有川ひろさんの『アンマーとぼくら』を読みました。
札幌で生まれ育ったリョウの「母」は、リョウが小学4年生のときに癌で亡くなった。そして「ただの子どもなだけ」のカメラマンの父は、母が亡くなって間もないというのに突然沖縄に住む晴子さんと再婚して沖縄で暮らすと言う。小学5年生のリョウにとってすぐには受け入れがたい生活の変化だった。ただの子どもなだけの父と再婚した晴子さんは、その後、リョウとの母子関係を築いて「おかあさん」になっていく。そして32歳になったリョウは東京から沖縄へ、3日間だけ「おかあさん」に会いに行く。
所謂「親子愛を再生する」お話です。
その中で強烈なキャラクターであるリョウの父ですが、実母からの愛を与えられることなくおとなになってしまました。だからおとなになれなかったのかもしれません。そう考えれば多少父のことを許してあげられるかもしれない、と感じてしまうくらい、個人的には許せないタイプの人でした。
そしてリョウの本当のお母さんのことが、あまりにも希薄で、それは晴子さんのことをメインにしなければいけないからなのか、それにしても母の存在「薄すぎね?」なくらいだったのもちょっと不満でした。
それもこれも、小学生のリョウが凄くオトナで、誰よりもオトナで、小学生なのにかわいそうに思えるくらいオトナなんです。「親子愛を再生する物語」のはずが、ずっと「リョウがかわいそう」と思いながら読んでしまったし、リョウがオトナに気を遣いすぎてそれをオトナが気付いていないことにも釈然としないままで読んでしまいました。
描かれている中で唯一ガッツリ喰いついてしまったのは、北海道のジンギスカンキャラメル。北海道のアンテナショップでも見たことがなかったので、本当にある商品なのかどうかわからなかったのですが、読後に調べたら、ありました。作中で「激マズ」とされているものなので買って食べる勇気はないけど、めちゃくちゃ興味はある!
札幌で生まれ育ったリョウの「母」は、リョウが小学4年生のときに癌で亡くなった。そして「ただの子どもなだけ」のカメラマンの父は、母が亡くなって間もないというのに突然沖縄に住む晴子さんと再婚して沖縄で暮らすと言う。小学5年生のリョウにとってすぐには受け入れがたい生活の変化だった。ただの子どもなだけの父と再婚した晴子さんは、その後、リョウとの母子関係を築いて「おかあさん」になっていく。そして32歳になったリョウは東京から沖縄へ、3日間だけ「おかあさん」に会いに行く。
所謂「親子愛を再生する」お話です。
その中で強烈なキャラクターであるリョウの父ですが、実母からの愛を与えられることなくおとなになってしまました。だからおとなになれなかったのかもしれません。そう考えれば多少父のことを許してあげられるかもしれない、と感じてしまうくらい、個人的には許せないタイプの人でした。
そしてリョウの本当のお母さんのことが、あまりにも希薄で、それは晴子さんのことをメインにしなければいけないからなのか、それにしても母の存在「薄すぎね?」なくらいだったのもちょっと不満でした。
それもこれも、小学生のリョウが凄くオトナで、誰よりもオトナで、小学生なのにかわいそうに思えるくらいオトナなんです。「親子愛を再生する物語」のはずが、ずっと「リョウがかわいそう」と思いながら読んでしまったし、リョウがオトナに気を遣いすぎてそれをオトナが気付いていないことにも釈然としないままで読んでしまいました。
描かれている中で唯一ガッツリ喰いついてしまったのは、北海道のジンギスカンキャラメル。北海道のアンテナショップでも見たことがなかったので、本当にある商品なのかどうかわからなかったのですが、読後に調べたら、ありました。作中で「激マズ」とされているものなので買って食べる勇気はないけど、めちゃくちゃ興味はある!