とみしゅう日記

「ドキュメンタル シーズン7」の感想【ネタバレ】

エアロフォン関連の記事を未完のまま、すっかり時は流れ…
いまや、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、日常生活がすっかり様変わりしてしまいました。
不安や愚痴はたくさん思いつくけれど、日々の楽しみは見つけるのが難しくなっています。
そんな中、この週末に著しく体調を崩しまして…
ちょっと体長を崩すと、「ひょっとして感染?」とすぐに気持ちが萎えてしまいますね。
幸いにも1日寝込んだら持ち直したのですが、そんな中でひさしぶりに「ドキュメンタル」を観たんです。

ご存じのかたも多いとは思いますが、ダウンタウンの松本人志さんがAmazonプライムでプロデュースしているコメディ…というか、笑いの格闘技というか、芸人ドキュメンタリーというか。
今のところシーズン7までがリリースされています。
参加者は芸人数名。それぞれが100万円を持参して集合。その合計額に加え、松本さんも100万円を払った金額が賞金となります。
細かいルールはシーズンによって違いますが
参加者は同じ部屋に集められ、制限時間内は外出できない。
制限時間内に制限数(3アウト制)を超えて笑ったら退場。
最後の1人になるか、制限時間終了時により多くの芸人を笑わせていたら、その芸人が優勝となり、賞金を総取り。
まさにハイ リスク ハイ リターンの番組です。
日本テレビの年末特番でお馴染みの「笑ってはいけない」シリーズのスピンオフみたいなものですね。
あっちはスタッフが笑わせにかかるけれど、こっちは出演者同士が笑わせようとする。
相手をいかに笑わせるか。それと同時に、いかにエンターテインメントとして成立させるか。
そこに芸人としての底力や、人間としての資質が浮かび上がってくるのでは? というところが見どころのひとつになるでしょう。

僕も途中までは欠かさず観ていたんですが、あるときから嫌気が差して観なくなったんです。
どんどんと下ネタ頼みの展開になっていたように見えて、それに辟易してしまいました。
「結局、チンチン出したら勝ちなのかよ」っていう風にしか見えなかった。
女性芸人が大勢出た会は、集団芸的な流れになって「お、これはこれでありかな?」とも思ったけど、僕の笑いのツボとは外れていたので、「試みは買うけれど、笑えなかった」という感じでした。
ああ、僕はこのシリーズの客じゃないんだな。
そう思って、最近はまったく観ていませんでした。

が、体調が悪く、少しでも笑えるものはないかと思って、あれこれ動画を探す中で、「まあ、とりあえずエピソード1くらいは」という感じで観たシーズン7が、ことのほかおもしろかった!
というわけで、その感動をつらつら語ってみたいと思います。

シーズン7の参加者は、以下の10名
  1. 加藤歩
  2. 後藤輝基
  3. 小籔千豊
  4. せいや
  5. たむらけんじ
  6. ノブ
  7. ハチミツ二郎
  8. ハリウッドザコシショウ
  9. みちお
  10. 宮迫博之
みなテレビで見覚えのある芸人さんばかり。
不祥事で姿を見なくなった人もいたりはしますが😅 

誰も彼も個性的な人ばかりではありますが、肩書きというか役割というポジションというか、あえて分類をしてみると、こんな感じかなと思います。

加藤歩    ザブングル    ボケ
後藤輝基    フットボールアワー    ツッコミ
小籔千豊    吉本新喜劇    ツッコミ
せいや    霜降り明星    ボケ
たむらけんじ    ピン芸人    ボケ
ノブ    千鳥    ツッコミ
ハチミツ二郎    東京ダイナマイト    ツッコミ
ハリウッドザコシショウ    ピン芸人    ボケ
みちお    トム・ブラウン    ボケ
宮迫博之    雨上がり決死隊    ツッコミ

で、いきなり結論に飛ぶんですが…
シーズン7で優勝したのは、ハリウッドザコシショウ(ザコシ)さんでした!
テレビで普段見せている「やりすぎ」ネタを始め、仕込みの動画ネタや、相手のボケを活かした(さらにその上を行く)アドリブのボケなど、手数も方法も実に多彩。
他の芸人たちをことごとく笑わせ、まさにぶっちぎりの圧勝でした。
実はザコシさん、シーズン6も優勝しているとのこと。
連覇も納得の実力でしたね。

しかし、こういうハプニング頼みの企画だと、ツッコミ系の芸人さんは不利かもしれませんね。
いったん相手のボケを受けざるを得ないので、どうしても矢面に立ちがち。
とはいえ、ツッコミがいなければエンタメとしては成立しづらいだろうから、「名を捨てて実を取る」みたいな覚悟で出演されているのかも。
ノブさんも後藤さんも実に見事なツッコミをいくつも披露していましたが、ノブさんが最初の脱落者だったりもします。
ツッコミ=ゲラ(良く笑う芸人)の図式は、けっこう幅広く当てはまるのかもしれません。
小籔さんも、僕から見たらツッコミ系の人なんですが、その予想どおりにつぶやき系のツッコミ&スカシ系のボケが多かったように見えます。
加藤さん、かなり健闘してましたね。
おそらくは本人すら目的地の見えていないボケ(一人芝居)をガンガン放り込んできて、周囲も困惑する中、思いもよらないところで笑いにつながったりしていました。

ザコシさんって、くっきー!さんに似ているところがあるように思えます。
2人とも、笑いのお手本が見えづらい。
他の芸人に影響を受けた形跡がないように見えます。
お笑いに詳しい人なら、わかるのかもしれないですけどね。

こういう時期に、リアルタイムで笑いを作り出していくというのは、芸人さんにとってはかなり難しいことなんだろうと思います。
これまで以上にコンプライアンスが厳しくなりそうですしね。
だからこそ、そういう制約のない時に作られているエンターテインメントは、ささやかな救いにもなったりはします。

すっかり遅くなりましたが、ザコシさん、シーズン7の優勝おめでとうございました!
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