閉店が相次ぐ商店街の住人たちの物語。
中心になるのは、“喫茶すずらん”のマスターと二人の息子。
長男は市役所勤めでアマ劇団に所属。近々ハムレットを演じる予定。
次男はインド帰り。カレー店を開くつもりが、地元の豹変ぶりに戸惑っている。
次男の恋人は、商店街の空気に馴染めず、計画中のショッピングモールに出店を望んでいる。
惣菜屋♀と豆腐屋♀は学生時代からの旧友。商店街再生に向けて、あれこれ策を講じている。最近越してきたマダムに協力してもらい、タウン誌を作ることになった。
農協の青年は、町の農業の目玉になる農産物を探して、勢力的に活動している。
帽子屋の老主人は、妻を亡くし、失意の中で店を畳むことになる。
入れ替わるように、新しいスタイルの帽子屋を始めようと意気込む青年。
オーソドックスな佳作。こういう芝居も確かに必要なのだと思う。
客席は、年輩の方々が大半を占めていた。
扱っているテーマゆえだろうか。
僕らは消費者であるとともに生産者でもある。
消費者の欲望がすべて“正確”というわけではない。
啓蒙なり変革なりが、各分野で求められているように思う。
思いを行動につなげる。簡単なようで難しい。
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