あ可よろし

「あきらかによきこと」は自分で見つける・おもしろがる
好奇心全開日記(不定期)

桜日記18 ⑲

2018-03-29 | 『桜日記』
今回はちょっと真面目な話……。

私の「桜日記」は、毎年同じようなところの観察ばかりしています。たまにお出かけした先の桜を眺めたりもしますが、基本同じ桜です。
ご覧いただいている方には「またかよ~」と思われるかもしれないのですが、私にとっては「今年も会えてよかった」な気持ちでいっぱいになるのです。


東京の多くのソメイヨシノは昭和30年代に植えられたそうです。ソメイヨシノの寿命は50~60年と言われていて、管理がきちんとされていればもう少し寿命は延びるそうです。
そしてその多くの桜の寿命が、オリンピックまでに来てしまう。これが現実です。
寿命ではなくても、ここ数年の間に頻繁にあった大きな台風だとか暴風などで、樹齢を重ねた木が、根こそぎなぎ倒されたりもしました。
そうなってしまう前に、倒れてしまいそうな木を伐採する。そういう場所をいくつも見ます。

例えば善福寺公園でも、池の周りにあった桜が本当に少なくなりました。以前は咲いた桜で縁取られたようになっていた池の風景も、今はこんな感じです(中央の白っぽく写っているのが桜)。


四ツ谷の市ヶ谷寄りの土手の桜も本当に少なくなってしまって、こんな切り株がたくさん見られます。


そしてあまりにも悲しいので画像は撮っていないのですが、東中野の線路沿いの桜は、保存のための活動をしている方々がいるけれど、斜面に植えられていることもあって、半数以上が伐採されてしまっています。もしここの桜が倒れたら、下を走る電車直撃、ってことにもなるかもしれないからでしょう。
でもそのせいで、春になると菜の花の黄色があって、その上に桜の薄ピンクのコントラストが綺麗で、電車内からもお花見ができるというポイントだったのが、なくなってしまいました。

以前住んでいたところの近くのお宅の庭にあった「巨大老木」と呼んでいた桜も、今年久しぶりに訪ねてみたら、なくなっていました。
私が勝手に名前を付けている、神田川沿いの「東中野の師匠」と「善福寺公園の師匠」も、老木だから他の桜よりも開花が早いわけで、来年も同じように会えるとは限らないのです。
だから毎年会いに行く。そういうことなんです。

今年の「桜日記」の最後にこれを記そうかとも思ったのですが、満開の綺麗な桜を残す前にしました。
「来年も会いましょうね」と声をかけながら、今年の桜観察はあと少し、続けます。


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