とみしゅう日記

言葉づかい

ブログ仲間が、CM出演者の言葉づかいについて書いていました。
(厳密に言えば、そういう言葉づかいを出演者にさせた、作り手の姿勢について、ですが)

同じことを書いてもなんですから、違う視点で「言葉」について考えてみることにします。

仕事がら(校正&翻訳)、目にする&耳にする言葉については、けっこう気になるたちではあります。
…まあ、自分の言葉づかいは、このさい棚に上げるとして (^_^;)

以前、ブログにも書いたかもしれませんが、そこそこの企業のCMで“X'mas”なんて表記を、いまだに見かけるんですよ。
そのアポストロフィー( ' )を、いますぐ取れ!

あと、クォーテーション“ ”の使い方がおかしいケースも、よく見かけます。
”こんな”ふうに、同じ向きのもので囲っているケースですね。
お節介にもほどがあるWordなんかだと、オートコレクトで勝手に直してくれるわけですが…

日本語の表記ルールはけっこう緩い、ということを、小説家の京極夏彦さんがおっしゃっていたことがあります。
以前に編集のお仕事をなさっていたことがあるそうですから、なおさら気になるのでしょうね。

話し言葉というのは、文法的な正確さに欠けても、雰囲気で伝わることが多々あります。
ただ、書き言葉で雑な表記を見せられると、「まったく、もう… (-.-;)」という気分になります。

とはいえ、その文章で目に付く箇所が、個性という長所なのか、“未必の故意”ゆえの短所なのか、結局は読み手の感性に委ねられるわけですよね。
書き手である自分、読み手である自分。
どちらの立場になっても、できることなら“美しい感性”を保ったままでありたいものです。

コメント一覧

とみしゅう
>葉月さん・その2
僕も、その本の表記には賛成しかねます。

「耳障り」は、否定的に聞こえますね。
僕が書くなら「耳あたり」かなぁ。

伝法な物言いをするからといって、その人の言語感覚が雑だとは言えません。
どこぞのアナウンサーのように、意味不明な敬語を連呼した挙げ句、顰蹙(ひんしゅく)を買うこともありますから。

ちょっと前になりますが、某政治家が「~させていただく」を連発していましたね。
そういうことばかり言ってると、「落選していただく」ことになりますわよ、ほほっ♪
とみしゅう
>葉月さん
英語におけるアポストロフィーというのは、「省略」や「所有格」などを意味する記号です。
X'mas が、Christmas の「略語」であるとするならば、この書き方には問題ありません。

しかし、実際には X = Christ なのです。

ジーニアス英和辞典(電子版)第3版によれば、

>キリストを表すギリシア語の頭文字がχであることから.

とあります。
ネットでざっと調べた限り、あまり「お行儀のいい」表記ではないみたいですね。
(アジア圏でしか使わないという意見もあるみたいです)

ともあれ、Xmas というのは、Christ を X で置き換えているだけの表記(=何も省略されていない)と考えるのが妥当ですので、アポストロフィーは付ける必要がないわけです

ちなみに、Christmas の語源は「キリスト(Christ)のミサ(Mass)」だそうですよ。
葉月
あらま
こんにちは。

“X'mas”
書いちゃってました・・・・。
小学生の頃、この表記を知り
「なんか知らんけど、お洒落っぽい(正しいに違いない)」
と大喜びで使って以来、何の疑問も無く・・・。

何で?何でダメなの?
おしえてくだしゃい。


ところで、先般
『好かれる人の魔法の言葉』なる本を、ちょっとお勉強の為に読んでいたのですが、
その~、なんていうか~
肝心な書き手の言葉遣いがとっても気になっちゃって。
読者が若い人たちである、という前提に書かれている本なので、あえて受け入れやすいようにしているのかな、とも思うのですが。
『”~ですか?”とか言えればいいんでしょうね』

・・・とか言えれば?とか?

とかね(笑)。

そして、極めつけは
『耳障りが悪い言葉』

どうして?
話し言葉について書いている人が、何でなの~~~。

買ったお金返してください。
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