桜日記21 ⑬

今年のソメイヨシノは開花も満開も早くて、４月になる前に桜吹雪の風景になってしまいそうでした。そう考えていましたが、28日の夜に猛烈な雨と風に見舞われてしまい「ああ、これで全部散らされてしまった…」とがっかりしました。
翌朝、すっかり晴れた空が広がって気温もぐいぐい上昇。友人が来る予定だったので、駅まで迎えに行き、そのまま善福寺公園を案内しました。少しでも桜が残っていれば……。

桜、残っていました。あれだけ雨が降ったのに、残ってくれていました。
「去年の分も今年はたくさん見てね。たくさん愛でてね」って頑張ってくれたように見えました。

3月29日（月）　善福寺公園の師匠

　　

3月29日（月）　善福寺公園

　　

　　

　　

　　

　　

　　

愛おしい今年の桜の風景を、きちんと見届けることができた一日でした。

毎年こんな感じになっちゃいますが、桜ちゃんたちに未練タラタラな感じではあるけれど、今春の『桜日記』はこれにて終了します。
去年の桜観察をしたかった時期は、ただただコロナに怯えてStayHomeの日々だったせいで、会いたかった桜たちに会えない春でした。悲しくて悔しくて「来年こそは！」と決意したことを思い出します。そして今年は、自粛期間ではあったけれど観察に出かけることはできました。でも、千鳥ヶ淵での「密」に気後れしたのも事実でした。
来年はもっと心の底から楽しめたら。絶対に楽しみましょう。

今年もご覧いただき、お付き合いいただき、ありがとうございました。