とみしゅう日記

またこんなのが来た

「智子の物語」が未完結にもかかわらず(←単なるサボり)、こういうネタを取り上げるのもどうかとは思うわけですが。
あまりにもあまりな迷惑メールが届いたので、書くことにしました。

今回のメールのタイトルは

「納涼キャンペーンにつきまして」

…今日は、2006年10月28日なのですが。

この件名を考えたやつは、

・すごく頭が悪い
・まったく空気が読めない
・ブログでネタにしてほしかった
・実は南半球に住んでいる

以上のいずれかだと思います。

>ようこそ!xxxxx さん

>この度のご紹介を受けて頂いた方に特別サービスをいたしております。
>納涼キャンペーンですので私共の方で無料案内として提供致しておりますので、
>どうぞこの機会にオリエンテーリング感覚でぜひお気軽にご参加下さい。

助詞「で」が多すぎます。

「無料案内として提供」ってなんでしょうか?
「無料のサービスとして提供」でしょうか?
「案内料無料で提供」でしょうか?

それでもって、「オリエンテーリング感覚」ですか…

オリエンテーリング[orienteering]〘名〙
山野で行う運動競技の一つ。
地図とコンパスを使って指定されたいくつかの地点(ポスト)を
発見・通過し、ゴールに到達するまでの速さを競うもの。
【明鏡国語辞典より】

参加者に何をさせようというんでしょう。

>お相手は男女合わせまして、現時刻で268名おります。
>無駄な出会いにならないよう年齢など、目的判断の為のご記入が必要です。
>(気の許す範囲でご記入ください)
>たった今も増加中で、今年は1000名で打ち切りとなっておりますので興味を持っていただけましたらお早目のご参加要請をどうぞ。
>(1000名を越えた時点で参加不可となりますので、人数枠を超えたからと言って不本意なイベントに参加となる事はありません。)

細かいところでの「雑な表現」が、読んでいて気になります。
「現時刻で」とか、「目的判断」とか、「たった今も増加中」とか、「お早目のご参加要請」とか。

個人的には、好きになれない表記です。

「現時刻」→「現時点」
「目的判断」→「参加理由を確認(させていただく)」
「たった今も増加中」→「参加希望のメールが、続々と届いております」
「お早目のご参加要請」→「参加表明はお早めに」
せめて、これくらいは書いてください。

>納涼キャンペーンは初めての企画ですが、バレンタインのチョコレートイベントなどでは毎年高確率での紹介成功率を誇っております。
>男性女性ともに紹介成立後の特別サービスという目的もあり、このオリエンテーションに集うわけですから当然でもあり、そこが狙いでもあるのです。

あぁ、なるほど。
オリエンテーションと勘違いしていたわけですね。

それにしたって、

オリエンテーション[orientation]〘名〙
新入生・新入社員などを対象に、進路・方針・学習内容・業務内容などについて指導すること。
また、そのための講習会。
【明鏡国語辞典より】

恋愛講習会ってことですか。

「紹介成立後の特別サービスという目的…」の一節は、どういう意味なんでしょうか?

「目的」を持っている主体は誰なんでしょう?
主催者? 参加者?
「特別サービス」といっている以上は、主催者でしょうね。

つまり、
・この会社(団体か個人かもしれないけれど)が、「納涼イベント」なるオリエンテーリング(あるいはオリエンテーション)を企画した。
・そこに参加する男女を募集している。
・参加者同士が意気投合して、交際に発展する。
・その男女に対して、さらなる「特別サービス」を、この会社が提供する。

そういうことですか?
それとも、「紹介成立後の特別サービス」っていうのは、たとえば「納涼イベント」内で何かしらのミニイベントを企画している、程度のことを指すんでしょうか。

あまりにも情報が漠然としていて、イメージが湧きません。

>終わり良ければ全て良し。
>素敵な夏の終わりになるように、この企画でどうぞ素敵思い出を作ってくださいね。

世間的には、10月下旬を「夏の終わり」と呼ぶんでしょうか。
個人的には、「秋も深まる中」という気分なのですが。
「素敵」も助詞が抜けているし。

>前回の参加者様に対しましても変更がありまして、今年は
>http://xxxxxx.org/e/new_p.cgi?vx18b
>こちらのページを利用する事になりました。

ようやく正体を現しましたね。
というか、この程度の文章力で、よくもまあ誰かを騙そうという気になったものです。
「変更」って、何に対する変更ですか?
参加申し込みの方法?
だとしたら
「今回から、参加申し込みの方法が変更になりました。前回ご参加いただいた皆さまは、こちらのページから…」
くらいのことは書けないものかと。

>年齢別で入れますのでパートナー探しのスピードも随一と言う事で変更となりました。
>こちらより参加要請をされましたら後はお相手を探して頂くだけです。
>探すとは言っても目的は同じもの同士ですので、ほとんどの方が2時間ほどで見つけられておりますので極めて簡単です。

前にも書いたと思いますが、読点は書き手の「個性」が表れる要素の一つです。
基本的には、「読み手が理解しやすいような」場所に、読点は打つものです。

例えば
「僕はアイスを食べながら歩いている彼女を追いかけた」
という文章があるとします。
この文章のどこに読点を打つかで、意味が変わってきます。

「僕はアイスを食べながら、歩いている彼女を追いかけた」
「僕は、アイスを食べながら歩いている彼女を、追いかけた」

「アイスを食べている」主体が、「僕」なのか「彼女」なのか。
元の文章では判断がつきません。
それを、読点を打つことで、主語と述語の関係を明確にしてあげるわけです。

個人的には、
「彼女は、アイスを食べながら歩いていた。僕は、彼女を追いかけた」
「彼女は、僕の目の前を歩いていった。僕は、アイスを食べながら、彼女を追いかけた」
などのように、できるだけ一つのセンテンスを簡潔にして、意味を判りやすくするよう心がけています。
もちろん、表現技巧として、わざと曖昧にするということもあるわけですが。

で、何が言いたいのかというと、
「こういうまともに読点が打たれていないような文章からは、読み手への配慮を感じることができない」ということなのです。

「女の子が来る、楽しいイベント」という甘言に、簡単に引っかかる輩も中にはいるんでしょうね。
こんなでたらめな文章を書くような輩が企画するイベントで、楽しいことが起こるに違いないと、どうして思えるんだろう?
感性の違いといってしまえば、それまでなのですが。

改めて断っておきますが、友人同士のやりとりであるとか、個人が気ままに書くブログなどに対して、いちいち揚げ足取りのような「文章のあら」を指摘するつもりは毛頭ありません。
今、こうして書いている僕の文章だって、どこかの誰かをイライラさせているかもしれませんから。

あくまでも、ネタとしてのツッコミですので。
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