去年末から私の中で“三国志ブーム”が湧き起こり、いくつかの作品を読みました。そして今、陳舜臣の『諸葛孔明』に突入いたしました。まったく、いつまで西暦184年から280年までの話である『三国志』を続けるつもりなのか…。
さて今回は同じ中国を舞台にした小説『蒼穹の昴』の話(私、特別に中国の話が好きというわけではありません。好きになった話がたまたま中国が舞台の話だった、ということです)。
「浅田次郎の最高傑作」と言われているこの小説は、中国最後の王朝、清朝末期の物語です。西暦で言えば1886年から1908年頃。三国志から1600年も経った時代になります。
主人公は貧しい季家の子・春児と、裕福な梁家の次男・梁文秀。春児はのちに宦官となり西太后に仕えるようになります。梁文秀は挙人の試験に合格し、着実に宰相への道を進みます。…詳しくは読書の楽しみを奪ってしまうことになるので伏せますね。
私が浅田次郎作品のファンである理由はいくつかあります。おそらくイチバン好きであろうこの『蒼穹の昴』(『プリズンホテル』もおそらくイチバン好き、と以前書きましたが、実は「おそらくイチバン好き」はまだほかにもありますので)は、「読み終わりたくない」と思った、ここまでの人生唯一の作品です。無駄な部分が一切ない長編小説です。
「運命なんて、その人の思いの強さでいくらでも変えられる…」
この小説からそんなメッセージをもらいました。
「ものすごく待ってた!」というのも「読み終わりたくない」に拍車をかけたのかもしれません。
あくまでも文庫になるまで待つ読書スタイルである私は、『蒼穹の昴』を待ちに待ちました。あまりにも待って途中で何度単行本を手にとって「あ、いかん!」と、すぐ元に戻したことか!
文庫本化されるまで待つのは、大体刊行されてから3年ほどでしょうか。でも『蒼穹の昴』はいつまで待ったと思います? 1996年4月に刊行されて、文庫本になったのが2004年なんですよ! 読むまで8年半も待った作品なんです。待って待って、待ちくだびれました。
講談社って、ベストセラーになった作品は、なかなか文庫本にしない方針のように思います。なのに浅田先生は講談社がお好きのようで(もの凄い憶測ですけど)、長編ものは講談社、って決めていらっしゃるのでしょうか…。『蒼穹の昴』の続編的『珍妃の井戸』はわりとすぐ文庫で読めたけど、その次の『中原の虹』は去年刊行ですから、まだ待たなきゃいけないですかね~。意地悪しないで、早めに出してね。頼むよ講談社…。
中国の歴史物、というのに抵抗がなければ、力いっぱいおススメする作品です。
さて今回は同じ中国を舞台にした小説『蒼穹の昴』の話(私、特別に中国の話が好きというわけではありません。好きになった話がたまたま中国が舞台の話だった、ということです)。
「浅田次郎の最高傑作」と言われているこの小説は、中国最後の王朝、清朝末期の物語です。西暦で言えば1886年から1908年頃。三国志から1600年も経った時代になります。
主人公は貧しい季家の子・春児と、裕福な梁家の次男・梁文秀。春児はのちに宦官となり西太后に仕えるようになります。梁文秀は挙人の試験に合格し、着実に宰相への道を進みます。…詳しくは読書の楽しみを奪ってしまうことになるので伏せますね。
私が浅田次郎作品のファンである理由はいくつかあります。おそらくイチバン好きであろうこの『蒼穹の昴』(『プリズンホテル』もおそらくイチバン好き、と以前書きましたが、実は「おそらくイチバン好き」はまだほかにもありますので)は、「読み終わりたくない」と思った、ここまでの人生唯一の作品です。無駄な部分が一切ない長編小説です。
「運命なんて、その人の思いの強さでいくらでも変えられる…」
この小説からそんなメッセージをもらいました。
「ものすごく待ってた!」というのも「読み終わりたくない」に拍車をかけたのかもしれません。
あくまでも文庫になるまで待つ読書スタイルである私は、『蒼穹の昴』を待ちに待ちました。あまりにも待って途中で何度単行本を手にとって「あ、いかん!」と、すぐ元に戻したことか!
文庫本化されるまで待つのは、大体刊行されてから3年ほどでしょうか。でも『蒼穹の昴』はいつまで待ったと思います? 1996年4月に刊行されて、文庫本になったのが2004年なんですよ! 読むまで8年半も待った作品なんです。待って待って、待ちくだびれました。
講談社って、ベストセラーになった作品は、なかなか文庫本にしない方針のように思います。なのに浅田先生は講談社がお好きのようで(もの凄い憶測ですけど)、長編ものは講談社、って決めていらっしゃるのでしょうか…。『蒼穹の昴』の続編的『珍妃の井戸』はわりとすぐ文庫で読めたけど、その次の『中原の虹』は去年刊行ですから、まだ待たなきゃいけないですかね~。意地悪しないで、早めに出してね。頼むよ講談社…。
中国の歴史物、というのに抵抗がなければ、力いっぱいおススメする作品です。
帰ってきてココみたら、またナンか気になる本の話じゃあありませんかっ!
中国の歴史モン、大好きですとも! 宮城谷昌光好きですから!
読破しちゃうのがもったいないって感覚、解ります~っ!
特に「竜馬がゆく」は、死んじゃうってわかってるから本当に辛くて辛くて…でも大好き。
とみさんのお陰で、秋の夜長に読みたい本どっさりできて、楽しみでーす!
ハナキャップさんは宮城谷昌光ファンなんですね。彼も『三国志』書いていますよね。
私、6月23日の記事でも書きましたが『三国志』にすっかりはまっちゃってますので、
いつか宮城谷昌光版『三国志』にも行くものと思われます。
『蒼穹の昴』は、もっともっと春児と文秀を見ていたくて、読み終わりたくなかったです。
本当に力いっぱいオススメします
『三国志』は来月6巻が刊行されますが、6巻でやっと「赤壁」まで来るようです。 長っ! 遅っ!
と言うことは、何巻までお出しになるつもりなのでしょうか、宮城谷さん!
どんなに長かろうが、小説は一気に読むつもりの私ですので、
いつになったら宮城谷昌光版『三国志』を読み始められるものやら…。
読書にハマルと何もしなくなる自分が、あんな長編を読み始めたら、
どんな家ん中になるかと思うと、恐ろしくて…
宮城谷さんのは似たような時代のが多いのですが、
中でも「重耳」か「猛嘗君」がオススメです!
名前を覚えきれない私は、読みながら人物相関図を作っちゃったりします。
で、これって全部で4巻もあるのね!!
宮城谷先生の三国志はただいま文芸春秋で連載中。
ほぼ毎月購読しているけど、このページはすっ飛ばしてます。何故なら・・・まとめて読みたいから。
読み始めると「うひゃ、面白い・面白い!」ってなるんですけど。
長編はどっぷりはまるより、腰くらいまでの高さではまっている方が、
家庭の平和が守られるぅ~
『重耳』など、ありがとうございました
以前にゃぽさんが書いてくれたことですが、本との出会いをいただきました。
今読んでいる『諸葛孔明』が終わりましたら、アムロ、行きま~す
素晴すぃ~
私も小説は一気に読みたい方(途切れるとストーリーがわからなくなっちゃう恐れあり)なので、
雑誌連載中のものは読まないですね。
新聞小説なんて1日分が短すぎてイライラしちゃいますモン