香川さまの大ファンなんです。その香川さまがどうしても立ちたかった歌舞伎の舞台で、しかも玉三郎さまを相手の主役ですよ。もう、この演目を観るしかないでしょう。
「はい、夜の部決定~!」
ということで、獅童さん、右近さん、猿弥さん、また今度。



さてさて、呼吸するたびに肺がやられていくのがわかる強烈な猛暑日となった27日。美味しいうな玉丼で空腹を満たし、16時の開場のタイミングで入ります。半年ぶりの歌舞伎座は、新年のような華やかな雰囲気ではないけれど、そこにいるだけでお行儀よくなれるような雰囲気で迎えてくれます。
そして、凄く楽しみにしていた『牡丹灯籠』は、期待以上の素晴らしさでした。
どんな役でもそのまま自分のものにして魅了してくれる希有な役者・中車さまと、存在そのものが芸術の玉三郎さま。この二人のシーンは、本物の役者と役者がその場の空気までもを昇華させるとんでもない時間を作っていました。いや、本当に凄かった。こんなシーン、舞台でも映画でもテレビドラマでも観たことない。
さらに、猿之助さんも、「この人、本物の女じゃね?」って思えた春猿さんも素晴らしかった。もう澤瀉屋の皆さんに魅了されっぱなし!

『牡丹灯籠』の前には、海老蔵さんの『熊谷陣屋』。この演目は吉右衛門さんのイメージなんだけど、海老蔵さんの直実も迫力ありました。海老蔵さんは直線の動きが綺麗だ。日頃鍛えておいでだから、インナーマッスルが完璧に仕上がっていてのあの動きなのかも。
そして左團次さんも素敵でした。バラエティ番組やブログで見るお茶目な左團次さんとは全然違う、役者の凄味を見せつけられました。
若手では、巳之助さん(みっくん)に注目です。よく通る素敵な声に惚れちゃいました(私は声フェチ)。若武者姿も凛々しく、こんな五月人形を持っていたらよい男の子に育つだろうな~って感じでした。

おかげさまで今年の誕生日は、男前だけしか見なかった至福の一日となりました。よい一年を過ごせそうです。
面白いよ、歌舞伎。マジでマジで!
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鰻の日2015 | トップ | それぞれの意趣返し »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

スポーツ・エンタメ」カテゴリの最新記事